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嗜好とはどういう意味?趣味との違い...(続き2)

栄養が無いものが殆ど。

もしくは栄養があり過ぎたり、毒だったりして身体に害をも与えかねない嗜好品は、贅沢品とも言えるんですよね。

人が生きていくために最低限必要なものではなく、生命維持の観点で言ったら余計なものとなるのが嗜好品。

楽しむため、欲を満たす為、心の弱さを補うためと…贅沢品を求めるのは、動物の中でも脳が発達し、感情をもった人間特有の現象とも言えるのかもしれません。

しかもその贅沢品によって命を脅かすこともあるのですから、人間の欲というのは、どこまでも厄介なものです。

しかも嗜好品には、お金もかかりますよね。

余計なものに生活に必要なお金を費やし、時に命を費やす…。

贅沢以外の何物でもありません。

「趣味」とはどう違うの?

趣味との違いを解説

同じような意味合いだと思われる「趣味」と「嗜好」。

どちらも自分が好むもので、アイデンティティーのひとつになるものです。

でも「趣味嗜好」という四文字熟語があることからも、それぞれに指し示すものが別にあることが分かりますよね。

「趣味」と「嗜好」は一体どう違うのでしょうか?

趣味の辞書的な意味は、“専門としてではなく、楽しみとして愛好するもの”また、“物事から味わいや趣きを感じ取る能力”とあります。

辞書の意味を見ると、嗜好の意味とかなり近いように感じますね。

でも、それぞれの言葉があるのにはきっと理由があるはずなので、ここでは漢字から、それぞれの言葉の意味を紐解いてみたいと思います。

趣味は「趣き味わう」と書きますよね。

「趣(おもむき)」の意味には、“味わい”や“心の向かうところ”、“様子・感じ”などがあります。

一方嗜好は、「嗜み好む」と書きますよね。

「嗜(たしな)み」には、“好み・心得”や“慎み・心掛け”などの意味があります。

ただ、嗜みの意味の中には“趣味”も記されており、「嗜好」が「趣味」としての意味合いも持っているのは、辞書も認めるところのようです。

「嗜好」=「趣味」としての意味合いも持つ

「嗜好」=「趣味」の意味合いがあるとしても、同じ意味だと言ってしまうと、それぞれの言葉が存在する意味がありません。

筆者が漢字から推測するに…趣味は、“興味や関心を示すもの”と言えるのではないでしょうか。

その物事の味わいや様子に、心が特に動かされるものが趣味となるのだと思います。

そして嗜好は、“心を満たすもの”と言えるのだと思います。

趣味と比べると、好きという気持ちはより強く、自分では制御できないもの。

嗜みの“慎み・心掛け”などの意味からすると真逆の印象になってしまいますが、要は自分の心が主体となっているのが嗜好と言えるのではないでしょうか。

その物事の趣きがクローズアップされているか、自分の嗜みにスポットが当たっているかという違いですよね。

オートバイやカメラなど

つまり嗜好品は、気持ちの高揚感を味わうことに、大きな意味があるということになります。

摂取し得られる楽しいという感情や、気持ちの高まりが、嗜好品特有のものということです。

そんな嗜好品となるものは、特に飲食物を指し示してはいるのですが、時にオートバイやカメラなども嗜好品と言われることがあります。

オートバイやカメラは趣味とも言えますが、体感的や感覚的に気持ちを刺激する側面があることから、嗜好品だということも出来るんですよね。

オートバイの場合は特に、趣味として所有している人が多いものだと思います。

自動車は生活必需品として必要とされたりもしますが、オートバイは、荷物や人を運ぶ目的で考えると自動車には劣ります。

反面、スピード感によって得られる高揚感や、操作性を楽しむことを目的とすると、とても心を満たしてくれる乗り物であると言えます。

それに、自動車を所有し、趣味としてオートバイも所有している場合は、それは贅沢品とも言えますよね。