「五月蝿い」の漢字の成り立ち
さて今度は「五月蠅い」という漢字の成り立ちをみていきましょう。
五月のハエが特にうるさいことから
「五月蠅い」という漢字は「五月」と「蠅」という漢字から成り立っています。
つまり昔の暦でいえば五月というのは今の七月頃。
ちょうど蠅が活発に活動を開始する頃合いです。
自分の周りをぶんぶん、いつまでも飛び回っている蠅になぞらえて「うるさい」という漢字に当てはめてしまった、という説が広く認知されているのです。
「五月蝿い」と「煩い」の違い
ここで「五月蠅い」には「煩い」という漢字も存在することを触れておきたいと思います。
意味は両方とも同じ
両者とも意味に違いはありません。
どちらも大きな音が邪魔でうるさい、という意味になります。
また、どちらの漢字を使っても意味的には相手に正しく伝わります。
微妙なニュアンスの違い
ただ、ニュアンスの面で分類すると、「五月蠅い」の方は「不快で鬱陶しい」。
「煩い」の方は「面倒だ」という解釈が成り立ちます。
それぞれのニュアンスを考えて場面に応じて使ってみましょう。
知っているのに意外と読めない漢字17選
それではここからは、知っている漢字でありながら読み方がはっきり学習されていないと思われる漢字たちを紹介していきましょう。
強ち
「あながち」と読みます。
「あながち」という言い方は日常的に広く使われている言葉です。
つまり「断定しきれない」という気持ちを表しています。
普段は漢字で表現することはあまりないでしょう。
ただ、知っていれば博識な部分をアピールできるかも分かりません。
ただ、この漢字を難なく読める人は少ないでしょう。
使う場面を考慮して使った方がいいかもしれませんね。
遂行
「すいこう」と読みます。
任務や仕事をやり遂げる様をいいます。
こちらの漢字は日常的に用いる事も多いかと思います。
読み方もそれほど難解ではありませんしね。
所謂
「いわゆる」と読みます。
「しょせん」ではありません。
「俗的にこう言う」という念を押した意味合いの言葉ですね。
訃報
「ふほう」と読みます。
死去の知らせになります。
こちらの漢字は日常生活において頻繁に接する言葉です。