領収証は領収証のままです。
よってこの場合は「領収証です」という言い方が正しくなるのです。
通常、聞き慣れてしまって聞き逃しているケースも多いと思いますので、日本語の正しい表現について覚えておきましょう。
8.了解です
親しい間柄ならば「了解です」という言い方もいいでしょう。
しかし、相手がビジネス関係の方や目上の人の場合などではこの言葉は使えません。
あまりにも失礼にあたるからです。
承知いたしました
一般的に物事を頼まれたり連絡事項などの返事や返信をする際は「承知いたしました」という言い方を用います。
特にビジネスシーンやお客様相手の場面では必須です。
「了解です」は友人同士や親しい間柄だけで通用する友達言葉のようなものです。
TPOに応じて敬語を使い分けましょう。
9.お名前をいただいてもよろしいでしょうか
この例文は、丁寧な言い方として特に問題はないようにも受け取れます。
しかし、実は違うのです。
「いただいても」が具合が悪いのです。
「いただく」は「もらう」という言葉の謙譲語となりますが、「もらう」ということは相手の名前を勝手に取ってしまうというようにも解釈されるからです。
お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか
よって目上の人やビジネスシーンで用いるときは「お伺い」という言葉を使います。
「伺う」は質問形の言葉です。
そこに「お」をつけていますから、謙譲語であり尊敬語の意味を含めてくるわけです。
つまり相手に対して許可を求める言い方になるわけですね。
10.お休みをいただいている
「お休みをいただいている」という言い方は間違った日本語となります。
「いただく」というのは何らかの「モノ」に対して使う言葉です。
食事や金品など目で見えるものに対して使う言葉なのです。
休みをとっています
「休み」というものは目に見えるものではありません。
人間の予定です。
また自分自身が取得する休みに「お」をつけるのも日本語的におかしくなってしまいます。
よって自身の休みを取ることを上司などに伝えるときも特別に改まって言ってしまうとおかしな日本語となるでしょう。
「休みをとっています」と単刀直入に言えばいいわけです。
11.拝見させていただきます
一見、どこもおかしくない敬語のように聞こえますが、実は正しくない使い方なのです。
それは「拝見」と「いただきます」のどちらも謙譲語になっていますので、二重敬語になっているからです。
ひとつの言葉の中に2個以上の敬語を使うと、くどい印象を相手に与えることになるので注意する必要があるのです。
拝見します
この場合は「拝見します」でいいのです。
「拝見」が謙譲語となっていますので、十分相手には敬意を払っています。
正しい日本語で対応するよう気をつけましょう。