あなたの周りに徳の高そうな人はいますか?
お坊さんや神主さん、人望の厚い先生など、思い浮かべればきっと一人はいると思います。
徳のある人たちは、いつも人から慕われていて、心にも余裕があるように見えますよね。
そんな徳のある人に自分もなりたい!という人のために、徳を積むための18個の所作についてご紹介します。
徳とは?
「徳」を辞書で引くと、「精神の修養によってその身に得た優れた品性や人徳」という意味になります。
すなわち、本人の精神的な修練によって得た素晴らしい品性を意味し、徳のある人の人格は周囲からはとても高く評価されます。
哲学や思想でも、この徳を積むことで素晴らしい人間性を得られるとしており、理性ある人間が目指すべき理想の人物像とも言えるでしょう。
そして、徳を積んだ人は大なり小なり注目され、多くの人の良い話題となります。
中国が三国時代の頃、蜀漢の初代皇帝となった劉備玄徳という人物がいましたが、この人物は「大徳」として今も歴史に名高い存在です。
それは劉備という人物がただ初代皇帝になったというだけではなく、その身についた徳の高さから後世にもなお理想の人として語り継がれているのです。
徳を積むとどうなる?
徳を積んだ人は、素晴らしい品性や人格を得ることが出来ます。
そしてその徳は、周囲の人たちをも惹きつけます。
徳を積んだ人が自ら人を集めたわけではなく、自然と周りに人が集まってくるのです。
それほど徳の高さは周囲の人たちにとっても良い影響を及ぼし、また人から求められるものなのです。
実際に徳を積むと、具体的に人生がどのように変わってくるのでしょうか。
1. 自然と良い人間関係に恵まれる
徳のある人は、誰に対しても平等です。
相手が善人だろうと悪人だろうと、その人の本質に目を向けるため、その人を取り巻く周囲の出来事で相手を判断したりはしません。
しかし、正しくない意見や誘いには断固として拒絶の意を示します。
相手を拒絶するのではなく、あくまでも正しくないことだけを拒絶するのです。
それを繰り返していると、自然と周りの人間関係は良くなっていきます。
自分に悪い誘いをかける人間はいなくなり、いつしか自分と同じような正しい思想を持った人や、人格者が集まるようになります。
本人が意図したわけではなく、徳のある人に惹かれて周りが自然と集まってくるのです。
そうした良い人間関係に恵まれると、さらに豊かで実りのある人生の時間を送ることが出来ます。
2. いつもタイミング良く事が進むようになる
幸運というものは、日頃の善行の積み重ねで訪れやすくなります。
いつも前向きに物事を考え、笑顔を絶やさずに徳を積んでいると、いつしか何を行う時にも自分に合ったタイミングで進めることが出来るようになります。
タイミングとは不思議なもので、それを求める人のもとへと向かいますが、必ず誰に対しても向かうわけではありません。
徳を積んだり、良いことを心がけている人のところにこそ、最適なタイミングで好機が訪れるのです。
徳を積んでいる人に最適なタイミングが訪れやすいのは、日頃その人に感謝や好意を抱いている人たちの一つひとつの行動があってこそ、そのタイミングが叶うということもあります。
3. 運が自然と向いてくるようになる
いつでも前向きな人には、良いチャンスが巡ってきやすいです。
それと同じように、徳を積んでいる人の元へも、自然と運は向いてきます。
何故なら、日頃からその人の心がけている行動の一つひとつが、自分にとってだけでなく、周りにとっても良い影響を与えているからです。
先に挙げたように、人間関係をより良く築いていれば、自分の周りには自然と良い機会が訪れやすくなります。
それは何も、自分にとって都合の良い人間で周りを固めているというわけではありません。
良い人間関係が、あらゆる方向から自然と好機を呼び寄せやすくなっているのです。
4. 亡くなる瞬間、心から楽しい人生だったと思える
徳を積んだ人生を送っている人は、亡くなる瞬間にも自分の人生が心から楽しいものだったと感じやすいことでしょう。
何故なら、徳を積んだ人には後悔や嫉妬といった執着心のある感情はあまりなく、自分の人生が豊かに恵まれたという感謝の気持ちの方が大きく残っているからです。
毎日を無駄なく、実りある生活を送っている人は、その生涯を終える時にもきっと後悔はしないでしょう。
醜く生に執着することもなく、自分の人生に満足して生涯を終えられるようになるためにも、徳を積んだ人を目指すのは良いことでしょう。
5. たくさんの人に信頼される
徳のある人は誰に対しても平等で、偏見を持ちません。