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言及とはどういう意味?よくある使い...(続き3)

「引喩」は、例えをひくという意味で、表現方法の一つです。

「引喩失義」という四字熟語もありますけど、それは引喩したけども、「失義」つまり道理から外れるということで、意味としては、つまらない都合のいいたとえ話や前例を持ち出して、正しい意義を見失う、ということです。

話し言葉では使うことはほとんどありませんけど、書き言葉としてこの四字熟語が使われることがあります。

「論及する」ということを使う場合、例えば「細かいことまでは論及しませんが・・・」というような言い方ができます。

つまり「細かいところまでは触れて論じませんよ~」という意味ですね。

さらに「個人的なことに関しては論及しないでください」というようにも使えるでしょう。

「個人的なことに関してまで、話を及ばせて論じるのはやめてくださいよ」ということですね。

ある事柄を話題にするという意味で「触れる」を使う場合、よく使われるのは「物事の核心に触れる」などでしょう。

物事の本質に関してコメントするというような意味になりますね。

関連語

「言及」または「言及する」に関連する言葉としては、「話題にする」「述べる」「取り上げる」「ネタにする」「敷衍する」などがあります。

ある事柄について話をする、という意味で関連している表現です。

このように考えると、何かについて話しをする、ということだけでもいろいろな表現方法があることがわかりますね。

話しをする、そのことについてコメントする、ということに変わりはなくても、その時の様子とか、状況によって使い分けることができるいろいろな言葉が日本語にはあるわけですね。

意味

「言及する」の関連語について、それぞれの意味をちょっと調べてみて、どんな特徴があるのかチェックしておきましょう。

「話題にする」という言葉ですが、「話題」とは、話の題目のことです。

話しの種ともいわれます。

「話題にする」とは、皆さんもご存知の通り、その話をするという意味ですけど、「話題に上る」という表現は、話題に取り上げられるという意味になります。

そして、「話題に上がる」とは、「話題に上る」の誤用表現だという情報もありました。

けっこう、「上がる」って客観的な意見として「○○について話題に上がってたよね」というように使っていると思っていましたが、「○○について話題に上っていたね」という表現の方が正確なのかもしれませんね。

「上る」は取り扱われるという意味で、「上がる」は有名になるとか、人目につくようになるという意味らしいので、より「話題」に適しているのは「上る」という言葉なのでしょう。

さらに、「言及する」の関連語として「述べる」という言葉がありますが、「話す」「言う」「語る」と、「述べる」って何が違うのでしょうか?
「言う」というのは、短い文を伝える場合で一方的に言葉を出すときに使います。

「話す」というのは、ある程度まとまった話をするとき、つまり会話をするときに使われますね。

「はい」とか「いいえ」は、「言う」を使いますが、それを「話す」とはあまり言われません。

「語る」は、ある事柄について説明したり、考えやある事柄を相手に伝えることです。

そして「述べる」ですが、これは多くの場合公の場で使われる表現といえます。

「取り上げる」は、話題に関係する場合、話題を採用するそれに着目する、といった意味があります。

議題として採用されるときも、「取り上げる」という表現が使われますね。

「ネタにする」の「ネタ」って考えてみると、いったい何なんか不思議に思いませんか?
普段使っているときは、なんの疑問も持っていなかったけど、こうやって言葉として改めて考えると、どうして「ネタ」って言うのかわからない人が多いのではないでしょうか?
「話のネタにする」などと、よく言いますけど、ここでいう「ネタ」は話しの内容を示唆していますよね。

じつは、この「ネタ」とは「タネ(種)」がもともとの意味のようです。

種は、果実の中に入っている大切なもので、中核に存在していることが多いですよね。

それで、「タネ」とは物事において一番大切なこと、中核的なことを指している言葉となりました。

よく「悩みの種」とも言いますけど、それは、悩みのおおもととなっていること、悩みの原因を意味している表現です。

その「種」という言葉ですが、江戸時代に一部で言葉をひっくり返して話すことが流行っていたそうです。

現代でも、業界人などが「ハワイ」を「ワイハー」って言っていたのと同じでしょうか?
あと、「寿司」を「しーすー」っていうとか。