もちろん、個々の家庭環境や育て方によっては一概に言えませんが、昔と比べたら、ぬくぬくと育てられた人は多いはずです。
筆者だってそう。
二人姉妹だし、女の子ってこともあって、大事に育てられたと思います。
こういった子供のころからの環境が、今の草食系男子が増える背景にも、大きく関わっていることは言うまでもありません。
自ら積極的に動かなくても与えられる環境なのですから。
ただもちろん、そういった余裕が生まれたことが、時代の変化を受け入れる草食系男子の寛容さに繋がっていったとも言えるんですよね。
草食系男子って、もともとは恋愛に対する積極性がない人ですが、恋愛に積極的にならないのも、やはりそれ以外で満たされているからとも言えると思うんです。
男が社会に出て、女を守ってやらなきゃと思うほどの理由がない。
それが、満たされている母の姿や、父の姿、そしてたっぷりの愛情と物を与えてもらえる今の家庭環境から感じ取るものなんだと思います。
草食系男子が増加する背景には、いろんな要素が複雑に絡み合っているとも言えるのでしょうね。
3. 男女平等の社会風潮
草食系男子が増加する背景にはもちろん、男女平等の社会風潮も関係していますよね。
男性と女性は同等の権利があるとする男女平等。
日本では、世界に比べてまだまだ男女平等にはなっていないと言われているけど…草食系男子の急増と共に、男女平等への流れも加速しているようにも思えますよね。
だけど男女平等って、筆者としてはちょっと難しいなって思う思想なんですよね~。
アフラフォーの筆者としては、やはり子供の頃はまだ男女平等って世の中ではありませんでした。
だから、昔ながらの考え方が抜けないのかもしれませんけどね。
ただもちろん、男性と女性とで差別されるのはおかしいって思っています。
筆者としての考え方はこうです。
男性と女性って、そもそも体の作りが違う。
力の面で見ても、男性と女性には差があるわけで…でも、それぞれに役割があるものだよなって思うんです。
男性と女性は“平等”というより、対等であるっていうほうがしっくりくるんですよね。
それぞれにしか負えない役割はある。
けど、どっちが上でどっちかが下。
どっちが偉くてどっちかが従わなきゃいけないってことじゃなく、それぞれが尊重すべき存在だってことです。
ある意味草食系男子は、女性をリスペクトし対等な存在として認めている男性たち。
なので、筆者の考え方とも似ているのかもしれませんね。
つまり男女平等が叫ばれ続けた時代を経て、男女差別の感覚が薄れていった今の時代だからこそ、草食系男子が増えたとも思うんです。
ただ思うのは、「男として、女性として」っていう感覚も無くなっていくのは違うかなって。
男と女の区別すらなくなっていったら、もちろん恋愛になんて発展しません。
もしかしたら、男女平等の捉え方をはき違えてしまっている草食系男子もいる…それが、周囲の人が草食系男子に感じる危機感なのかもしれませんね。
4. 結婚に対する価値観の変化
近年の結婚に対する価値観の変化も、草食系男子が増加する理由になっていると言えますよね。
昔は結婚して家庭を持ち、夫婦で協力しあって子供を育てていくのが当たり前でした。
社会を生きていく一人として、それが与えられた役割であると、誰も疑いもしなかったのではないでしょうか。
それが最近では、「人生結婚が全てじゃない」と考える人も増えてきていると思います。
筆者もまさにそのひとりなんですけどね(笑)
女性の社会進出に伴い、男性に養ってもらわなくとも自立して生きていけるようになった女性側の価値観。