ですが、ゆとり世代を相手にしているときには、あまりに分かりにくい抽象的な指導をすると「あの人は指導が下手だ」と思われてしまうだけになってしまいます。
相手の考える力をつけようとして、そう言った指導方法を取ることもあるかもしれませんが、指示をするときにまでそのようなことはしなくても良いでしょう。
最初の説明の時に、相手に質問をしながら教えて、指示自体は具体的にすることが必要なのです。
6.褒めて伸ばすに注力する
ゆとり世代を指導する場合には、ほめて伸ばすというところを意識すると良いでしょう。
そのようなタイプの教育を受けてきている人が多いので、厳しくしかって育てるよりは、きちんと褒められるべきところを褒めるということが大切です。
もちろん、叱るというところも大切ではありますが、きちんと飴を与えることも大切になるということなので、その使い分けをきちんと行うことができるようにしましょう。
そうすれば、すぐに心が折れてしまうということはなくなるはずです。
7.怒鳴りつけるのではなく、冷静に叱る
ゆとり世代の教育の中で、怒らなければいけない状況になったときには、怒鳴りつけるのではなく、冷静に叱るようにしましょう。
感情的になった言葉はゆとり世代の心には響かないでしょう。
怒鳴って相手との関係性を悪くしてしまうよりは、どこが駄目だったのかを言い含めることが必要になるのです。
かっとなってしまようなところでも、声を荒げないように相手のミスを理解させるようにしましょう。
8.人間性や考え方、プライベートを尊重する
ゆとり世代は、人間性や考え方、そして彼らのプライベートをきちんと尊重してもらえることを望んでいます。
それぞれの個性を育て、のびのびと教育されてきた人材ですから、sの個性をつぶすようなことをしてしまってはいけません。
また、プライベートを尊重するというのは、現代の中では当たり前のように受け入れられている風潮です。
会社への忠誠心や仕事の強要は、現代っ子の中心であるゆとり世代にとって受け入れられる考え方ではありませんよね。
仕事においては半人前であったとしても、人間としては、尊重すべき人間の一人として扱ってあげなければいけないのです。
9.要求するハードルを下げる
要求するハードルを下げるということも大切です。
いきなり大きなハードルを目の前に出されたところで、ゆとり世代は困惑するだけでしょう。
小さめのハードルをいくつも用意して上げた方が、ゆとり世代の若者にとっては楽に感じるはずです。
大きなハードルであったとしても、分化して見れば小さなハードルになることが多くあります。
最初から大きなハードルを渡して試行錯誤を求めるのではなく、ある程度の段階を作って、要求する一つ一つのハードルのレベルは下げてあげるような工夫をすることで、ゆとり世代はやる気を出してくれるのではないでしょうか。
10.「ゆとり世代だから」を禁止する
大事なポイントの一つは「ゆとり世代だから」と言うことを禁止するということです。
ゆとり世代の彼らも、自分たちが批判の的になっているということはきちんと分かっています。
ゆとり世代からダメだと言われている、その声はきちんと彼らの耳に入っているのです。
ですが、ゆとり世代を選んだのは彼らの世代の責任ではありません。
むしろ「ゆとり教育を選んだ自分たちより前の世代の責任」だと思っています。
そのような世代から「これだからゆとり世代は」と言われても、「その教育政策を行う政府を選んだのは自分たちだろ」と思われてしまうだけなのです。
ゆとり世代の若者たちに責任があるわけではないということを頭に置き、「ゆとり世代だから」という魔法のような言葉を口にするのはやめることにしましょう。