その結果、南モンゴルは飛躍的に発展。
治安も改善され、多くの中国人や日本からも移民が相次いだ。
しかし、その「安住の地」も第二次大戦での日本の敗戦を受けて、満州国が消滅し、その満州国争奪の内乱等々が頻繁に起こり、チベット自治区と同様に厳しい「民族問題」を抱えてしまう結果に成ってしまったんです。
その後は南モンゴルは中国自治区に入ってしまったものの、日本側から北モンゴルへ「経済援助」が度々出され、短い時代だったが、「モンゴルを事実上、列強国と並ぶほどの発展を実現したという過去の日本の実績」もあってか、東北震災時には「恩返し」として日本へ涙の出るような有難いご支援をして下さったのです。
今現在も満州国の名残であるさまざまな技術や建設物がモンゴルには残っており、日本が残した当時の「情熱」がモンゴルの方たちの心に未だに響き続けているのかも知れません。
これからもモンゴルの方々とは「同じアジア人として友好的な大親友同士であり続けたいですね?」
モンゴル相撲
次に「モンゴル」と言えば何と言っても「モンゴル相撲」です。
そもそもモンゴル相撲とは「ブフ」と言われる「総合格闘技の総称」なのです。
アメリカなどでは「モンゴリアン・レスリング」なんて呼ばれているみたいですしね?日本では相撲の原点とも言われたりしますよね?
このモンゴル相撲、大きく分けて北モンゴルの「ハルハ・ブフ」、南モンゴルの「ウジュムチン・ブフ」の2つに分かれるんです。
白鵬関は「ハルハ・ブフ」の力士だったそうです。
ハルハ・ブフのルールは、ひじ・ひざ・頭・背中・お尻が地面につくと「負け」となってしまう競技です。
対してウジュムチン・ブフのルールは足の裏以外が地面につくと負けとなってしまいます。
では日本の大相撲との違いはなんでしょうか?まずは衣装です。
大相撲は「まわし1枚」なのに対し、ブフは首飾りやブーツ、膝のプロテクターまでさまざまな競技服が決まっています。
次に異なる点は競技場です。
大相撲は「土俵」で取組をしますが、ブフでは広大な草原全てががバトルフィールドなんです。
ですから「押し出し」に関連した決まり手はないという事ですね?
そしてブフは「時間制限」もありません。
正に「戦士同士の死力を尽くした戦い」のような印象を受けます。
こういった大相撲との違いから「モンゴル相撲」すなわちブフは成り立っており、双方違った楽しみ方が出来るんですね?
モンゴル人の9個の性格
ではではモンゴル人の歴史と、国技についてお伝えしてきましたが、つづいてはいよいよ本題、モンゴル人の方の、その「民族性」について考えていきましょう。
1.負けず嫌いである
まずは「負けず嫌い」なところです。
こちらは国技であるモンゴル相撲「ブフ」のルールを考えてみても良いかも知れません。
「ブフ」では、試合時間や場所の指定はありません。
時間や場所に縛られず、戦士同士がお互いの死力を尽くして最後まで戦うのです。
そうして屈強な体と体が本気でぶつかった瞬間、互いに対する「尊厳心」が生まれるのではないでしょうか?
つまりは「常に限界ギリギリのマジ勝負」をしているのがモンゴル人なんです。
そういった国技を長年の歴史と共に築き上げられた民族性は「勝利に対する美徳がある」と言わざるを得ないでしょう。
勝ち負けにこだわりがある
そして更に言えば、「勝ち負けにこだわりがある」のも特徴でしょう。
勝負に対しこだわりがあるからこそ、「負けず嫌い」に成る訳です。
相手に勝つこと、そして負ける事がどんな意味を持っているのか?モンゴル人の方々は記事冒頭の「モンゴル建国から分裂」までの歴史を考えても「痛いほどよくわかっているはずの民族」です。
「チンギス・ハンの帝国時代」から、清朝政権による支配を通じて満州と北モンゴルの分裂が起こり、そして満州崩壊で現在の中国、ロシア体勢の政権下。
いろいろな事がモンゴルにはありました。
だからこそ他の国に比べ「勝負の危険性、と重要性」について痛い程分かっているんです。
2.温厚な性格である
モンゴル人は強いからこそ、普段は温厚な性格です。