しかし、場合によってはまだ日本企業が入ったことがないエリアで初めて日本人がその地に足を踏み入れる…なんてよくあることなんです。
その際には、現地の方々はやはり部外者である日本人を信じようとしませんし、できる限り早く日本人たちがその場所を撤退するようにいやがらせをすることもあります。
そのようなことを考えると最悪の場合に安全が確保できず、何か問題が起きる可能性もあるのです。
生きて帰ってこれないというわけではありませんが、海外赴任をすると日本のような安全が確保されていないために自分自身で身を守らなければいけなくなります。
2.日本のものは高額で販売していることが多い
長い間日本で生活してきた人にとって、日本のものはパワーの源になるものです。
そのため、海外赴任をしていると時折「日本のものが食べたい」とか「日本の文化に触れたい」なんて思うものです。
長期間海外へ旅行したことがある方であれば、すでに感じた経験があるかと思います。
海外でも日本のものは簡単に手に入れることができるのですが、日本で販売されている価格より数倍の高い値段で販売されていることが多いです。
中には、良心的なお店もあり日本人には日本適正価格で販売してくれるようなお店もありますが、ほとんどが高額販売となります。
さらにその土地の物価が高い場合には、日本のものを手に入れるだけのためにかなりの出費を強いられることになるのです。
もしも海外赴任先で日本が恋しいと感じる可能性があると少しでも思うのであれば、国際便であらかじめ配達しておくか海外でも安く手に入れられる場所を探しておくといいでしょう。
3.日本で働けなくなる可能性がある
海外赴任をしていると次第に日本で働けなくなるリスクが伴います。
その理由は大きく分けて2つになります。
1つ目はやはり給料の面です。
海外赴任をしているとかなり高給取りになることをお伝えしました。
さまざまな手当が受けられるだけではなく、海外で期待され始めると取引先からも手当や給料がもらえることもあります。
そのような甘さを一度でも知ってしまい、さらに海外での暮らしにそこまで苦労することがないと、日本に帰ってまで仕事をしたいと思わなくなるのです。
それだったら日本に帰国せずにこのまま海外での仕事を続行し、その場所で生涯を終えたいと考える人までもいます。
次に2つ目の理由ですが、感染症や疫病の流行などによります。
働いている国(海外赴任している国)において感染症が流行するとその場所で働いている人にも感染リスクが高まります。
もしもその病原体を日本国内に持ち込まれることになってしまっては、日本での流行を避けられなくなります。
そのような点から、日本国が海外で働いている日本人までも帰国させない(鎖国する)なんていうのも起こりうるのです。
日本で働けなくなるということが自分の身にも降りかかる可能性があると懸念しておくべきです。
4.冠婚葬祭への参加が難しくなる
海外赴任をするとなると、海外での生活を強いられます。
日本に帰国できるのはプロジェクトの合間であったり、年末年始だけです。
その期間だけでも日本に帰国できればいいと考えている方もいるかもしれないですが、それだとどうしても冠婚葬祭に参加しにくくなってしまいます。
冠婚葬祭は、あなた自身が予期しない日に行われることが多いですし、海外赴任だとどうしてもその冠婚葬祭に合わせて休日をとるのが難しくなります。
つまり、最愛の家族の冠婚葬祭にも参加できない、家族が病気で苦しんでいる際に病院に看病することさえもできないという可能性があります。
そのためその際のスケジュールの兼ね合いは、赴任先の事業先にてしっかり話し許可をもらうようにする必要があります。
5.文化に馴染めない可能性がある
あなたは、これまでに海外留学やホームステイなどを体験したことはありますか。
これまでに少しでも海外に滞在する経験をしたことがある方であれば、日本とその国の文化の違いを体感し、なかなか馴染めなかった経験もあったのではないでしょうか。
それは、海外赴任先でも起こりうる状況です。
海外赴任先の会社の同僚、上司、取引先…など人々と馬が合わない可能性があるだけではなく、その文化に馴染むことができずに苦しむ可能性もあるのです。
例えば、日本では知らない人に対してキスをするようなことはありませんが海外の文化の中においては、あいさつ代わりにたとえそれまで知らない相手だったとしても頬にキスをするなんていう習慣が根付いている地域もあります。
つまり、そのような地域に海外赴任することになった際には、あなた自身もそのやり方に従うことになるのです。
そうしないと白い目で見られるなんてよくあることです。