あなたの周りに徳の高そうな人はいますか?お坊さんや神主さん、人望の厚い先生など、思い浮かべればきっと一人はいると思います。

徳のある人たちは、いつも人から慕われていて、心にも余裕があるように見えますよね。

そんな徳のある人に自分もなりたい!という人のために、徳を積むための18個の所作についてご紹介します。

徳を積むためにやりたい18個の所作

徳というものは、努力して身につけるものです。

しかし、技術のように何度も練習を重ねて身につくものではなく、また人から「こういうものだよ」と教わって理解出来るものでもありません。

徳のある人になりたいと思ったら、あれこれと努力をするのはもちろんですが、最終的には自分で悟りを開くしかありません。

「悟りを開く」と聞くと、なんだかとても難しいことのように思えますが、実はそうでもありません。

何故なら、「どうやったら徳が身につくか」と考えていること自体が、徳のある人になるための第一歩をすでに踏み出しているからです。

では、悟りを開くために行うべき具体的な行動について以下にご紹介していきます。

1. 誰に対しても平等に接する


徳のある人は、基本的には誰に対しても平等に接します。

善人悪人関係なく、根本的には同じ人間として接しますので、「あの人は性根の悪い人だから」「あの人は犯罪者だから」などと偏った見方は一切しません。

周囲の人たちがある人に対して悪く言っていたとしても、もしかしたらただ風評が悪くなっているで、実際には本人は悪い人ではないのかもしれませんし、周囲の環境によって悪い人になってしまったのかもしれません。

しかし、偏見が入ってしまうと、そういった「もしかしたら」の可能性が見えなくなってしまい、一方的にこちらの価値観で相手を判断してしまうことになります。

しかし、徳がある人は決して偏見で相手を見ることがないため、接する人の良いところを上手に見つけることが出来ますし、相手の性格や行動によって差をつけることもありません。

だからこそ誰に対しても平等に接することが出来るのです。

もしあなたが平等さを身につけたいと思ったなら、まずは相手の本質を、周囲の評価や見た目の印象などで決めつけないように意識することから始めましょう。

2. 時間を無駄にしない

徳のある人は、時間を無駄にすることがありません。

ただのんびりと過ごしているように見えても、その行動には何かしらの意味があります。

また、時間を無駄にしないというのは、隙間時間をぎちぎちに埋めてしまい、忙しなく動き回ることではありません。

まったく時間に余裕がなくなってしまうと、忙しさに心の余裕までなくなってしまうということを、徳のある人はよく理解しています。

そのため、もし徳のある人がただ何もしていない時間を過ごしているとすれば、それは気持ちの入れ替えや、リフレッシュをする必要があってそうしているのかもしれません。

もしくは、のんびりしているようで、頭の中ではあれこれと物事を考えているのかもしれません。

徳のある人になりたいと思ったら、時間配分やどんなことに対して有効に時間を使うべきかをまず考えるようにしましょう。

それを繰り返すことで、その内上手に無駄なく時間を過ごせるようになっていきます。

3. 自分の感情を上手くコントロールできる


徳のある人にも、当然喜怒哀楽の感情はあります。

許し難いと思えることがあれば怒りますし、また悲しいことがあれば涙を流します。

普通の人とまったく変わらない感情を持ち合わせていますが、徳のある人は上手に自分の感情をコントロールしています。

その場その時に合わせて、例え理不尽なことがあっても怒りを表すことなく笑顔で対応出来ますし、とても辛いことがあってもそれを周囲には漏らしません。

そのため、周りの人たちは後になって、「えっ、あの時ってあの人にはあんなことがあったの!?」と驚くこともしばしばです。

大人になるにつれて、誰しもある程度は自分の感情をコントロール出来るようになります。

しかし、徳のある人ではそれが徹底しているため、一見周りからは感情をコントロールしているようになど見えず、いつもまったくの自然体のように思えます。

もし徳を身につけたいと思うのなら、まずは自分の感情に振り回されることなく、その場その場に適した感情でいられるように心がけましょう。

4. 常に前向きでいる

徳のある人は、常に前向きに物事を考えています。

むしろ、徳のある人で後ろ向きな考え方をしている人など皆無といってもいいでしょう。

前向きに物事を捉えるようになると、例えどんな困難が訪れても、必ず何かしらの突破口を見出すことが出来ます。

それがいわゆる「ピンチをチャンスに変える」というものです。

後ろ向きに物事を考えていると、困難が訪れたときに「もうダメだ」と何もかも諦めてしまいやすく、またどうすればいいのかが分からずにパニックに陥りやすいです。

しかし、前向きに物事を考えている人では、困難を目の前にしても、「どうやったら良い方向へ進むか」を常に考えています。

そうすることで気持ちが冷静になれ、突破口を見つけやすくなるのです。

また、常に前向きな人は、常に明るく笑顔でいることが多いです。

笑顔はたくさんの福を呼び込み、そのポジティブさにあやかりたいと、自然と周りには人が集まってきます。

そうして徳がある人には常に人だかりが出来ますので、徳を積むためにも日頃から前向きに物事を考え、笑顔で過ごすように心がけましょう。

5. 人の悪口を一切言わない

「人の口に戸は立てられぬ」ということわざがあります。

これは、「世間の噂ばなしは防ぎようがない」という意味です。

このことわざの通りに、例えどんなに自分が内緒ばなしにしたことでも、いつの間にか周囲の人には伝わっていることが多いです。

中でも特に悪口の類は、あっという間に広まります。

そして、悪口を言った人に対する周囲の評価もまた悪くなってしまいます。

ただでさえ、人づてに聞くはなしには尾ひれがつきやすいものです。

ちょっとした愚痴が、本人に伝わる頃にはとんでもない罵詈雑言になっていることも珍しくはありません。

徳がある人は、そういったことを知ってか知らずか、人の悪口を一切言いません。

基本的には誰に対しても平等に接するため、相手を悪く思うことも少ないのでしょう。

そして、悪口を言わないということは、それだけでその人に対する評価が上がり、印象が良くなります。

また、信頼も寄せられやすくなりますので、ますます人徳のある人になっていきます。

自分が嫌なことをされたり、理不尽に思ったりすることがあると、つい口から悪口や愚痴が零れてしまいそうになりますが、それをグッと堪えて人の悪口を言わないように努めましょう。

6. 努力することを楽しむ

徳のある人は、常に努力を惜しみません。

当人は努力を苦痛なものとして当たり前に受け止めているのかもしれませんし、もしくは努力することを辛いと感じることがないのかもしれません。

しかし、一般的な考え方としては、努力することは大変なことであり、また困難なことでもあります。

必要に駆られて努力することはあっても、自ら進んで努力したがる人はそうはいないでしょう。

もしあなたが徳を積みたいと思ったら、必ず何かしらの努力をする必要があります。

そして、その努力に耐えうることが出来なければ、徳のある人になることは出来ないでしょう。

努力は辛いものですし、大変なものです。

しかし、努力を楽しむように心がけることで、努力することを苦痛に感じなくなることも出来ます。

努力することを楽しむ簡単な方法として、一つひとつの目標を小さく設定しましょう。

例えば「今日は善い行いを3つする」と一日の始まりで目標を立てます。

立てた目標が無理のないものであれば、一日が終わる頃には目標を達成出来たという達成感や充実感が生まれます。

これが毎日続くことで、自分に自信が付くようになります。

自信が付けば自然と前向きな姿勢になることも出来ますので、まずは小さな目標を立ててそれをクリアするための努力をしていきましょう。

7. 人を見る目を養う

徳のある人は、人を見る目があります。

それは、外見だけで相手を判断せずに、相手の本質を常に見極めようとするからです。

人を見る目を養うためには、まず外見を見ることも大切ですが、決して外見だけで判断しないように気をつけましょう。

外見から相手の立ち振る舞いや仕草、話し方などをチェックします。

外見が第一印象であれば、相手の仕草や振る舞いは第二印象といったところでしょう。

そして最も重要なのが、相手の行動パターンをよく観察することです。

どんなに表裏の激しい人物でも、一人で無防備な状態でいる時には、本性が必ず姿を現します。

それをしっかりと観察し、相手の本質を探りましょう。

まずは身近な存在の相手を観察することから始めると良いかもしれません。

最初の内は相手の本質を判断するのに時間がかかりますが、慣れてくれば必ず人を見る目が養えるようになります。

そして、相手の本質が見え、例えそれが悪だったとしても、それで相手を悪人とは決めつけないようにしましょう。

徳のある人は、相手がどんな人でも基本的には平等に接します。

本質を見極めたからといって、自分の価値観で相手のすべてを推し量らないようにしましょう。

8. 自我を通さない

自己犠牲の精神を貫く必要はまったくありませんが、強引に自我を通そうとしないように注意しましょう。

我の強い人でももちろん徳は積めますが、我が強い分どうしても自分の意見を通そうとしてしまいがちです。

もし自分の意見が確実に正しいと分かっていれば、余計によかれと思って自我を通そうとしてしまいますが、相手からすればそれは不快な行為です。

徳を積みたいと思ったら、正しさや間違いは置いておき、まずは自我を通さずに相手の意見や意志を尊重するように努めましょう。

相手の意見をよく聞くことで、なぜ相手がそのように思ったのかの意図を理解することが出来ます。

相手の意図を理解することは、相手の本質を理解することに繋がります。

自我を持つことも大切ですが、それを押し通すことよりも、相手の意見を聞き相手を理解することの方が大切だと考えるようにしましょう。

9. 綺麗な言葉遣いをする

言葉の遣い方で、相手の品性が覗えます。

相手の本質を見極めようとする人は、言葉遣いだけで相手を判断することはありませんが、多くの一般的な人たちは、言葉遣いによって相手の品性や性格を判断する傾向が強いです。

そのため、徳を積みたいと思ったなら、まずは綺麗な言葉遣いで生活するように努めましょう。

誰しも乱暴な言葉遣いの人の話を真剣に聞こうとは思えません。

しかし、丁寧で綺麗な言葉遣いは耳に心地よく、自然と相手の話に耳を傾けようと思えます。

また、若者の間で流行っている言葉遣いを身につけてしまうと、相手によってはこちらの言っていることを理解出来ない可能性もあります。

そのため、老若男女とまったく支障がなく円滑な会話のコミュニケーションを取るためにも、流行り言葉は使わず、ごく一般的な綺麗な日本語で話をするようにしましょう。

10. いつも笑顔でいる

いつも前向きな人は、いつも笑顔でいることが多いです。

それを真似しようと思い、笑顔で過ごすように努めていても、心の中がネガティブだと、どうしても自然な笑顔を作ることは出来ません。

そのため、まずは前向きなものの考え方が出来るように努めましょう。

少しずつでも良いのでそれが出来るようになってくると、自信がついて顔にも自然な笑顔が表れやすくなります。

自然な笑顔が出来るようになったら、今度はいつも笑顔でいるように心がけましょう。

笑顔は人を安心させ、笑顔のあるところに周りの人たちも集まってきます。

11. 人に親切にしても見返りを求めない

「情けは人の為ならず」ということわざがあります。

これは、「他人に情けをかけることで、回りまわって自分も誰かに助けてもらえる」という意味のことわざですが、それを期待して人に親切にしないように心がけましょう。

誰かに親切にすると、どうしてもその見返りを求めてしまいがちです。

例えばボランティアで清掃活動や誰かの手伝いをしたときに、相手から物理的な見返りを求めることはなくても、感謝の気持ちを示して欲しい、と考えてしまうことはあります。

「相手のためにしてあげたのだから、ありがとうの一言は欲しい」と思ってしまうこと自体が無償のものではないですし、また相手によっては一方的な押し付けの感情となってしまいます。

そのため、日頃から親切をしても、それに対する見返りは求めないようにしましょう。

例え親切にした相手に邪険な態度を取られても、「それでも相手のためになっただろうからいいや」と思えるように、自分に言い聞かせましょう。

言い聞かせずに、自然とそう思えるようになれば、かなり自分の中の徳は積まれていることでしょう。

12. 物事を客観的に見て考える

物事を主観的に見ていると、どうしても自分の感情で判断し、決めつけてしまいがちです。

物事や相手の一面だけを見て、「これはこうだ」「あの人はああだ」と考えている内は、客観的に物事を判断することなど出来ません。

そのため、日頃から物事に対してあらゆる角度から見て考えるようにしましょう。

客観的に考える、と言われてもいまいちやり方が分からなければ、とにかく多方面からよく見て観察し、判断するように心がけます。

その癖が付いてくると、自然と物事を見る時に、客観的なものの考え方が出来るようになります。

多方面から物事を見るためには、りんごや定規など、身近にあるもので練習してみるといいでしょう。

例えばりんごを目の前に置くと、正面からは赤い色のりんごとしか見えませんよね。

これが主観的なものの見方です。

それをあらゆる角度から見てみると、「丸い」「すべすべした質感」「後ろ側には傷がある」など、いろんな感想が出てきます。

それが客観的なものの見方ですので、身近なものでそうして客観的な考え方をする練習をしましょう。

【客観的な考え方については、こちらの記事もチェック!】

13. 相手の幸せを心から願う

人は誰しも、基本的には自分のことが一番大事です。

それは必要なことですので、無理に自分よりも他人を愛するように心がけることはしなくても大丈夫です。

自分のことを大事にしながら、その上で相手のことも大事にするようにしましょう。

相手を大事に思うことで、相手の幸せを心から願うことが出来ます。

とはいえ成人君主でもない限りは、親しくもなく、関係性も薄い相手の幸せを心から願うことなどそう出来ませんよね。

ですから、まずは自分の身近にいる存在の幸せを、心から願うようにしましょう。

自分と親しい存在であれば、心からの幸せを願うことはそう難しいことではないでしょう。

いつでも相手のためを思い、相手の幸せになるような手助けをしてあげましょう。

こちらがあえてそれを意識して行っていても、相手がこちらの好意に気付いたとき、関係はきっとより良いものになります。

まずは身近な人の心からの幸せを願えるように意識しましょう。

14. 正しくないことにはきっぱりとNOを突きつける

徳がある人は、何に対してもやんわりとした優しさを見せ、拒絶することがないようなイメージがあります。

しかし、正しくないと思うことに対しては、きっぱりとNOの意志を突きつけます。

例えば人の悪口に同意しない、間違っていることを肯定しないなど、世間一般的に見て正しくないことにはとことん拒絶の姿勢を示します。

あまりハッキリし過ぎていると人間関係にひびが入ってしまうと思えるかもしれませんが、正しい姿勢を貫くことで、自分にとって不要なものが削られ、本当に必要なものだけが結果的に残ります。

そして、その正しさに惹かれて正しい考え方の人たちが周りには集まってきます。

人に嫌われることを恐れずに、過ちや正しくないことをきっぱりと断ることはとても勇気の要ることですが、それが出来るようになればきっと周りのあなたに対する考え方も良い方向へと変化してくるでしょう。

15. 後悔や嫉妬という感情を持たない

後悔は先に立ちません。

過ぎてしまってからどうしてもくよくよと後悔しがちですが、そんな時には「終わってしまったことは思い悩んでも仕方がない」と気持ちを入れ替える努力をしましょう。

また、後悔の感情が強ければ、余計にそれを繰り返さないよう強い決意を新たにします。

そうして後悔の気持ちを、反省として活かすように努めましょう。

さらには、嫉妬の感情も出来るだけ持たないように意識しましょう。

隣の芝生はどうしても青く見えるかもしれません。

しかし、自分にないものを欲しがっていても、どうすることも出来ません。

その場で立ち止まるよりも、隣の芝生以上に自分の芝生を青くするよう、嫉妬の気持ちを向上心の活力へと変化させていきましょう。

後悔の感情も嫉妬の感情も、どちらも人間には当たり前のつきものです。

それをどこまで自分なりに変化させられるかによって、徳が積めるか積めないかが変わってきます。

16. お金に振り回されない

お金は生活していく上で必須のものです。

お金があればあるほど生活は豊かになるかもしれませんが、だからといってお金に振り回されないようにしましょう。

大抵の人はお金を欲しがりますが、今の状態でもある程度の生活が出来ている人がほとんどです。

もちろんそれ以上にお金があればもっと生活に潤いが持てるかもしれませんが、現状生活出来ているのであれば、それ以上お金を持たなくても今と同じような生活はこの先も続けて行けます。

そう考えると、どうしても事情がある家庭以外は、そこまで無理してお金を追い求める必要はありません。

その考え方が出来るようになれば、お金に対する気持ちに多少は余裕を持つことが出来ます。

余裕が持てれば、それ以外のことにも目を向けられるようになりますので、何事もお金に振り回されないように心がけましょう。

17. 人の話をよく聞き、たくさんのことを学ぶ

常に前向きな人は、向上心が強いです。

そのため、人の話をよく聞き、その内容からたくさんのことを学びます。

学んだことをきちんと吸収し、自分なりにものにするため無駄なことがありません。

徳を積みたいと思ったら、まず前向きな姿勢を心がけることも大切ですが、相手の話をよく聞くようにしましょう。

適当に話を聞き流していると、相手は敏感にそれに気づくため、「この人は自分の話をきちんと聞いてくれない」と思われてしまいます。

そうなると相手からの信頼を得ることは難しくなるでしょう。

人の話にはあまり興味が持てないかもしれませんが、話の内容を聞きながら、「それがもし自分だったら」と、自分の立場に置き換えてみると相手の話が頭に入ってきやすいですし、関心も湧きやすくなります。

また、相手の立場を自分に置き換えることで、その時の相手の気持ちを理解しやすくもなります。

人の話す内容は、自分では思いもつかないようなこともありますので、その分こちらもたくさんのことを学ぶチャンスを得られます。

人と話をする際には、無駄と思わず相手の話からなるべく多くのことを学ぶ姿勢を身につけましょう。

18. 目標を高く持つ

目標は常に高く持つようにしましょう。

もしあなたが徳にある人間になりたいと思ったなら、それをあなたの中の「目的」にします。

そして、目的を達成するために、いくつかの目標を定めましょう。

その目標は、目的を達成するまでの筋道になるようにします。

例えば目標の内容は、「毎日10個は善行を積む」「一日の終わりに今日話した相手から学んだことをまとめる」など、どれも徳に繋がることにします。

とはいえ、これらの目標はまだ小さなものと言えるでしょう。

目標はある程度、自分が努力をしなければならないくらいに高く持った方がいいでしょう。

そうすることで、目標に向かって真っすぐに努力をすることが出来ます。

また、目標を達成出来た時には、必ず何かしらの自分にとってのご褒美を用意しておきましょう。

そうすることで、モチベーションがさらに上がります。

徳を積んで人生を豊かに

徳を積んだ人の人生は、必ず豊かなものになります。

それはその人が、日頃から心がけていることの積み重ねが、善いものとして本人に返ってくるからです。

徳を積んだ本人は、そのことを理解していても、決して驕ることはありません。

自分が当たり前に行っていることで善いことが返ってくるのなら、それを有難いものとして感謝する謙虚な気持ちを持ち合わせています。

そんなふうに、自分の人生をより豊かなものにするためにも、ぜひ日頃から徳を積むように心がけて行動していきたいものですね。

1. 徳とは?

「徳」を辞書で引くと、「精神の修養によってその身に得た優れた品性や人徳」という意味になります。

すなわち、本人の精神的な修練によって得た素晴らしい品性を意味し、徳のある人の人格は周囲からはとても高く評価されます。

哲学や思想でも、この徳を積むことで素晴らしい人間性を得られるとしており、理性ある人間が目指すべき理想の人物像とも言えるでしょう。

そして、徳を積んだ人は大なり小なり注目され、多くの人の良い話題となります。

中国が三国時代の頃、蜀漢の初代皇帝となった劉備玄徳という人物がいましたが、この人物は「大徳」として今も歴史に名高い存在です。

それは劉備という人物がただ初代皇帝になったというだけではなく、その身についた徳の高さから後世にもなお理想の人として語り継がれているのです。

2. 徳を積むとどうなる?

徳を積んだ人は、素晴らしい品性や人格を得ることが出来ます。

そしてその徳は、周囲の人たちをも惹きつけます。

徳を積んだ人が自ら人を集めたわけではなく、自然と周りに人が集まってくるのです。

それほど徳の高さは周囲の人たちにとっても良い影響を及ぼし、また人から求められるものなのです。

実際に徳を積むと、具体的に人生がどのように変わってくるのでしょうか。

以下に例を挙げていきます。

1. 自然と良い人間関係ができる

徳のある人は、誰に対しても平等です。

相手が善人だろうと悪人だろうと、その人の本質に目を向けるため、その人を取り巻く周囲の出来事で相手を判断したりはしません。

しかし、正しくない意見や誘いには断固として拒絶の意を示します。

相手を拒絶するのではなく、あくまでも正しくないことだけを拒絶するのです。

それを繰り返していると、自然と周りの人間関係は良くなっていきます。

自分に悪い誘いをかける人間はいなくなり、いつしか自分と同じような正しい思想を持った人や、人格者が集まるようになります。

本人が意図したわけではなく、徳のある人に惹かれて周りが自然と集まってくるのです。

そうした良い人間関係に恵まれると、さらに豊かで実りのある人生の時間を送ることが出来ます。

2. いつもタイミング良く事が進むようになる

幸運というものは、日頃の善行の積み重ねで訪れやすくなります。

いつも前向きに物事を考え、笑顔を絶やさずに徳を積んでいると、いつしか何を行う時にも自分に合ったタイミングで進めることが出来るようになります。

タイミングとは不思議なもので、それを求める人のもとへと向かいますが、必ず誰に対しても向かうわけではありません。

徳を積んだり、良いことを心がけている人のところにこそ、最適なタイミングで好機が訪れるのです。

徳を積んでいる人に最適なタイミングが訪れやすいのは、日頃その人に感謝や好意を抱いている人たちの一つひとつの行動があってこそ、そのタイミングが叶うということもあります。

3. 運が自然と向いてくるようになる

いつでも前向きな人には、良いチャンスが巡ってきやすいです。

それと同じように、徳を積んでいる人の元へも、自然と運は向いてきます。

何故なら、日頃からその人の心がけている行動の一つひとつが、自分にとってだけでなく、周りにとっても良い影響を与えているからです。

先に挙げたように、人間関係をより良く築いていれば、自分の周りには自然と良い機会が訪れやすくなります。

それは何も、自分にとって都合の良い人間で周りを固めているというわけではありません。

良い人間関係が、あらゆる方向から自然と好機を呼び寄せやすくなっているのです。

4. 亡くなる瞬間、心から楽しい人生だったと思える

徳を積んだ人生を送っている人は、亡くなる瞬間にも自分の人生が心から楽しいものだったと感じやすいことでしょう。

何故なら、徳を積んだ人には後悔や嫉妬といった執着心のある感情はあまりなく、自分の人生が豊かに恵まれたという感謝の気持ちの方が大きく残っているからです。

毎日を無駄なく、実りある生活を送っている人は、その生涯を終える時にもきっと後悔はしないでしょう。

醜く生に執着することもなく、自分の人生に満足して生涯を終えられるようになるためにも、徳を積んだ人を目指すのは良いことでしょう。

5. たくさんの人に信頼される

徳のある人は誰に対しても平等で、偏見を持ちません。

そして他人の悪口も決して口にすることはありません。

それだけでも周りの人からは信頼を得やすいですが、そこに日々心がけている善行が加われば、より多くの人から信頼されるようになります。

そして、信頼される人の側には、いつしかもっと大勢の人が集まってきます。

宗教の教えを説く人の周りに人が集まるのは心の救済を求めての場合が多いですが、徳を積んだ人の周りに多くの人が集まるのは、「この人ならば自分の本質をきちんと見て理解してくれるかもしれない」という期待を抱いているからかもしれませんね。

6. 亡くなった後もたくさんの人の心の中に残る

「自分が死んでも誰も気にしないし、きっと直ぐに忘れてしまうだろう」そんなふうに考えている人がいるかもしれません。

確かに自分の人生を自分でダメにしてしまっている人は、そんなふうに思ってしまうこともあるでしょう。

しかし、天涯孤独の身でもない限りは、必ず家族や恋人など、身内の心には残ります。

一方で自ら徳を積み、自分で人生を豊かなものにした人は、亡くなった後も必ず誰かの心の中にその存在が残り続けます。

それも一人や二人ではなく、その人と関わった多くの人の心の中に残り続けるのです。

徳を積んだ人からすれば、自分の精神を修練した結果、自然と徳が身についただけなのかもしれません。

しかしその人と関わってきた多くの人たちは、多かれ少なかれその人から良いものを学び取っているはずです。

それが多ければ多いほど、たくさんの人の心の中にいつまでも残り続けることになるのです。

7. 器や度量が大きくなる

徳が身についた人は、自然と器や度量が大きくなります。

人は誰でも自分の身の回りにある些細なことで心を乱されやすい生き物です。

しかし、自分の精神を修練した結果徳を積んだ人は、多少のことでは心が揺らぐことがありません。

その凛として堂々とした佇まいは、誰が見ても器が大きく映ることでしょう。

8. 雰囲気全体、オーラが違う

徳を積んだ人には、特別な雰囲気が漂います。

それはその人の器の深さや度量の大きさが、その人の全身からオーラとなって滲み出ているのかもしれません。

もちろん本人は意識してそんなふうにしているわけではないでしょう。

しかし、誰にでも出来るというわけでない徳を積み重ねた人は、やはり周囲からは逸脱した特別なオーラを発していることが多いのです。

そのオーラに惹かれて周りに集まってくる人も、少なくはないのでしょう。