そのため、自分がされて嫌なことはハッキリと不平不満を口にしますが、自分が人に迷惑をかけることに関しては、何とも思っていないことが多いです。
自分のことしか考えないということは、人の気持ちを考えることが出来ないということです。
人の苦痛や悲しみの気持ちを想像することも出来なければ、人の迷惑を顧みることも出来ません。
また、自分のことを特別な存在だと思っているため、仮に誰かが「自分がされて嫌なことは人にしてはいけない」と注意しても、「自分だけはしてもいいんだ」と開き直ることもあります。
開き直ってしまう人に対しては、それ以上何を言っても無駄でしょう。
10. 繊細さゼロ
厚かましい人は、図々しくもあります。
また、自分のことだけを考え、人の気持ちを気遣うことが出来ないため、繊細さはまったくないと言ってもいいでしょう。
心の琴線や繊細な心配り、気配りといったものが一切ないため、人間関係においても円滑で、円満な関係を築くことは不可能に近いです。
必ず何かしらのトラブルの原因となってしまうことが多いです。
11.貰ってもお返しをしない
厚かましい人は、人から何かを貰うことを、ある意味では「当然だ」と考えていることが多いです。
子どもの頃に甘やかされて、人から何かを与えられてばかりだった人は、与えられることに慣れてしまっているため、何か貰っても感謝の気持ちを抱くことはあまりありません。
「ラッキー」と思う程度か、人によっては「貰えて当然だ」と考えています。
感謝の気持ちがないということは、人から何をどれだけ貰ったとしても、「お返しをしよう」という発想には至りません。
プレゼントやお土産などを渡す方も、いちいちお返しが欲しいと考えているわけではないでしょうが、あまりにあげることばかりが続くと、やはり「普通はお返しするものじゃないのか?」と疑問に思ってしまいます。
さらにたちが悪いと、「今日はこの前みたいにお土産はないのか?」と催促することもありますが、そこまですると周りの人から嫌われてしまう可能性が高いです。
12. 借りたものを返さない
厚かましい人は、人から何かを与えられたり、貰ったりすることを当たり前と考えています。
そのため、人から何かを借りた場合にも、借りたものをどうするかの権利は自分にあると考えがちです。
普通は人から何かを借りたら、「なるべく早めに返そう」と考えますが、厚かましい人の場合は、「借りたものをいつ返そうが自分の勝手」という気持ちでいるため、貸した側が「返して」と催促しないとなかなか返そうとはしません。
それどころか、何も言われなければそのまま平然と自分のものにしてしまおうとする人もいます。
さらにひどい場合には、「借りたもの=もう自分のもの」というジャイアンのような思考の人もいます。
その場合には、借りた直後からそのものは借りているものではなく、「貰ったもの」という思考に切り替わっています。
そのため「いい加減返して!」と催促すると、「あれは自分にくれたものじゃないの?」と平気でそんなふうにとぼけてみせます。
また、自分から頼んで借りたものであるにも関わらず、返してと催促すると「まだいいじゃないか、ケチだね」などと文句をつけてくることもあります。
13. 人のものを欲しがる
よく「隣の芝生は青く見える」ということわざにあるように、人の持っているものがとても良く見えることがあります。
それは誰にでもある感情ですが、厚かましい人の場合は、人の持ち物が良く見えた直後に、それを隠すことなく「いいなぁ、それ自分にちょうだい」と求めます。
人のものを「いいなぁ」と羨ましがることは誰でもしますが、普通はそこから「自分にちょうだい」などという発想には至りません。
仮に心の中で「欲しいなぁ」とは思っても、恥じらいもなく堂々とそれを欲しがるような真似は普通の人はしません。
しかし、厚かましい人は平気で欲しいものを人に求めます。
また、それを相手が断れば、ケチだの何だのとまるで相手が悪いかのように文句を言います。
もし、欲しがったものが手に入ると大喜びで、周りにはそれを譲ってもらったものとは言わず、最初から自分のものであったかのように振舞います。
そんな態度では、譲った側も良い気分はしませんよね。
また、相手にねだってそれを断られた場合には、幼い子どもが母親に「買ってかって」とねだるように、しつこく駄々をこねます。
そうしたみっともない行為を、何の恥じらいもなく出来てしまうのです。