また、キモいをさらに略し「キモ」だけで気持ち悪いことを表現する場合もあります。
勢いを付けたい時、強調したいときなどは「きもっ!!」と感情を込めて使うことができます。
類義語
キモいは気持ち悪いを略した言葉ですが、その類義語には同じように略語で使われる「きしょい」があります。
きしょいは気色が悪いという意味で、この言葉は完全に若者が作り出した言葉になります。
もともとは関西地方から広がったとされており、きしょいだけではなく、きしょーやめっさ(めっちゃ)きしょいなどの言い方があります。
「きもい」は思ったより軽い言葉
本気で気持ち悪いと思った時は、ギャルでも「気持ち悪くない?」と略さずに使う事があり、どちらかと言うとキモいは話の最中に軽いノリで使うことの方が多くあります。
若者同士では、冗談の延長線上にキモいと相手に使ったりウケを狙い自虐でキモいなど使ったりします。
年齢層の高い大人が聞くと「なんて失礼な言葉」と思うかもしれませんが、若者や若いママ世代では当たり前に、キモいを軽いノリとして相手に使っているのが今では常識なのです。
年齢間で少々ジェネレーションギャップが生じる言葉ではありますが、言われた時の相手の表情を見れば冗談だと伝わってくるはずです!
現代人が使うのは当たり前?!
今から10年以上前に私が高校生の頃、きもいと言う言葉はまだ母親より上の世代には斬新な言葉だったのか、私のキモい発言に驚かれたのを覚えています。
今の時代、小学生でも普通にキモいという言葉を使っています。
また、キモいが急激に使われ始めた時期に当時ギャル世代だった若者も立派な大人になってからも尚、キモいという言葉を使うことを考えてみると「きもい」を使っているのはかなり幅広い年代だと判明します。
もはや「きもい」という言葉を使うのは現代人からすれば当たり前なのです!
友達同士で使うことも
幅広い年代に広がったキモいには、気持ち悪いとただ否定や拒否をする意味だけではなく友達間でふざけあったり、冗談としてキモいが使われるのも当たり前になっています。
気持ち悪いなんて言葉を友達同士で言い合っていれば、よほど仲が悪いのかと思ってしまう年配の人もいそうですが、仲が良いからこそ軽いノリや冗談としてキモいと言えてしまうのです。
若い子が写真を見ながら変顔に対して「この顔やばすぎ!きもっ!」と笑いながら言っていたら、それは仲の良い証拠とも言えるでしょう!
高齢者は使わない
キモいは1970年には存在した言葉ではありますが、流行り出したのは1990年頃若者を中心に使われ始めたので、ほんの27年前になります。
その当時の若者が今大人になり単純計算で45歳前後になっているのです。
ですから、団塊世代までいくとキモいという言葉は使う人はいないでしょうし、キモいは人を罵るだけの意味でしかないでしょう。
さらに、もっと高齢になればなんでそんな言葉を使うのかすら理解してもらえないかもしれません。
正直、キレイな日本語とはお世辞にも言えないですが、時代の流れが生み出した言葉なのでしょう。