12.5,000円からお預かりします
この例文は明らかに「から」が不必要です。
「から」という意味は「どこそこから○○まで」といった期間や間隔を表す場合と「○○だから」という理由を表す言葉なのです。
よって例文のように預かったお金のあとに「から」という言葉をつけるのはおかしな日本語となるのです。
からは不要
正しくは「5,000円お預かりします」となります。
つまり「から」を省いて使えばいいわけです。
コンビニなどの店員さんは、レジでこのような対応をよく行っています。
正しい日本語を意識して相対したいものですね。
13.ご苦労様です
「ご苦労様」という言い方は、立場が上の人が下の人に対して使う言葉と考えていいでしょう。
よって相手が自分より上の立場の人に「ご苦労様です」と言ってしまうと、気分を害する人もいる可能性があるということです。
お疲れ様です
「お疲れ様」も相手の苦労をねぎらう言葉なのですが、純粋に「苦労」に対してねぎらいの意味を持つ言葉ですから、使う相手を特定しません。
立場が上であっても下であっても使えます。
会社などで使う場合は「お疲れ様です」の方を使うのが無難でしょう。
万が一、「ご苦労様」を使って印象を悪くされてしまったら大変ですからね。
14.○○様でございますか
こちらの例文のような言い方もよく耳にするのではないでしょうか?
この例文も一見したら間違いはないように思われますが、そうではないのです。
そもそも「ございます」は「ある」の丁寧語となります。
「ある」とは物のことを指しています。
ということは、人の名前をもの呼ばわりしているという意味になってしまうのです。
○○様でいらっしゃいますか
この例文を正しく言い直すと「○○様でいらっしゃいますか」となります。
「いらっしゃる」は「いる」の尊敬語です。
ビジネスシーンなどにおいて失礼のない言い方は「いらっしゃる」の方を用いましょう。
15.○○とおっしゃられていました
この例文で問題になるには「られて」の部分です。
「おっしゃって」は「言う」の尊敬語。
そして問題の「られる」も尊敬語です。
つまりここでも二重敬語の表現になってしまうのです。
二重敬語で表現すると、真意が伝わりにくく、まどろっこしい印象を相手に与えてしまいます。
よってここは簡潔に言い方を改めるべきなのです。
○○とおっしゃっていました
つまり「○○とおっしゃっていました」とすれば良いのです。
相手の方がこうこう言っていましたよ、と上司に報告する体の内容です。
相手の方に対する敬意が込められていたら文章は日本語として成立するということです。
二重敬語はなかなか、厄介な使い方ですし理解も難しいかも分かりません。
できるだけたくさんの敬語の使い方に接して克服していきたいところですね。