なのですが、「チキン=臆病者」になったのには諸説あるようです。
このチキンの意味から、つまりチキンレースは臆病者のレースということになりますよね。
だけど臆病者同士が競い合うレースというよりは、“臆病者を決めるレース”という解釈が一般的になっていると思います。
チキンレースには、度胸試しの意味があり、そこには“どちらが度胸があるかを決める”という意味があると同時に、“どちらが臆病者がを決める”という意味もはらんでいるのです。
️なぜチキンが臆病者になったのか
チキンレースのチキンには、臆病者と言う意味があるのはご紹介しましたが、なぜチキンが臆病者を表わすことになったのでしょうか。
ここでその理由について、解説してみたいと思います。
人は恐怖を感じると鳥肌が立つ
人は恐怖を感じた時に鳥肌が立つことがありますよね?
肌がぶつぶつして身の毛がよだつあの感じ。
それが鳥肌が立つと表現されているように、あの肌の感じは鳥の肌に似ているからです。
鳥肌は、恐怖などによって立毛筋という筋肉が収縮することで起こります。
それが羽をむしった鳥に似ているから
そしてあの鳥肌の感じは、羽をむしった鳥の肌に似ているんですよね。
そこから鳥肌と呼ばれるようになったわけです。
そして、恐怖を感じていると鳥肌になることから、それが「チキン=臆病者」と言われるようになっていったようです。
ニワトリがキョロキョロしている様
また、チキンが臆病者の意味になったのは、ニワトリの動作にも由来しているようです。
ニワトリって、よくキョロキョロとまわりを伺うような動作をしますよね。
首をよく振っているイメージがあると思います。
それに動きも早かったりしますよね。
どちらかというと落ち着きがないような、そんな印象を持ちます。
ニワトリは警戒心が強いそうなので、この動作はそれも影響しているのかもしれませんね。
周囲を気にする臆病者に見える
つまり、ニワトリのあのキョロキョロトしている動作が、周囲を気にする臆病者に見えるというわけです。
それに、どっしりと構えているというよりは、落ち着きがない。
そんなイメージも総じて、人間の臆病者に例えられてしまうのでしょう。
人間が近づくと一目散に逃げていってしまうのも、逃げ腰=度胸がないとされてしまうのかもしれません。
でもニワトリは、警戒心が強いだけであって、意外と凶暴で好戦的な性格をしているようです。
勝負する人をチキンレーサーという
そして、チキンレースを行う人のことは、“チキンレーサー”と呼ばれます。
レースをする人がレーサーと呼ばれるのはどんなレースでも同じなんですね。
因みに“チキンレーサー”という言葉は、日本では別の発展も遂げているようです。
本来は、度胸試しの競い合いや、誰が一番臆病者かを決めるレースがチキンレースで、その参加者がチキンレーサーとなりますよね。
だけど日本では、あえてチキンになるかならないかの、ギリギリのラインを攻めるような人を、チキンレーサーと呼ぶこともあるみたいなんです。
例えば、出勤時間に遅刻するかしないかという時間まで寝て、ギリギリセーフを狙うサラリーマンとか。
夏休みの宿題を、夏休みが終わるギリギリまで放置する小学生とか。
誰かと度胸試しをするのではなく、ある意味自分との闘い。
あえて怒られるか怒られないかというギリギリの行動をして、そのドキドキ感やスリルを味わっているようです。