気力というものは、車に例えればエンジンのようなものです。
エンジンはガソリンを入れることで走れるようになります。
このガソリンは、人それぞれにとっての趣味や楽しみ、褒美や望みなどです。
車はガソリンを入れて、エンジンをかけることで走り出します。
一方人の場合は、自分が「〇〇が欲しいから」「これが終わったら休み!」などの楽しみがあるからこそ、気力が湧いてきます。
気力が湧くことによって、仕事を頑張れたり、辛いことにも挫けずに取り組んだりすることが出来るのです。
しかし、この気力が無ければ、何をやる気も起きません。
目標や楽しみが先に何もなければ、何もする気が起こらないのはある意味仕方がないのかもしれません。
5. 自信を喪失している
完璧主義な人ほど、一度それが崩れると大きなショックを受けてしまいます。
そのショックが積み重なることでやがては「どうせ何をやってもダメだ」と無気力になってしまうこともあります。
また、自分の特技や仕事ぶりなど、それまで自分が自信を持っていたことに対して、それを喪失してしまうような出来事があっても、一気に無気力になってしまう可能性があります。
例えばこれまで、スポーツで誰にも負けたことがない人がいるとします。
「誰にも負けたことがない」という事実は当人にとっては何よりの自信であり、気力の源でもあります。
しかし、世の中には上には上がいます。
どこかで誰かに負けたとき、それまでの自分の自信が音を立てて崩れていきます。
負けず嫌いの人や向上心が強い人では、一度負ければ余計に火がついてもっと上を目指す努力をするでしょう。
しかし、プライドばかりが高い人の場合、一度挫折してしまうとそこから立ち上がるのはとても困難です。
なんとか立ち上がることが出来れば人間としての成長も望めます。
しかし、そこで喪失した自信を取り戻そうとすることもなくどんどん落ちて行ってしまうと、諦め癖がついたり、「どうせダメだ」と後ろ向きな考えに陥ってしまうのかもしれません。
6. 食欲が無い
メランコリーな気分の人は、気持ちが落ち込んでいるため常に胸に何かがつかえているような感覚がするでしょう。
そして気力が無いため、物事に対する関心や執着心、欲望といった感情も無くなることが多いです。
そんな状態では、どんなに美味しい食事を前にしても、「食べたい」という欲求はあまり湧いてはこないでしょう。
食欲は人間の三大欲求の一つですが、メランコリーな状態の人では、必ずしもそうした欲求があるとは限りません。
食事をしなければ生きてはいけないということは分かっているため、適当にものを食べることはしますが、積極的に「あれが食べたい」「これが食べたい」と思うことはあまりありません。
自身の心が張り詰めた状態にあるときは、ものを食べるということに対して関心が持てないのかもしれません。
7. 予定通りにならないとパニックになる
メランコリーな状態の人は、予定通りにならないとパニックになることが多いです。
例えば仕事でプレゼンをする際に、どんな質問にも答えられるようにと事前に入念な準備をしています。
しかしいざ本番で、まったく予想もしていなかったところからの質問を受けたり、本番中にパワーポイントの画面が消えてしまったりなどのトラブルが起きたりすると、あっという間にパニックに陥ってしまいます。
そして一旦パニックに陥ると、頭の中が真っ白になり「とにかくどうにかしなくては」と思いながらも何も考えることが出来なくなり固まってしまいます。
また、例えば1から10まで順番に進めていたものが、いきなり1から2、3をすっ飛ばして4になってしまっても、突然のことにパニックになり、臨機応変な対応が出来なくなってしまいます。
パニックに陥った後は、目に見えて散々な結果になることが多いです。
そして、そのたった一度のミスが許せずに、自分の心の中で大きな傷となってしまいます。
「失敗は成功の基」「次に活かせばいい」と考えることができれば良いのですが、「あんな失態をさらしてしまって自分はもうダメだ」と自分自身を追い詰めてしまうのでしょう。