例えば、戦争を憎悪している人たちはたくさんいます。
戦争で愛する人が奪われたり、自分の人生を狂わされた人たちは、戦争に対して強い恨みの気持ちを持っているでしょう。
そして、誰か人に対しても、この激しい恨みの気持ちや憎しみの気持ちを持つこともあるでしょう。
信頼していた人に裏切られたとか、すごく大事にして愛していた人から深く傷つけられたとか、そのような時に、単なる悲しいという感情を超えて、その相手を憎悪する気持ちがわいてくることもあるかもしれません。
憎さのレベル
では、「憎い」と「憎悪」ってどう違うのでしょうか?
確かに、憎悪の中には「憎い」という気持ちが入っています。
しかし、単に「憎い」というのは、単なる気持ちです。
「憎悪」というのは、憎しみがさらに強くなって、それを行動に表したくなるほどのレベルです。
単に「憎い」だけでは収まらないほど、憎しみの気持ちが高まっている状態なんですね。
この世から消し去りたいほど憎い
例えば、ある人を今すぐこの世界から消したい、と思うほど憎い気持ちを持ったことがあるでしょうか?
それが憎悪です。
最近では、旦那デスノートなんていうものがありますよね?
その中には、単なる旦那さんへの愚痴ではなく、今すぐ死んでほしいというような、かなり強烈な内容も書かれていたりします。
奥さんは、旦那さんにそのような憎悪にもなるほどの気持ちを持っていることもあるのです。
人は、誰かがあまりにも憎くてその人を見ると苦しい時に、どうしても目の前からいなくなってほしい、消えてほしいと思うことがあります。
恐いけど、憎しみがレベルを上げるとそこまでになってしまうのです。
何らかの報復を試みたいほど憎い
さらに、憎しみが募って何かの報復をしたい、復習したいというのも憎悪です。
何とかあの人に、こちらの気持ちをわからせたい、どうにかあの人にもこの苦しみを味合わせたり、ぎゃふんといわせてやりたい、そのような憎しみの気持ちから、その人に報復を試みたくなることも憎悪の表れなのです。
先ほどの旦那デスノートには、旦那に消えてほしいと思う人のほかに、どうしても気持ちが収まらないから、旦那の歯ブラシでトイレ掃除したり、旦那の弁当に野菜くずを入れている、ということを書き込んでいる人もいました。
あまりにも恐ろしくて悲鳴を上げそうになりましたが、そのような報復をさせるほどの憎しみが憎悪なのです。
大衆暴動や蜂起を起こしたいほど憎い
歴史の中で、虐げられてきたり、苦しめられてきた民が政府に対して武装蜂起下、なんてこともありますよね。
蜂起とは、何百、何千というハチが巣から一斉に飛び出して人や動物を襲うように、大勢の人が行動を起こすことを言います。
大衆暴動、蜂起で見られてきたように、人は憎しみに駆り立てられて、反乱や暴動を起こしてきました。
そのように暴動や蜂起を起こしたいほどの憎い気持ちは、もう憎悪といえるでしょう。
憎悪の関連語
ただ「憎い」というだけではなく、もっと深くて、もっと強い感情であり、それに基づいて行動が駆り立てられることを憎悪ということがわかりました。
人間の感情の中でも、かなりどす黒くて、かなり強烈な感情ですよね!
簡単には収まりそうもないし、自分もそれに振り回されてしまうような危険な感情でもあります。
では、憎悪の関連語はいったいどんなものでしょうか?
似ている言葉、関連している言葉を集めてみました。
愛憎
よくお昼の帯ドラマなどでテーマとなってきたのは「愛憎劇」ですよね。
松本清張シリーズなどでも、いつも男女の間のかなり複雑で絡み合う関係が愛憎劇として描かれています。
「愛憎」って、愛と憎しみが同時に起こっていることですが、いったいどうゆうことなんでしょうか?
愛しているのに憎いという感情がよくわからない、という人も多いようですが、愛しているから憎しみも大きくなる、ということありますよね?
例えば、誰かが浮気をしていたとします。