これは、ものを片付けること=ものを仕舞うこと
そう思い込んでいるので、収納グッズを買い揃えてしまうのです。
今ある収納グッズだけで部屋を綺麗にする、綺麗にしてみる、そんな心構えが大事なのです。
そしてそのためには、ここでも「決断」は必要になります。
必要なもの、不必要なもの、それを見極める力を持ちましょう。
『必要な物』で選別しない
ではその見極める力はどのように磨けばいいか、どんな視点で雑多なものと向き合えばいいか、それは、必要なもので選別しないことです。
「必要なものは?」ということを重点に置くと、どれも捨てられない状態に陥ってしまいます。
つまり、捨てるを前提にして、取り組んでください。
大袈裟に言うのならば、「捨てないと明日、部屋を追い出される!」とそう思いながら整理整頓をしてください。
あるいは、「捨てたらひとつものが買える!」、そう思って、そんなルールを作って片付けをしてください。
すると、今まで難しかったことが簡単になります。
できなかったことができるようになります。
見えなかったものが見えるようになります。
「この薬とクーポン券、使用期限が切れてるよ」
「部屋着にしようと思ったけれど、よくよく見たら部屋着だらけじゃん」
「捨てるが前提だけど、今月の請求書は当たり前だけど捨てられないよね」
「真剣に匂いを嗅いでみたら、これマジで臭いじゃん!」
「これを捨てたら、新しいあれが買えるなあ」
「もともと掃除が嫌いなんだから、ものを少なくして掃除のしやすい部屋にするのがベストだよね」
「よくよく見渡したら、この部屋、汚いプラスすっごい窮屈なものの配置をしている!」
「これを捨てたら後悔しそうだけど、こんな部屋になったことがそもそも後悔だもんな」
「ああ、よく使うものは目に付くところにあるのか。ってことは目に付かないところにあるものは、全然使っていないってことだよな。イコール捨ててもいいってことだよな」
とそんなことを考えながら片付けができるはずです。
もし捨てたことにより、何か後悔したとしても、その後悔は次の片付けに必ず役立ちます。
ひとつ学んだことにより、次回の片付けがスムーズになることでしょう。
それでもいまいち踏ん切りが付かない人は、試しにノートに、「捨てたけど後悔しそうなもの」と書いて後々読み返してみてください。
おそらくほとんど後悔していないことに、きっとあなたは気付けるはずです。
捨てる事は”悪”ではない
7つ目の片付けられない人の特徴である、「言い訳をする」。
これは先に述べたように、綺麗になった部屋に住んで、初めて、比べられると認識することが大事です。
そして、その答えの他にもうひとつ補足するのならば、言い訳をしているうちは、部屋は絶対に綺麗にならない、つまり自分を変えることはできない、ということです。
捨てることは決して悪ではありません。
そしてもちろん捨てないことも悪ではないのです。
が、今は善悪の話をしているのではなく、つまり良い悪いの話をしているわけでもないのです。
どうやったら片付けられる人になれるのかその話をしています。
つまり、「捨てることが部屋を片付ける一つの有効な手段」なのですから、率直に言えば、「何が何でも捨てるしかない!」ということなのです。
使わない物は処分する癖を付ける
再三話してきた「捨てる」ということですが、それでもいざやろうと思うと、やっぱり難しい、どうしても気持ちに引っ掛かりを感じる、という人も中にはいるかもしれません。
どうしてそう思うか?