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言及とはどういう意味?よくある使い...(続き4)

そんな感じで、意味は同じだけれどもひっくり返して言うことが流行り、それが定着して「ネタ」という言葉が広く今でも使われているそうです。

そう言われれば「話のタネ」とも言いますよね!
つまり、「話しのタネにする」は正しい日本語で、「話しのネタにする」は同じ意味として使われている言葉です。

「敷衍する」とは、押し広げるという意味の言葉のようです。

話しの内容を詳しく説明したり、関連する事柄をさらに取り上げたりするときに使いますね。

話しをより広く展開したり、意味や意義をわかりやすく、詳しく説明することをいいます。

「言及する」という表現は、何かの物事にふれる、そのことを話題にすると意味ですが、「敷衍する」とは、話題をもっと展開していく、押し広げていくという意味なので、単に何かの話題に触れるということはちょっとニュアンスが変わってきますね。

しかし、一つの話題を詳しく説明するときに、ある事柄についても「言及する」ということがよくあります。

使い方

「話題にする」という表現方法は、日常的に皆さんも使っているフレーズではないでしょうか?
「彼女は過去の失敗について話題にした」、「キミのことが話題に上っていたよ」というように使われますね。

それを「彼女は過去のことについて言及した」、「キミのことが言及されていたよ」というような言い方でも、確かに間違いはないと言えるでしょう。

しかし、「言及」という言葉を使うと若干、堅苦しい印象にはなりますね。

「話題にする」という言い方のほうが、気軽に話にふれたという印象です。

さらに、「述べる」ですが、意見を言うことを公の場では「意見を述べる」と言ったりしますね。

「話題を取り上げる」というのは、話題になる、話題として採用されるということですけど、「取り上げるほどでもない」というように、話題として採用するほどの価値もない、という意味で否定形としても使われています。

「言及するほどでもない」という表現ともほぼ同じ意味ですね。

その事柄についてはふれるまでもない、コメントするまでもないということです。

「ネタにする」という表現ですが、話しの内容を指す表現として「話のネタ」という活用方法以外にも、漫才やお笑いなどでも、その内容を「ネタ」と呼んでいますよね。

さらに、手品のネタとか、冗談を言ったときにも「ネタだよ!」と言うこともあるでしょう。

「ネタがあがる」とかお寿司の材料のことも「ネタ」って言います。

けっこうたくさん使われている言葉ですが、「タネ」って言っても通じるのです。

特に手品は、「タネも仕掛けもありません」なんていいますけど、この場合のタネあるいはネタは仕掛けを意味していますね。

なので、「ネタ」には様々な意味があり、その材料、証拠、原料などを指して用いられることもあります。

「敷衍する」という表現は使ったことがあるでしょうか?
なかなか、話し言葉の中では使う機会がないかもしれませんが、書き言葉の中ではよく使います。

例えば、小説なんかで「彼は○○を敷衍する説明を述べた」というような表現があるかもしれません。

つまり、「○○についてもっと意味や意義を詳しく説明した」という意味になりますね。

さらに、「敷衍して想像した」というように、ある事柄をもっと展開するようなニュアンスで用いることもあります。

「彼の言っていることは、○○の意見を敷衍している」というように、すでにある情報に対してさらにもっと詳しい情報を付け加えるときにも、「敷衍」という言葉を使うこともあるでしょう。

ある事柄を押し広げる、説明する、詳しく展開するという意味なので、例証したりすることもその中に含まれますが、例証すること自体が敷衍することではありません。

話しをもっと膨らませるとか、もっと展開するために例を用いたときに、「敷衍した」と言えるわけですね。

活用形

「言及」という言葉から、同義語や関連語をいろいろと探してみることができました。

やはり日本語はいろいろな表現があり、似ている表現だったり、時には「言及」と同じ意味として使われる言葉も、それぞれにニュアンスのちょっとした違いを持っているんですね。

では、「言及」という言葉はどのような活用形を持っているのでしょうか?
「言及できる」ともいいますが、これは「言及する」というサ行変格活用の動詞に「できる」がくっついた活用形となります。

「ある話題について触れることが可能だ」という意味ですね。

「○○に言及し・・・」と表現することもありますが、これは連用形となります。

「言及しなさい」「言及せよ」または「言及しろ」というように、命令形もあります。