どちらがチキンであるか勝負する
『理由なき反抗』の全ての悲劇の始まりとなった“チキン・ラン”。
これが、今回テーマにしているチキンレースです。
この映画の中では、喧嘩ではなくチキンレースで勝負をすることになるのです。
どちらがチキンか…つまりどちらが臆病者かを決めるために、カーレースでの度胸試しをすることになるのです。
2人がそれぞれの車に乗り…
ジムとバズ、それぞれが別々の車に乗りスタンバイ。
向かうは崖です。
崖に向かって車を走らせることを想像しただけでも怖いですよね。
どちらが岸壁まで耐えられるか
そして、どちらが崖際まで車を走らせることが出来るか。
どちらがギリギリまで耐えられるかを競うのです。
先に車から飛び降りたら負け
先に車から飛び降りたり、ブレーキを踏んでしまったりしたらもちろん負けになりますよね。
そしてチキン決定となるわけです。
遅すぎると転落して死ぬ
だけど、ボーダーラインを見誤れば、転落してしまうのです。
本来このスリルの中で、どれだけ耐えられるかを競うはずだったのです。
ですが、『理由なき反抗』の中では、実際に対戦相手が車ごと転落して亡くなってしまうのです。
危険すぎるゲームであることは、言うまでもありません。
勝負を挑んだほうにもプライドがあり、挑まれた方にも負けたらいじめが待っているかもしれないという、スリル以外のプレッシャーもかかるゲームです。
当時若者の間でチキンレースは流行語となった
若者ならではの、限度を知らないやり方ですが…
当時の若者の間でチキンレースは流行語ともなったようですね。
チキンレースの場合、いじめの延長であっても、仲間内の度胸試しであっても、行われることがあるのでしょうね。
よく、橋の上から川に飛び込んだりするのがニュースになったりします。
あれもチキンレースのひとつですよね。
度胸を証明できても…大けがしてしまったり、亡くなってしまったりしたら意味がありません。
肝試し程度なら可愛いものです。
しかし、命の危険があるものを、スリルだと捉えてゲームに反映させるのは、無知な若者ならではの発想でもありますよね。
そう考えたら、日本で言うチキンレーサーは、可愛いものかもしれません。
可愛いと言うより馬鹿らしいですけど…命の危険を伴うものとは性質が違いますからね。
チキンレースの内容は、知れば知るほど眉をひそめたくなってしまいます。
️まとめ
今回は、チキンレースの意味について解説してきました。
危険なチキンレースは問題ですが、度胸試しとしてカードゲームやボードゲームでのチキンレースを楽しんでみるのも良いかもしれませんね。