悪いことをしたときや、自分のせいで周りに迷惑がかかってしまったとき、ふと心に浮かんでくる気まずさやバツの悪さ。
それらはあなたの中にある「罪悪感」なのかもしれません。
罪悪感を感じる人は、自分が悪いことをしてしまったという自覚を持っています。
だからこそ、直ぐにでもその罪悪感を消したいと思いますよね。
罪悪感を感じたときにどのような対処をすればいいのか、その8個の対処法についてご紹介します。
罪悪感を感じた時の8個の対処法
罪悪感を覚えた経験のある人ならば分かると思いますが、罪悪感は自分にとってはとても辛く、苦しい感情です。
心の中がもやもやとして気持ちが悪く、自分がその場にいることを心苦しく感じてしまいます。
例え自分が相手を傷つけた側だとしても、傷ついた相手と同じくらいに自分の心が傷つき、「苦しい」と悲鳴を上げるのです。
胸が締め付けられ、呼吸をするのが苦しくなる、人によってはそれほど辛い心境に陥ってしまいます。
罪悪感を覚える人は、根は悪い人ではないことが多いです。
何が正しくて何が間違っているのかを理解しているからこそ、やってしまった後で大なり小なり自分も苦しむことになるのです。
しかし、いつまでも罪悪感を抱いてばかりもいられませんよね。
では、どうやって罪悪感に対処すればいいのでしょうか。
1. 自分が出来る範囲で謝罪の気持ちを表わす
罪悪感を消したいと思ったら、まずはその原因となった相手にとにかく謝罪をすることが一番です。
自分のプライドが謝罪するのを邪魔することもありますが、ぐずぐずしていてはいつまで経っても罪悪感は消えません。
それどころか、相手から先に謝らせてしまいかねません。
プライドが高い人は、相手に先に謝ってもらってから自分も謝りたいと思うかもしれませんが、そのやり方では思うほど気持ちがスッキリとはしません。
やはり自分から素直に謝るのが一番の方法なのです。
いざ謝るときには、自分の気が済むまで謝り倒したいと思うかもしれません。
しかし、あなたがあまりに謝罪をし過ぎても、今度は謝られた相手もバツが悪くなってしまいます。
ですので、自分が出来る範囲で謝罪の気持ちを表しながら、相手の様子や言葉も受け入れるようにしましょう。
「もういいよ」と言われたら、それ以上はしつこく謝り過ぎないように注意します。
また、もし「土下座しろ」など無理難題を言われた場合には、それを自分が出来ないと思ったら、無理に従う必要はありません。
あくまでも、自分に出来る範囲で謝罪の気持ちを示しましょう。
2. 相手の気持ちを確認する
罪悪感から謝罪をするときには、つい自分の気持ちが楽になりたいからと一方的に謝罪をすることがありますが、謝るときには必ず相手の気持ちを確認するようにしましょう。
自分が相手に対し「悪いことをしたな」と思っていても、相手が怒っている理由はあなたの考えていることとはまったく違っている可能性もあります。
謝るときにはまず相手の気持ちを確認してから、それに見合った謝罪の内容をするように心がけましょう。
謝罪の前には、相手がどんなことに対してどんなふうに怒っているのか、そしてこちらに何を望んでいるのかを、出来るだけ正確に把握するようにしましょう。
顔を合わせていきなり頭を下げて「ごめんなさい」もしくは「申し訳ありませんでした」の連呼では、相手側は困惑するか、余計に怒りが増してしまいます。
あくまでも、相手の気持ちに沿ってこちらが謝罪をしているという形をつくることが重要です。
3. 客観的に自分のしたことを振り返ってみる
あなたが罪悪感を感じているのは、「相手を怒らせた」「相手を傷つけた」ということが原因です。
しかし、自分が相手をどんなふうに傷付けて、相手がどんなふうに傷ついたかまで細かく把握していることって、実はそう多くはありません。
相手に誠心誠意の謝罪をするときには、相手の怒りや悲しみの気持ちに寄り添うことが大切です。
また、後になって何故自分がやってしまったのかを反省するためにも、客観的に自分のしたことを振り返るようにしましょう。
思い出せばまた苦しい気持ちがこみ上げてくるかもしれませんが、それを克服しなければ、また同じことを繰り返してしまいます。
自分が罪悪感を覚えるに至った原因を、最初から最後まで出来るだけ詳しく思い出し、また客観的に振り返る努力をしましょう。
感情が昂ってしまうときには、深呼吸をして、少し気持ちを落ち着けてから振り返るようにします。
同じ過ちを繰り返さないためにも、しっかりと反省をしましょう。
4. 償えることがあるのなら償う
罪悪感を解消するには、誠心誠意の謝罪と、自分に出来る範囲の償いをすることです。
例えばあなたがお店の責任者で、スタッフがお客からクレームを出してしまったとします。
あなたは責任者として、お客に誠心誠意謝罪をしますよね。
しかし、ただ謝罪をすればいいような、甘いお客はそう多くはありません。
お客はクレームを入れる際に、今後は問題が改善されるのを望みますが、それ以外にも今の時点での店側の償いを形として求めている場合があります。
どんなにその求めるものが無理難題だとしても、店側としては出来る範囲での償いをしなければなりません。
そんなとき、あなたならどうしますか?
理想としては、お客がクレームを入れる原因となったものを改善して渡すようにします。
例えば食事であれば新しく作り直し、値段を取らないようにする、また日用品や雑貨類であれば、新しいものと交換して、さらに値引きするなりクーポン券を渡すなりするなど。
店で出来る範囲の償いを形にして渡すことで、客側の溜飲も下がることがほとんどです。
中にはただ文句を言いたいだけのお客もいます。
そんなときにはどんな内容であっても、とにかく話を聞き、お客に同意をします。
誠意を尽くした謝罪をすれば大抵のお客は納得しますし、クレームにかこつけて無理難題を言ってくるお客に対しては、深く謝罪をしながらも「出来ないものは出来ない」と断りましょう。
その場に他のお客がいれば、そのお客がただ難癖をつけているだけなのが分かるため、店の評判に大きな傷がつくことはないでしょう。
このように、謝罪をするときには自分に出来る限りの謝罪をしながら、相手の求める償いをすることがポイントです。
5. 自分だけが悪くないのでは?という視点で考え直してみる
トラブルが起きて謝罪をすることになったとき。
まずやってはいけないのが「自分だけが悪いわけじゃない」と開き直った考え方をすることです。
罪悪感を抱きつつもそんなふうに意地を張るとトラブルが長引きますし、自分の気持ちもいつまで経ってもスッキリすることはありません。
また、罪悪感から「自分だけがぜんぶ悪い」と思い込むことも止めておきましょう。
罪悪感が強ければ強いほど、つい自分がすべて悪いのだと思ってしまいがちですが、それではトラブルの本質を見ることが出来なくなってしまいます。
また、その場で自分ばかりが謝罪をして気持ちがスッキリしても、根本的な解決にはならないため、また同じことを繰り返してしまいかねません。
トラブルが起きて罪悪感を覚えたときには、まずは気持ちを落ち着かせましょう。
興奮状態になっていると、冷静な判断が出来なくなってしまいます。
一人静かな場所に行き、深呼吸をして気持ちを落ち着かせたら、トラブルの内容について出来るだけ客観的に振り返ります。
罪悪感があると自分の方が悪いと思ってしまいやすいですが、「自分だけが悪くないのでは?」と他の部分にも原因がないかを見直しましょう。
どんな理由にせよ、トラブルになってしまったことはあなたにも原因があります。
しかしあなただけが原因ではないはずです。
どちらかを責めるのではなく、いったいどこにトラブルの原因があったのかを、冷静に振り返ってみましょう。
そうすることで、自然と解決策も見えてくることでしょう。
6. アロマオイルなどでリラックスしてみる
誰かと喧嘩をしたときやトラブルになってしまったとき。
その場ではどうしても気持ちが興奮状態になっていて、冷静な判断や言動が出来なくなってしまいます。
罪悪感はその後、冷静になってからじわじわと心に浮かんでくるものです。
興奮状態の熱が引いた後には、今度は罪悪感から居心地やバツが悪くなり、そわそわと焦りや後悔の感情が次々に浮かんできて落ち着かなくなってしまいます。
気持ちが落ち着いていない状態では、冷静にトラブルについて客観的に振り返ることは出来ません。
そのため、心が落ち着かないときにはアロマオイルなどでリラックス出来るように試してみましょう。
アロマオイルの香りは精神を落ち着かせてくれます。
もしアロマオイルがなければ暖かいお湯に浸かるのもいいですし、静かな空間でクラシックなどの癒しの効果のある音楽を流しながら、気持ちを落ち着けるようにしましょう。
気持ちが落ち着いたら、そこで何故トラブルになってしまったのか、もし相手を怒らせたならどんなふうに謝罪をすればいいのかなど、今後の自分の対処法について考えましょう。
7. 次は同じ罪悪感を感じないよう努力しよう、と学びの経験値にする
罪悪感は、「やってしまった」という後悔の想いから生まれます。
後悔先に立たずとはよく言ったもので、やってしまった後にくよくよと悩んでも、何の解決にもなりません。
後悔の気持ちが湧いてくるのは止めようがありませんが、せめて次は同じ罪悪感を感じることがないように、今回のことから学んで自分の経験として活かす努力をしましょう。
今日やってしまったことを何度も思い返し、どんな流れでトラブルになってしまったのか、どんなときに自分もカッとなってしまったのかなどを忘れないように心に刻んでおきます。
どうせ後悔の感情が湧いてくるのなら、それを利用してたくさん反省して、次はないように努めましょう。
今回の罪悪感が自分の中で大きなものであればあるほどに、次に同じことが起こりそうになったときにトラブルを回避することが出来ます。
同じことを繰り返さないように、客観的に今回のトラブルを振り返って、どうすれば良いのかをよく考えましょう。
8. 視野を広くもってひとつのことにとらわれないようにする
あなたがもし、誰かを傷つけるようなことを言って喧嘩になってしまったとき。
あなたの中に生まれる罪悪感のほとんどは、「何故あんなことを言ってしまったのか」という自分の発言に対する後悔の気持ちでしょう。
自分がやってしまったと思うことが強ければ強いほど、後になって罪悪感が生まれたときに、そのことだけしか考えられなくなってしまいます。
しかし、あなたの罪悪感の原因が相手を傷つけるような発言をしたことだったとしても、そこに至るまでにはいくつかの経緯があったはずです。
そもそもどうして言い合いになってしまったのか、相手のどんな態度や発言が引き金で、自分も酷いことを言ってしまったのか。
自分が相手を傷つける発言をした後の相手の反応はどうだったかなど、相手と喧嘩になった原因の流れをすべてきちんと思い返すことです。
それが出来れば、何故自分が相手を傷つける発言をしてしまったのかの原因が分かります。
そして原因が分かれば、それに対して自分がどう謝罪をして対処すればいいのかも分かってきます。
喧嘩になった直後には、自分がしてしまったと思うことだけがすべての原因だと思い込んでしまうことが多いです。
しかし、それだけに囚われていると、喧嘩の本当の原因にまでたどり着くことが出来ません。
喧嘩やトラブルを根本的に解決させるためには、視野を広くもち、ひとつのことだけに囚われないようにすることが大切です。
罪悪感を強く感じる人の特徴
罪悪感は誰しも感じるものですが、特に罪悪感を強く感じる人にはどのような特徴があるのでしょうか。
罪悪感を強く感じる人の特徴を以下にご紹介していきます。
1. 完璧主義の人
完璧主義と罪悪感とはあまり結びつかないように思えますが、完璧主義の人ほど実は罪悪感を抱きやすい性格をしているのかもしれません。
完璧主義の人は、文字通り何でも完璧にこなさなければ気が済みません。
今日中に仕事を片付けると決めたら残業をしてでも仕事を片付けようとします。
部屋の掃除をすると決めたら埃一つ落ちていない状態にまで綺麗に掃除をします。
自分で決めたことに対しては一切の妥協がなく、ほどほどに適当に済ませるということが中々出来ない性格をしています。
そのため、自分で「今日はこれをやる」と決めたことがもし何らかの理由で出来なかった場合に、それが例えどうしようもない事情だったとしても「出来なかった」という事実に罪悪感を抱きやすいです。
完璧主義の人は、それほど自分の完璧に一つでもほころびがあればそれをことさら気にして後悔したり、罪悪感を抱いたりします。
特に周りの誰もがその人によって傷つけられたり、迷惑を被ったりしていなくても、自分自身が出来なかったことに対して強い罪悪感を抱きます。
日頃から何でも完璧にこなしている人ほど、そうしたたった一つの失敗でいつまでも罪悪感を引きずってしまいやすいのです。
2. 自分の中にルールがたくさんある人
完璧主義の人同様に、自分の中にたくさんのルールがある人も罪悪感を抱きやすいです。
「このときにはこうするべき」「こうであるべき」といった自分ルールがいくつも存在していると、それが出来なかったときには自分自身で罪悪感を抱きやすいです。
また、いくつもルールがあると、そのルールが何個か重なって守れなかったときにはより罪悪感を抱きやすく、誰に対して迷惑をかけているわけでもないのに罪悪感に苛まれてしまいます。
自分の中のルールに違反し自分自身が許せない
自分の中でのルールがある人ほど、それを守れなかった場合に自分自身を許せずに、罪悪感の感情が湧いてきてしまいます。
例えば「お年寄りには必ず席を譲るべし」というルールがあなたの中にあるとします。
電車の中であなたは席に座っていて、お年寄りが立っているのを見つけたとき、あなたは自分の中のルールに従って席を譲ろうとします。
いつもならば問題なく席を譲っているところを、そのときのあなたはたまたま足を怪我していて、揺れる電車内で立つことは困難な状態にありました。
どうしても席を譲れない状態なのですから、「仕方がない」と思えばそれで済みます。
ですが、自分の中でのルールに縛られていると、「お年寄りに席を譲れない自分が許せない」と思ってしまい、罪悪感を抱いてしまうのです。
怪我をしていれば当然席は譲れません。
それなのに、自分の状態には関係なく、自分の中でのルールを守れないことに対して強い罪悪感を抱いてします。
罪悪感を抱く人の中には、こういったタイプの人も存在しています。
自分のルールがある人は、大抵はそのルールに従って生活していますが、それがたまたまある条件で出来なかったときに、誰に対してでもなく自分が許せずに罪悪感を抱いてしまうのです。
3. 正義感が強い人
正義感が強い人も、罪悪感を感じやすいです。
正義感が強い人は、間違ったことに対して許したり、妥協したり出来ません。
そのため、少しでも「間違っている」と思うことがあれば直ぐにそれを正そうとします。
しかし、社会で生活していく中で、いつでも自分の正義感が通せるとは限りません。
自分の中では間違っていると思うことでも、あえてそれを見逃したり、指摘出来なかったりすることもたくさんあります。
そうすると、その人のせいではないのに勝手に自分自身で「間違いを正せなかった」と罪悪感に陥ってしまうのです。
4. 人の痛みが良く分かる人
人の痛みが良く分かる人は優しい性格をしています。
自分の痛みにももちろん敏感ですが、他人の様子から傷ついていると感じると、まるで自分のことのように胸を痛めます。
もちろん他人の痛みがそのまま分かるわけではありませんが、他人の傷つく様子から、自分が傷ついていたときの気持ちを思い出し、同じように辛くなるのです。
そんなふうに人の痛みが良く分かる人では、些細なことでも相手が傷ついているのではと一人で罪悪感に陥ることも少なくありません。
罪悪感は優しいからこそ生まれる
優しい人は自分も傷つきやすいですが、誰かを傷つけることでまた自分も傷つきますし、相手のことを思って心を痛めることも多いです。
特に罪悪感を抱くときには、些細なことであっても「相手を傷つけたかもしれない」という気持ちが強く、実際は相手が大して傷ついていない場合でも一人でくよくよと後悔し、悩んでしまいます。
本当は気が優しいからこそそうやって罪悪感を抱きやすく、また悩みに陥りやすいのです。
罪悪感を抱くことは良いことですが、あまりに度が過ぎてしまうと自分にとって強いストレスの原因となってしまいます。
5. 白黒がハッキリしている人
白黒がハッキリしている人は、正義感が強い人と少し似ています。
例え相手にとっては何も感じない出来事でも、自分が良くないと感じたら勝手に相手に対して罪悪感を覚えてしまいます。
「〇〇になってしまってごめんね」と謝罪することもありますが、相手が気にしていなければ、謝罪をされたところで何故そんなに謝るのかあまり理解が出来ないでしょう。
しかし、当人は自分自身の価値観によって行動していますので、相手がどうであれ自分が良くないと思うことをしてしまったときには、人一倍罪悪感を覚えてしまうのです。
6. 自分を卑下しがちな人
自分を卑下しがちな人は、何かにつけて周りと自分とを比べては、自分を貶めるような考えばかりを持ちます。
「どうせ自分なんて」「自分が一番ダメだ」などと、常に自分の位置を一番下に持ってくるため、自分の考えが周りよりも正しいと思うこともなければ、周りの意見を鵜呑みにしてしまいやすい傾向にあります。
そのため、もし誰かとトラブルになることがあったら、その原因はすべて自分にあると考えて、相手に対してただただ罪悪感を抱きます。
冷静に考えたら悪いのはきっと自分だけではないはずなのに、最初からぜんぶ自分が悪いのだと思い込んでしまうのです。
このタイプの人は、罪悪感を抱くに至った原因や、トラブルの根本的な見直しをしないため、いつも同じように繰り返してしまいがちです。
自分が悪いと思い過ぎるのは間違っている場合も
罪悪感を感じる人の多くは、自分が悪いと自覚しているからこそ罪悪感を抱きます。
その中でも「とにかく自分がぜんぶ悪い」と思い悩み過ぎる人もいますが、あまり思い込み過ぎても、そこから良い方向へと変えていくことが出来なくなってしまいます。
「自分がぜんぶ悪い」と思うことで、トラブルや喧嘩になった根本的な原因を探ることが出来ずに、「とにかく謝罪をする」という方法のみに頼ってしまいます。
しかし、一方的にそう思い過ぎると物事の本質を見ることが出来ず、また今後の解決策や同じことを繰り返さないための学びにまで行きつくことが出来ません。
罪悪感はあくまでも主観的な感情であるため、トラブルを解決したいと思ったら冷静になって客観的な物の見方をしなければなりません。
しかし自分が悪いと思い過ぎる人では、それが中々出来ないため同じことを何度も繰り返してしまうのです。
7. 女性のほうがより罪悪感を感じやすい
男性に比べると、女性の方がより罪悪感を感じやすい傾向にあります。
それは女性の方が男性よりも感情的になりやすいという性質もありますが、物の考え方について男性よりも柔軟な思考をしているからかもしれません。
自分の非を認めて罪悪感を抱いたり、相手の立場を想像して罪悪感を感じたりしやすいのです。
一方の男性でも、もちろん自分が悪いと思えば罪悪感を抱きます。
しかし、それを上手に解消させられるかは、男性の持つプライドや物の考え方によって変わってきます。
例えば男女で喧嘩をして、自分が悪いと思ったら素直に謝れる男性ならば問題はないでしょう。
しかし、さまざまなプライドが邪魔をして素直に謝罪が出来ない人では、罪悪感がいつまでも胸につかえてしまい、なんとなくバツの悪さを感じ続けてしまうのです。
罪悪感をあまり感じない人の特徴
誰しも自分が間違っていると感じれば、当然罪悪感を抱きます。
しかし、本当に取り返しのつかないことをしてしまったという強いショックが無い限りは、中々罪悪感を感じにくい人もいます。
あまり罪悪感を感じない人では、どのような特徴があるのでしょうか。
1. 何でも謝れば済むと思っている人
何でも謝れば済むと思っている人は、自分のしてしまったことに対する罪悪感やショックをほとんど感じていないことが多いです。
例え自分のミスでトラブルになったとしても、怒る相手に対して「そこまで怒ることないのに」や「そっちだって悪いところはあったはず」と半ば気持ちが開き直ってしまっています。
そのため、それ以上揉め事になるのを面倒臭いと感じ、「とりあえず」謝ってその場を落ち着かせようとします。
しかし、その適当な態度は大抵相手にも伝わりますので、ますます揉め事に発展してしまうことも少なくはないのです。
2. 自分は自分、他人は他人という考えの人
自分は自分で、他人は他人という考え方をしている人では、相手の立場になって物事を考えたり、他人の痛みを理解しようとしたりしません。
そのため、他人が傷ついてショックを受けても、それを自分では何とも思わないことが多いです。
自分が悪いと思えばきちんと謝罪をしますが、そこまで誠心誠意の謝罪をするというわけではありません。
「悪いと思ったから謝った」という事実さえあれば、自分はやるべきことはやったとそこで満足してしまい、それ以上の誠意や償いの行為を進んでしようとすることはあまりないでしょう。
このタイプの人は逆上したり開き直ったりすることもありませんが、相手が求めるほどの誠意を見せてくれることも少なく、また淡々とした対応の人が多いです。
3. 自分に自信がある人
自分に自信がある人は、あまり罪悪感を感じません。
何故なら、日頃から自分自身に自信があるため、何かトラブルになっても自分だけが悪いとは考えないからです。
そこだけ見れば冷静に客観的な判断が出来る人に思えます。
ですが、あまり自信過剰になってくると自分の失態の原因を相手に擦り替えたり、そもそもトラブルに至った原因自体を追求するため、自分の非を素直に認めないことも少なくありません。
「確かに自分も悪かったかもしれないけど、そもそもこんなことになった原因は他にある」と堂々とそれを主張するため、しおらしさや誠実さは一切なく、相手からすれば開き直っている状態に思えてしまう可能性もあります。
4. 自己中心的な人
自己中心的な人は、何かトラブルがあればそれをまず自分のせいとは考えません。
そうなった原因や相手に対して責任を追及し、自分がしたことは棚に上げて相手を責めることも多いです。
自己中心的な人の頭の中では、常に自分が中心となっているため、自分という存在を肯定した上で、トラブルが起きればその原因を自分以外に求めます。
そのため、責任転嫁や開き直りは当然ですし、自分の失態すらも認めない可能性も高いのです。
5. 人の気持ちをあまり理解できない人
人の気持ちをあまり理解出来ない人は、他人の痛みや苦しみを想像することも出来ません。
ただし、自分自身の痛みや苦しみにはとても敏感です。
何かトラブルが起きて相手を傷つけたり、不快にさせたりすることがあっても、相手がそれだけ不愉快な感情を抱いていることにはまったく気づけていない可能性もあります。
仮にそれを口に出して訴えても、「そうなんだね」と人ごとのように返されてしまうことでしょう。
このタイプの人は、先に挙げた自分と他人とをまったく別物として考えるタイプと近しいものがあります。
しかし、自分に何かあったときには遠慮なく相手を責めるため少々厄介です。