パーマをかけていないのにも関わらず、常にウェーブがかかったような髪型の人のことを「天然パーマ」といいます。
直毛でアイロンやドライヤーを使ってもなかなか癖がつかない人にとっては羨ましく思えることも多い天然パーマですが、実は天然パーマの人本人は自分の髪型にコンプレックスを抱いてしまっていることも少なくはありません。
では、なぜ天然パーマになってしまうのでしょうか。
天然パーマになってしまう原因や天然パーマの人の特徴、そして悩みの種になってしまいがちな天然パーマと上手に付き合う方法や、天然パーマを活かした素敵な髪型の提案まで紹介していきます。
髪の毛がコンプレックスになってしまっている人は、ぜひ参考にしてみてください。
天然パーマの種類
皆さんは「天然パーマ」という言葉を聞いてどのようなヘアスタイルを思い浮かべるでしょうか。
身近に天然パーマの友達がいたり、あるいは自分自身が天然パーマだったりする人は分かるかもしれませんが、実は天然パーマといっても一種類の髪型だけではありません。
天然パーマには、大きく分けて四種類の髪型があると言われています。
それぞれどのような髪型なのか、例を挙げて説明していくのでチェックしてみてください。
波状毛
まるで美容院でパーマをかけてもらったかのように、緩やかなヘアスタイルになっている天然パーマを波状毛と言います。
ふんわりとした女性らしいシルエットになっている人も多く、コテなどを使ってプロがアレンジしたような髪型を維持できる場合も多いので憧れを抱かれる人も多い天然パーマだと言われています。
波状毛のタイプの天然パーマの人は「いつもヘアアレンジが上手だね」と褒められることも決して少なくはありません。
小さい頃、緩く三つ編みをしたまま寝たことがあるという人も多いのではないでしょうか。
その翌朝にふんわりとしたウェーブがかかっている状態を想像するとイメージしやすいかもしれません。
ロングヘアになると、まるで童話に登場するお姫様のような髪型になる人もいるほどですので、人によっては波状毛であることを喜ぶ人も多いでしょう。
捻転毛
美容院でパーマをかけてプロの手でヘアアレンジしてもらったかのように見える天然パーマが波状毛で、自分の髪型を好きになる人も多いと言われています。
一方、捻転毛タイプの人の場合は同じ天然パーマであってもコンプレックスに感じている人の方が多いのではないでしょうか。
パーマのように横ウェーブが特徴的な波状毛とは違い、捻転毛は頭頂部から毛先にかけて螺旋状にクセが出てしまいます。
昔の少女漫画では縦ロールのキャラクターが登場することも多かったですが、捻転毛の人はそのような髪型になってしまうことが多々あります。
さらに、漫画のようにゆったりとした髪型になることはほとんどなく、捻転毛に悩む多くの人がコイルのようにチリチリとした髪型になってしまいがちです。
こうなってしまうと髪ゴムで束ねようとしてもボリュームが出てしまうため、縮毛矯正などによってクセを直す人も多いと言われています。
連珠毛
波状毛に比べて悩む人が多い捻転毛ですが、実はその捻転毛と同じくらい厄介なくせ毛だと言われているのが連珠毛です。
捻転毛と連珠毛は「毛髪奇形」と呼ばれることがあるくらい日本人としては珍しく、さらに通常のくせ毛ケアではなかなか対応できないという非常に難しい天然パーマです。
波状毛も捻転毛も、髪の毛一本一本を見るとウェーブがかかってはいるものの均一な太さを維持しているものが多いですが、連珠毛はその名の通り髪の毛一本の中でも場所によって太さが大きく異なるという特徴を持っています。
名前の通り、まるで数珠が連なっているかのような髪の毛であることが分かるでしょう。
捻転毛も髪ゴムを使ってもなかなか束ねづらい髪質ですが、連珠毛もボリュームが出てしまいがちでくせが強く出る天然パーマです。
しかも、髪の毛の太い部分も細い部分も一般の髪の毛に比べて非常に弱くて切れやすいため、ヘアケアをしっかりしているはずなのに髪の毛が弱くて束ねると大量に抜けてしまうなどの悩みを抱えている人も少なくはありません。
縮毛
「縮毛」というと「縮毛矯正」のイメージが強く、天然パーマどころか直毛のイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。
しかしながら「縮毛を矯正する」のが「縮毛矯正」ですので、やはり縮毛も天然パーマの一種です。
一種どころかむしろ、天然パーマの中で最もくせが強いといっても良いかもしれません。
縮毛の髪質の場合、いわゆる「チリチリ」といった髪質になります。
ラッパーの人などが編み込みヘアやボンバーヘアをしているのを想像すると縮毛のイメージが掴みやすいかもしれません。
自分で美容院にいって縮毛状態にするのではなく生まれつき縮毛の髪質だと、なかなか髪をまとめることも難しいため非常に目立ってしまいます。
さらに日本人ではなかなかいない髪型のため、特に子どもの頃は周りに髪の毛のことをからかわれてトラウマになってしまうこともあります。