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嗜好とはどういう意味?趣味との違い...(続き6)

それにより、昭和に入ると砂糖はほぼ自給できるようになっていったと言います。

しかし、その後日本は敗戦。

台湾を失って再び砂糖は手に入り辛いものとなるのです。

そんな時代を経て、国内生産や輸入により安定して供給される今があるわけなんです。

砂糖ひとつとっても、時代によって人々の攻防が見えてきますよね。

時代によっては手に入らない贅沢品だったけど、それでも人は砂糖を求め続けたわけで、一度知ってしまったあの甘みは、人を依存させる誘惑の甘みとも言えるのでしょう。

今となっては砂糖は、調味料のひとつとしても欠かせないものですが、砂糖が嗜好品と言われる所以は、砂糖を摂取することによって引き起こされる健康問題があるからかもしれません。

もちろん、砂糖には栄養もあるのですが、砂糖は取らなくても身体に支障はないとも言われていて、むしろ健康被害の方が大きいという声もあります。

2. チョコレート

また、チョコレートは今でも嗜好品と言えると思いますが、その昔は贅沢品という位置づけだったそうです。

チョコレートも、海外から日本へもたらされたもの。

輸入でしか手に入らない貴重な高級品だったのです。

やがて国内生産が開始されると、高級品から庶民のお菓子となっていきました。

日本で庶民へと広まっていったのは1920年代から30年代にかけてだそうですが、やはり戦争でカカオ豆の輸入がストップされたりすることで、チョコレートが手に入り辛くなる時期がきます。

チョコレートも砂糖と同じように、人々の欲求に応じてあの手この手で代用品が作られたりもして…魅惑の味であったことは、今も昔も変わらないのでしょう。

その後日本が敗戦し、アメリカ軍が日本に入ってきたときに大量のチョコレートも日本にもたらされることになるのです。

子供たちが米兵にチョコレートをねだったという話は有名ですよね。

今も日本人にある外国人への憧れって、手に入らないチョコレートを持っている米兵への憧れとも重なるものがあるのかもしれません。

手に入らない貴重な高級品。

それに憧れる気持ちと、忘れられない誘惑の味。

それが人々を熱狂させていたのかもしれません。

今も嗜好品となっているチョコレートですが、昔は今よりも嗜好品の代表格といった存在だったのだと思います。

最近の若者の嗜好品

時代と共に変化してきている嗜好品。

かつては砂糖やチョコレートが嗜好品で、それが普及すると今度はタバコやお酒が嗜好品の代表として台頭してきたと思います。

しかし最近は、それも変化しつつあるようです。

最近の若者の嗜好品事情は、どうなっているのでしょうか?

1. お酒を飲む量が減ってきた

日本が高度経済成長を遂げ、物が溢れるようになってから、嗜好品のひとつとして親しまれてきたお酒。

ですが最近の若者は、お酒を飲む量が減ってきているようです。

お酒は、嗜好品としての代表的な効果が期待出来るもの。

気分の高揚感を味わえたり、ほろ酔い気分で嫌なことを忘れられたり…人付き合いのツールとしても欠かせないものです。

だけど、合法とはいえ、その中毒性や感覚麻痺による危険が知れ渡ってくると、あまり良いイメージは持たれなくなってきたんですよね。

それに健康被害も多く、何よりお金もかかります。

嗜好品というのは、法律で禁止こそされていませんが、高い税金によってある一定の規制を促しているものとも言えるんですよね。

お酒だって安ければ、際限なく飲んでしまう人が多いと思います。

となれば、健康被害や、他人に危害を加えるほど理性を失わせたりもしてしまいますから。

最近の若者のお酒の量が減ってきたのには、不健康そうなイメージに加え、アルコールに依存してしまえばお金もかかるという、お財布事情も関係していると言えるのです。