会社や学校で困っている人がいたら積極的に声をかけたり、道端で困っている人を道案内したり、車いすの人が段差に困っていたら持ち上げるなど困っている人のサポートはボランティア活動に参加しなくてもいつでも行うことができます。
誰かを困らせてしまった経験がある人こそ、誰か他の困っている人をサポートしてあげましょう。
掃除をする
掃除をすることも善行を積むことになります。
たとえば実家暮らしの場合、親に対して負い目があっても今更懺悔しづらいということもあるでしょう。
その場合は、自主的に家の大掃除をしてあげることで親に対して善行を積むことができます。
特に高い場所や換気扇などの年を取ってくると厳しい場所を徹底的に掃除してあげると、親に対して少なからず恩返しができるでしょう。
既に結婚して実家を出ている人も、夫が外出中に徹底的に掃除をすることで夫に対して愛情と感謝を示すこともできます。
また、家の中だけではなく道端の掃除をすることでも善行を積むことができるでしょう。
ボランティア活動のように決まった日時に決まった場所で活動するだけではなく、気付いた時に道端や社内の公共部などを自主的に掃除するのもおすすめです。
懺悔文を唱える
懺悔文(さんげもん)は仏教の偈文(げもん)の一つです。
懺悔文には「私が昔から行ってきた悪行は、自分の身体で行った、自分の頭で考えた、自分の口で話したことが原因で生じてしまった悪行です。私はそれを全て懺悔します」という意味を持つ偈文です。
この偈文を読むだけでは懺悔することにならないと考える人もいるかもしれませんが、口先だけではなく心の底から自分の発言や行動を悔いる時に唱えることで自分の罪悪感をより強いものにすることができるでしょう。
懺悔したい時はもちろん、自分が楽観的になりそうな時に「私は過去に傷つけた人がいるんだ」ということを思い出して自戒するために唱えるのも良いのではないでしょうか。
懺悔守りを奉納する
懺悔も仏教の考え方であり、自分の自覚している悪行だけではなく自分の前世での悪行や自分の先祖の悪行に関しても懺悔しながら奉納することができるお守りの一種です。
普通のお守りとは違い身に付けることはせず、すぐに奉納することで懺悔をしたことになります。
これは決して「お金を出して奉納すれば懺悔が完了する」という気軽なものではありません。
懺悔守りを扱っている御寺まで出向き、自分の過去と向き合って懺悔するという強い気持ちを持って奉納するものです。
懺悔文を唱えることと同じく、自分を律するために行いましょう。
世のために祈る
世のために祈ることで懺悔をする人もいます。
自分が過去に傷つけてしまった人は既に亡くなっていて、自分がボランティア活動などの善行を積んでも到底罪を償えないと感じてしまう人もいるでしょう。
そういった人は、実際に行動するだけではなく世のために祈ることも重要です。
一日に一時間、しっかり世のために祈りましょう。
その時も軽い気持ちで「平和になりますように!」などと祈るのではなく、自分の罪と向き合いながら「私はあの時に○○さんを傷つけてしまったが、その罪はしっかり償いたい」のように自分の罪悪感を刺激した上で世の中のために祈りを捧げることが大切です。
祈るだけで懺悔が完了するわけではありませんので、祈り単独ではなくその他の行動と併せて行うと良いでしょう。
謙虚な気持ちを持つ
どんなに善行を積んだり懺悔文を唱えるなどの懺悔を行っても、心根が変わらないと意味がありません。
過去の行いに対して懺悔をして許された気持ちになっても、傲慢な態度のままではまた新たに相手のことを傷つけてしまうこともあるでしょう。
懺悔をし、同じ悪行を繰り返さないためには謙虚な気持ちを持つことが大切です。
懺悔文や懺悔守りの奉納、世のためへの祈りはその決意をサポートしてくれるための行動に過ぎません。
過去に傷つけてしまった人のことを思い出し、二度とその過ちを繰り返さないように謙虚な気持ちを持つことを意識しましょう。
日々謙虚な気持ちで過ごし、周りの人のことを助けて感謝されるようになって初めて、懺悔したと胸を張って言えるようになるのです。
素直に懺悔して過去の過ちを償おう
どんなに懺悔をしても過去の過ちが消えることはありません。
しかしながら、懺悔をすることによってその人本人に許されたり周りの人に自分の悪行をさらけ出す勇気を持つことができれば、これからの自分の行動を変えることは可能です。
懺悔したいことがある人は、素直に懺悔して過去の過ちを償い、これからの自分の人生に活かしていってください。