この場合、リスクを恐れて賭けなければ負ける可能性もあります。
そして、負けた時にはビビりだということになってしまいます。
リスクを恐れず賭けて大きく勝てば、英雄になれるということです。
リスクがあっても賭ける時のドキドキとしたスリル。
これを味わえるのが醍醐味になるということですね!
命の危険を賭けるカーレースは問題だけど、カードゲームで味わうスリルなら、遊びの延長としてもいいですよね。
政治で使われることもある
チキンレースという言葉は、政治で使われることもあります。
最近だと、アメリカと北朝鮮の攻防が、チキンレースだと言われていたりします。
もちろんここには日本も絡んでいて、決して他人ごとではありません。
各方面から圧力をかけるアメリカ。
北朝鮮の対応によっては戦争にも成りかねないぞというような雰囲気まで漂わせ、北朝鮮が大人しくなるのを待っているのですが…
北朝鮮はそれに反発するようにミサイル実験を繰り返しています。
これがまさに、根比べの様相になってきているということですね。
どちらかが妥協するのを待っているわけです。
しかし、妥協してしまったら臆病者のレッテルを貼られてしまうわけで、まさにチキンレースなのです。
こう考えたら、戦争こそ壮大なチキンレースなのかもしれませんね。
️チキンレースの類語
チキンレースの類語には「我慢比べ」、「肝試し」、「度胸試し」、「我慢大会」、「根気比べ」などがあります。
️チキンレースの英語表現
チキンレースは英語で「chicken game」、「game of chicken」と表すのが一般的です。
️チキンレースの語源とは?
チキンレースはどこからきた言葉なのでしょうか?
ここからは、チキンレースを広めることになったその映画や、映画の中で行われたチキンレースについて、解説していきたいと思います。
映画『理由なき反抗』
チキンレースが広まったキッカケの映画は、『理由なき反抗』というタイトルの映画です。
1955年に公開されたアメリカの映画で、原作はニコラス・レイ。
原作者自らが、監督も務めています。
ニコラス・レイは、映画監督として有名で、1950年代のアメリカ映画の隠れた巨匠とも言われている人物なのだそうです。
『理由なき反抗』の原作はニコラス・レイとされてはいるのですが…大元は別にあったようです。
それが、ロバート・リンドナー医師が書いた『理由なき反抗-犯罪精神病質者の睡眠分析』という研究書。
それを元に、物語をつくって映画化することが考えられたそうです。
ですが、結局は『理由なき反抗』というタイトルだけを残して、アーヴィング・シュルマンとスチュワード・スターンがまったく別の物語を書き上げたのだそう。
『理由なき反抗』の原作がニコラス・レイとされているのは、ニコラス・レイがさらに大幅に手を加え、書き直しをしたからのようですね。
ニコラス・レイが描いた『理由なき反抗』は、映画公開当時の若者の姿がリアルに描写されており、その時代の社会問題を切り取った話題作となりました。
そうやってリアルな現実を物語にしたのには、原作がノンフィクションだったことも大きく影響していたのだそうです。