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言及とはどういう意味?よくある使い...(続き2)

政治家は、あえて過去の事柄について話しを広げた、つまり及ばせたという意味になります。

さらに、国会審議の場で良く聞かれる例としては、問題になっていることについて追求する際に、「総理、あなたは○○について先日言及されておられましたよね?覚えていないんですか!?今回と話が違うんじゃないんですか??」というような言い方をしている場合もあります。

つまり、「総理、あなたは○○について先日コメントされていましたけど、そのことと今回の話の内容が違うんじゃないんですか!?」と責めているわけです。

ある特定のことに関して話した、ということにおいて、すべての場面で「言及した」というように使えるわけですね。

例3

「あえて言及しない」というように、否定形でも使われることがあります。

「言及しない」、つまりそのことにはふれない、ということです。

先ほどの場面までの状況を思い浮かべて、引き続き考えてみると、総理は自分の進退問題についてマイナスの状況となりうるような情報についてはコメントを差し控えるときがあるでしょう。

そのようなときは、「総理は○○については言及を避けた」というように言われることがあります。

「総理は○○についての意見を述べることをあえて避けた」という意味です。

「発言を控えた」「コメントを控えた」というようにも、表現されることがありますが、それと同じ意味となります。

類語

では、「言及」の類語となるのは、どの言葉になるのでしょうか?
例えば、「暗示」「引喩」などがあります。

これは、言及するという中に含まれる、何の情報について参照するとか、間接的にふれるというような意味と同じ言葉といえます。

さらに、「論及」という言葉もあります。

ちょっと難しい言葉ですけど、物や人など何かに注意を向けるという意味で、類語となります。

さらに、「触れる」も類語の一つです。

意味

「暗示」というと、ハッキリとは言わずになんとなくそれにふれるというような微妙なニュアンスがありますよね。

間接的にその物事についてふれて、手がかりを与えるというような意味です。

「○○について、それとなく言及した」などという時と、同じような意味を持ちます。

さらに「引喩」も「言及」の類語ということですけど、意味を知っていますか?
「引喩」とは、何かの作品や情報、歴史的事実などを引用したり、ことわざや誰かの言葉などを例えとして引用して、自分が言いたいことを間接的に伝える方法のことだそうです。

引用することによって、表現内容に含みを持たせるらしいです。

それで、何かの物事や情報に言及して、つまり触れて、それに含まれる考えや意味を間接的に、表現や自分の言いたいことに加えるという意味の言葉ということになると思われます。

さらに、「論及」ですけど、これは「言及」と「論じる」ということが合わさった言葉になるみたいです。

それで、ある事柄についてふれ、論じること、という意味があるみたいです。

ちょっとコメントするということ以上に、論じている場合には、「言及」よりも「論及」が正しいわけですね。

多分、一番理解しやすい類語は、「触れる」でしょう。

もう「言及」の意味としても含まれていることですが、「触れる」というのは、何か物や人に触る、という意味だけでなく、いろんな意味を持つ言葉です。

例えば、「心の琴線に触れる」ということもありますけど、それは心を感動させたことを意味しますし、「耳に触れる」と言えば、耳にするという意味にもなりますね。

そして、「話に触れる」ということになると、あることを話題にするという意味があります。

これが「言及」と同じ意味を持つということになりますね。

使い方

「暗示」は、「その出来事は彼女の将来を暗示するものだった」というような、活用のされ方をします。

つまりは、その出来事が彼女の将来についての手がかりを与えた、というような意味です。

なので、はっきりとそのことに触れているわけではないけど、そのことを間接的に触れてるということになります。

さらに、「彼女の行動は、○○を拒絶していることを暗示している」というように、それとなく感じさせるとか、わかるように示すというような使い方をします。