正直に言ってしまえば、自制心さえあればものは増えません。
こんなことを考える必要はありません。
ですが、そのあれば便利な自制心は残念ながら鍛えることができません。
欲望という感情を無理に抑え込もうとすればそればかりが気になり、つまり欲しい商品ばかりが脳裏に浮かび、結局お店に足を運ぶ、または購入ボタンをクリックしてしまうことでしょう。
ですから、抑える(抑制する)のではなく、真剣に考えてみてください。
たった一度だけでいいです。
でもその一度は本当に真剣に、果たして購入してもいいものなのか、購入に値するものなのか、本当に今の自分が必要としているものなのか、それを精一杯に考えてみてください。
そんなふうに考えることができれば、一度立ち止まることを意識さえすれば、必ずものは減っていきます。
そして同時に自覚してください。
ものが溢れた部屋になっているということは、「いらないものは決して買わない!私はそういう人!買い物上手!」という今まで持っていた自信は、まるで根拠のないものだということを。
強い決断をする
「捨てるのを勿体ないと思う」という片付けられない人の5つ目の特徴、これに対しては解決方法というより、問いたいです。
いつか使う――そのいつかって一体いつですか?と。
そう自分に問いかけ、答えがすぐに出てこないようなら、捨てても後悔はしません。
少なくとも、「あれ捨てちゃって失敗だったな」と思うことはなく、捨てたことさえ忘れてしまう確率のほうが遙かに高いです。
これを捨てるぞ、と「決断」できる人になりましょう。
ひとつの「決断」が、片付け上手にひとつ近づいた、とそう思ってください。
ひとつ捨てることができたのなら、ひとつ自分が綺麗好きに近づいた、とそう思ってください。
明確な片付ける理由を考えると良い
では、その片付け上手になるために必須というべき条件の、捨てるという「決断」。
その「決断」を揺るぎない強い意志に変える方法とは何なのでしょう。
それは、
・生まれ変わりたいと本気で思うこと
・片付けた部屋で過ごしたいと本気で思うこと
それを心の中心にまずは持ってきましょう。
あなたが本当に生まれ変わりたい、片付け上手になりたいと本気で思うのなら、決して難しいことではないはずです。
そして、
・突然、彼氏や友人が来ても慌てないですむ綺麗な部屋っていいな
・ものを探しているということは時間のロスだな
・綺麗好きというのは女子力が上がるよな
・購入したのに忘れて使っていないということはとても損なことだな
という理由を、心の中心に持ってきた「決断」の周りに付けてください。
厚みを付け、より意志を頑丈なものにしましょう。
勿体ない、という言葉は、捨てる時に使うのではなく、
・高い家賃を払っているのに、散らかった部屋に住んでいるなんて勿体ない
・せっかく買ったものを活用しないなんて勿体ない
・あれやこれやと探している時間は勿体ない
・生まれ変わりたいとせっかく思ったのに、生まれ変わらないのはとても勿体ない
そんな使い方をしましょう。
『捨てるべき物』を見極める
6つ目の片付けられない人の特徴でもある、「収納を増やそうとする」。