気分が落ち込んでいるときや、何となく憂鬱になってしまっているとき。
そんな様子をメランコリーだと表現しますが、この「メランコリー」とは元々どのような意味があるのかご存知ですか?
また、メランコリーな気分の人の特徴や改善方法、恋愛での影響、使い方、例文、類語、対義語、英語表現を詳しくご紹介していきます。
メランコリーの意味とは?
メランコリーとは「気分が憂鬱なさま」、「落ち込んでいるさま」という意味です。
このメランコリーという言葉が初めて使われたのは古く、紀元前5世紀頃のことです。
古代ギリシアの医師ヒポクラテスが、「恐怖苦悩の長く続くもの」としてメランコリーという言葉を用いました。
時々小説やエッセイの中で「メランコリック」という言葉が使われることがあります。
これはメランコリーになっている状態を指しており、「なんとなく気分が落ち込んでいるさま」を意味した使い方になっています。
また「メランコリア」という言葉がありますが、メランコリアにはうつ病という意味があります。
メランコリーな気分の人の7個の特徴
メランコリーな気分になっている人は、常に気分がぼんやりと落ち込み気味です。
そこからさらにいくつかの特徴がみられますが、特に共通しているものを以下に挙げていきます。
もし特徴に当てはまっていて、かつそれが毎日続くようであれば、メランコリーの可能性が少なからずあると言えるでしょう。
1. よく眠れない
典型的なメランコリーな気分の人は、よく眠れないという人が多いかもしれません。
よく眠れずに悩んでいる人の多くは、仕事や人間関係などでの悩みやストレスを抱えていることがあります。
メランコリーの人はそういった自分がよく眠れない原因を自分自身ではっきりと分かっていないことが多いです。
通常の人の場合、自分が何を悩んでいるかを理解しているため、その原因を積極的に取り除こうとしますし、また悩み事が解決すればよく眠れるようになるでしょう。
しかし、メランコリーの人はさまざまな感情がごちゃごちゃと重なりあっていて、「理由は分からないけれどもとにかくよく眠れない」ということが多いのではないでしょうか。
2. 人生に対する絶望
メランコリーな気分の人は、自分の人生に絶望しているかもしれません。
特に趣味も楽しみもなく、毎日を無気力に何となく過ごしていると、人生に対する潤いや張り合いが持てなくなってしまいます。
そして、生きていても何が楽しいのかさっぱり分からなくなってしまうこともあるでしょう。
何か一つでも趣味や楽しみがある人は、どれだけ辛いことがあっても、その楽しみを励みにして頑張ることが出来ますし、趣味と仕事とのメリハリもつけられます。
しかし、メランコリーな状態の人では楽しみがなければただ辛いだけ、何のために頑張っているのか分からない、という考え方になってしまうため、自分の人生に対して絶望してしまうことがあるのです。
改善したいと思っても直ぐに楽しみや生きがいを見つけることができず、人生に対して希望を抱くまでに結構な時間がかかってしまう人も多いかもしれません。
3. 物事を喜べない
日頃から喜怒哀楽があまりなく、日々を無気力に過ごしている人の場合、何に対しても冷めたものの見方をしてしまいます。
達観した考え方をしているわけでもなく、何かを悟っているわけでもなく、ただ単に「どうでもいい」と冷めたものの見方をしてしまうのです。
そのため、自分の身の回りで楽しいことや嬉しいことがあっても、それを素直に喜ぶことが出来ません。
人の感情は外からの刺激によって大きく動きますが、自分自身の感情がもやもやとしている状態では、外からの刺激にも鈍い反応しか示せなくなるのかもしれません。
4. 無気力
メランコリーな状態の人ほどこの無気力さが強いかもしれません。