お局
『お局』というコトバは日本の歴史が抱える『男尊女卑』が起因となっていると考えることができます。

お局は、女性の立場が『人間』として扱われていない『男社会』の時代の中で、女性が生き抜くための手段の1つと言えます。

『お局』を語るとき、日本の歴史がもつ女性蔑視の時代背景も併せて考えていく必要があります。

ですから、『お局』を女性一個人のこととして観ていくことは片手落ちと言えます。

日本の歴史の中で、『人』として扱われなかった女性がどのように生き抜いてきたか、という『女性としての立場』も併せながら、『お局』の特徴を観ることで、今の時代もなお、女性の置かれている立場が『人ごと』ではないことに気づかされるはずです。

お局とは?

女性に向けられるコトバの1つである『お局』を考えるとき、今の日本の女性が置かれている立場について、海外の国と比較して観ることで『人ごと』ではないことに気づかされます。

世界情勢の改善に取り組む国際機関である世界経済フォーラムが毎年発表しているジェンダー・ギャップ指数(男女格差数値)では、2016年の日本のランキングは世界144カ国中、男女平等ランキングが111位でした。

2015年は101位だったので前の年よりも後退しています。

ジェンダー・ギャップ111位という数値は、日本の女性のおかれている立場が発展途上国並みである深刻さを表しています。

経済大国と言われてきた日本の中で、日常生活の様々な場面で女性の立場が顧みられずに経済が迷走してきたことを象徴した数値になっています。

今なお、日本の女性は『男尊女卑』の『渦』に翻弄された日々を過ごしているのです。

111位という数値に裏打ちされた、お局の存在は、『お局』として見られている女性一個人の問題ではない面をもっています。

『お局』の存在は、女性が築いてきたキャリアが正当に評価されない日本の社会を反映した職場の中で、女性が生き抜くための『苦肉の策』の1つの表れといえます。

お局とは、女性にとっての『苦し紛れ』の『生きざま』なのです。

日本の企業の多くが未だに、男を『村長』とする『村職場』の域を脱皮できていない現状の中で、女性が自らの存在を認めてもらうことを模索している姿が『お局』と言えます。

職場を仕切る古参の女性社員のこと

古参女子社員
職場の中で長く勤めキャリアを積んできた女性は、他の社員に比べて仕事の面で詳しく知っていることから『お局』と言われることがあります。

他の社員から見て、仕事の面で詳しく知っていることから、職場を仕切る古参として見られることになります。

職場の男性管理職は、女性社員も男性社員と対等に扱い、1つの部署の仕事を、ある程度の年数を経験したら他の部署に転勤させて幅広いキャリアアップにつなげる人材育成を考えていくことが必要です。

しかし、男性管理職の中には、女性社員の仕事ぶりを評価する際に、私情を挟みながら評価するため『自分のそばに置いておきたい』と考えるケースがあります。

このようなケースでは、女性自身が幅広いキャリアアップを身に付けるために他の部署への転勤を望んでも実現してもらえないことになります。

女性社員を他の部署へ転勤させずに、1つの職場で『飼い殺し』状態にするケースもあります。

こうして、女性社員は、職場を仕切る古参の女性、つまり『お局』となっていくのです。

『お局』は、女性自身が望んでなった『姿』ではないのです。

意地悪や口うるさいという意味を含む

1つの職場に長く居る女性社員は、周りの社員よりも仕事の面で詳しく知っていることがあります。

仕事の詳しいお局から見ると、他の社員の至らなさが目に付くことがあり、つい口に出して指摘することがあります。

指摘された社員にとって、忠告されたことを『口うるさい』として受けとめることがあります。

また、忠告された時の言い回しや言葉遣いが『意地悪』として受けとめることもあります。

1つの職場に長く居る女性社員であるお局は、周りの社員からは近寄り難い存在として見られる傾向があるため、日常の仕事の中で気軽に会話を交わすことも少ない存在になっていきます。

このため、仕事のやり方を指摘する忠告の言葉が、数少ない会話として目立つことになります。

周りの社員から見ると、忠告する女性社員の存在は、意地悪で口うるさい『お局』として映ってしまうのです。

嫌われている女性上司に使われる言葉

嫌われるお局上司
日本では少ないですが、様々な企業の中には、女性が上司として活躍している職場もあります。

『女性と男性は対等』という意識が浸透していない日本の社会の中で、女性の上司が温かく迎えられることは少ないと言えます。

多くの企業の男性社員から見ると、女性の上司は歓迎されないという風潮が根強くあります。

ですから、女性の上司が職場の中で嫌われる傾向があることは少なくありません。

女性の上司を嫌う男性社員が居る職場では、女性上司のことを、陰で批判するコトバを吐く男性社員も居ます。

嫌われている女性上司に向けられる言葉は様々で、陰湿な面を持っていることもあります。

ジェンダー・ギャップ111位という数値が意味するところは、日本の男性が抱いている女性観が世界の男性の平均的意識から大きく遅れていて、時代錯誤の面をもっていることを物語っています。

男性社員が放つ、嫌われている女性上司に向けられる言葉は、男性自身の意識の低さを象徴するコトバになります。

お局な人の10個の特徴

お局な人の特徴は、その人の人柄だけではなく、今まで歩んできた職場での経験や男性管理職からの正当な評価を受けてこなかった等により、色々な特徴があります。

また、女性一個人のことだけではなく、女性が歩んできた時代背景も大きく影響しています。

その時代時代の社会的変化を反映して、女性への観方にも様々な変化が起きてきたことも併せながら、お局な人の特徴を公平な視点に立って観ていく観察眼が求められています。

お局な人の特徴は、裏を返せば、『女性と男性は対等』という価値観が男性にどれだけ根付いていないかを露わにするバロメーターにもなります。

お局な人の特徴は、男の意識の奥に根強く潜んでいる女性蔑視という時代錯誤の感覚を暴き出すキッカケを創り出す『役割』をもっていると言えます。

お局な人の特徴と併せて、男のもつ女性への時代錯誤意識も冷静に観ていくことで、興味深い『目からウロコ』の気づきを発見できます。

1.後輩社員に対して厳しい

後輩社員に対しての厳しさは、職場の中で女性社員がおかれている立場の厳しさを物語っていると言えます。

職場の中で、安楽な立場にある男性社員に比べ、女性社員にとって結婚、出産などの大切な節目には厳しい立場に立たされます。

結婚や出産、子育てと仕事を両立させることを望む女性社員にとって、経営者や職場の男性管理職の理解を得られず、職場を去るケースが多々みられます。

私生活の大切な出来事と仕事との両立に理解を示してもらえない職場にあって、二者択一を迫られる厳しい立場に立たされた経験をもつ女性は少なくないことでしょう。

お局と言われる女性は、後輩社員が将来厳しい場面に直面したときにも乗り切ることが出来るような精神的強さを身に付けてもらいたい思いで厳しく接することがあります。

若い社員がやることに裏で文句を言う

仕事への経験が浅い若い社員の仕事ぶりを見ていて、歯がゆい思いを経験したことのある社会人は少なくないことでしょう。

上司や先輩は、若い社員のやることを見て、アドバイスや忠告をすることがあります。

お局と言われる人も若い社員に忠告を言うことがありますが、本人に直接言わずに裏で文句を言うことがあります。

男性の若い社員の中には、お局と言われている年上の女性社員からの忠告の言葉を素直に聞かないケースがあります。

お局と言われるベテランの女性社員にとっては立場上、若い社員の直属の上司を差し置いて忠告したくてもできないことがあります。

このようなときツイ、不満が募り、本人の前ではなく裏で文句を言うことがあります。

2.情報通で噂話が大好き

同じ職場に長く居るお局にとっては、日々の職場の『空気』の変化を敏感に察知します。

特に女性社員は、女性特有の感覚で職場の社員一人一人の感情の変化を敏感に感じ取ります。

女性の敏感な感覚である『地獄耳のアンテナ』が微細な変化をキャッチします。

情報通と言われるお局は、職場に長く居ますので、『アンテナ』が人一倍高くなっているので、社員一人一人の様々な変化を敏感にキャッチできるようになっています。

アンテナでキャッチした情報が女性社員同士の会話の中で発せられる噂話として出てくることもあります。

プライベートのことも何故か知っている

お局と言われる社員の中には、上司からの指示で総務の仕事を任されることがあります。

総務の仕事の中には、社員の個人情報を扱う仕事もありますので、プライベートのことも知り得る立場になるのです。

社員の個人情報を知り得ても、他の社員には絶対に漏らさない心構えが大切です。

また、情報通であるお局にとっては、高いアンテナを通して社員のプライベートに関する様々なことをキャッチすることもあります。

3.職場内で影響力がある

お局と言われる女性社員は、周りの社員よりも職場内での仕事の経験が長いことから、一目置かれることがあります。

ですから、お局の発言力は良くも悪くも、周りの社員への影響力は大きいと言えます。

周りの社員がお局をどのように見ているかにより影響度合いが違ってきます。

また、職場の管理職が、お局をどのようなポジションの仕事に就かせているかによって、周りの社員への影響力が違ってきます。

周りの社員がお局のキャリアを認めているなら、お局の影響力は職場内で良い方向に働くことでしょう。

しかし、お局のキャリアが職場内で認められていなければ、お局の影響力はマイナスに働き、職場のモチベーションを下げる方向に影響することがあります。

職場の男性管理職がお局のキャリアを正当に評価し認めて、キャリアを発揮できるポストに就かせているなら周りの社員もお局である彼女のキャリアを認めることでしょう。

キャリアを認められたお局の存在は周りの社員へ良い影響力をもたらすことになります。

しかし、男性管理職がお局を正当に評価せずに私情を挟みつつ仕事に就かせているなら、周りの社員へマイナスな影響を及ぼすことになります。

全員をコントロールしたがる

お局と言われる女性社員のキャリアが職場の男性管理職から正当に評価されていなければ、お局は自分自身の存在を自分で守らなければならない立場に追い込まれます。

お局の心は、自分自身の存在が認められないことによる孤立感で包まれてしまいます。

孤立感に襲われたお局は、自分の存在を認めてもらいたいという心理状態に陥り、職場内の社員全員をコントロールしたい欲求に駆られます。

社員全員をコントロールすることで、孤立感から脱出できるハズと思い込んでしまいます。

お局が社員全員をコントロールしたがる心理状態に陥っていることに、周りの社員が気づいたなら、お局を孤立感からすくい上げる手立てをすることで、お局の心が和らぐことを知るでしょう。

【コントロール欲求が強い人については、こちらの記事もチェック!】

4.自己中心的である

職場内での存在が正当に評価されていないお局は、自分を守るために自己中心的な心境に陥ることがあります。

職場における長い経験で培ったキャリアが認められないことに気づかされると、女性としての存在価値が認められていないと思い込むようになります。

『自分を理解してくれる人は居ない』という淋しさが女性社員であるお局の心を包み込んでしまいます。

男社員の中に『女性と男性は対等』と考える人が居て、お局に理解を示すことができるなら、お局の心は『救われた』安心感に包まれて、和らいだ心境に変わっていくことでしょう。

周りの意見は聞かない

職場に長く居る女性社員が、『お局』として見られていることに気づくと、自分が正当に評価されていないと思いと重なり、周りの社員の意見を聞かなくなります。

『自分を理解してくれる人は職場に居ない』と考えるようになり、孤立感に陥ります。

孤立感に陥ったお局は、『自分を守るのは自分しか居ない』という心境に包まれます。

お局にとって、周りの社員を信用することができなくなり、周りの意見は聞かないという頑なな態度に変わってしまいます。

お局と言われている女性社員の心を理解できる社員が一人でも現れると、お局の心は自己保身から解放されて楽になるものです。

心が楽になると、周りの社員の意見を聞くように変わっていきます。

5.独自のルールを押し付ける

職場における長い経験の中で築いてきたキャリアを持つお局は、『男社会』である職場の中で生き抜くために様々な試行錯誤を繰り返しながら乗り越えてきた厳しさを実感しています。

お局は、職場の『男』が作ってきた『男中心』ルールに矛盾を感じながら日々の仕事を乗り越えてきた中で、矛盾を持った職場のルールに『風穴』を開けるために敢えて独自のルールを周りの社員に押し付けることがあります。

お局が開けようとしている『風穴』に賛同する女性社員が現れると、『孤立無援』と思い込んでいたお局の心が和らぎ、独自のルールを理解してもらうことに時間を使うようになり、押し付けるやり方が陰を潜めるようになります。

自分が正しいと思っている

職場のルールが『男中心』のルールであるとき、お局は自ら味わってきた『女性故の苦労』を周りの女性社員には味わってもらいたくないという思いに駆られます。

お局が職場のルールに矛盾を感じているとき、女性社員の存在を顧みてもらいたい望みを託して独自のルールを広めようとします。

『男』の作ったルールに『風穴』を開けて、女性社員の立場を考慮した独自のルールを創ることに熱意をもつことは、自分が正しいと思っているから出来ることです。

職場のルールが変わることで、企業全体のルールが見直されるキッカケになることもあります。

6.仲間を引き連れている

ジェンダー・ギャップが世界の中で111位という数値が象徴するように、『男尊女卑』が未だに根強く残っている日本の企業において、職場の中で女性の地位向上を目指すとき、お局が一人で立ち向かっても限界があります。

志を同じくする女性社員を仲間として引き連れて、女性の地位改善に取り組む必要があることを、お局自身が感じ取っていることがあります。

職場の中での女性社員の立場を改善する動きを創るためには、考えを同じくする女性が職場に居ることが、お局にとっては大きな励みとしてチカラになります。

男社員の目線からは『仲間を引き連れている』と映ることでしょう。

しかし、女性社員の目線からは『賛同者の輪』として映るものです。

味方をつけて文句を言う

『男中心』の職場の中で、女性社員のキャリアを男性社員と対等に評価するような改善を『男』管理職に求めることがあります。

このとき、お局が一人で奮闘しても『男』管理職の凝り固まった『壁』の意識を変えることは難しいです。

しかし、お局と考えを同じくする女性社員が居るなら、『男』管理職の意識を変えることも不可能ではありません。

『味方をつけて文句を言う』という表現は、男目線からの表現といえます。

女性目線からみると『賛同者が改善を求めている』という表現になります。

7.自分だけ楽をしようとする

職場における、お局の仕事ぶりを見るとき、難しい仕事であっても、長い経験に裏打ちされて難なくやり遂げる場面を周りの社員は何度か目にすることがあります。

また、周りの社員から見ると難しいと思われる仕事も、お局から見ると、今まで何度も経験しクリアしてきた仕事であることがあります。

このようなとき、お局は、周りの社員のスキルアップを望み、あえて、難しい仕事にチャレンジしてもらいたい思いになります。

お局自身は、その難しい仕事を周りの社員にやってもらうようにすることが、『自分だけ楽をしようとする』姿に映ってしまうのです。

『自分だけ楽をしようとする』という発想が生まれる職場は、仕事に積極的にチャレンジする社員が少ないことを物語っています。

難しい仕事も積極的にチャレンジして、自分自身のキャリアアップにつなげたいと考える社員が多い職場では、『自分だけ楽をしようとする』という考えは出てこないと言えます。

面倒な仕事は後輩へ

『面倒な仕事は後輩へ』という発想は、仕事に消極的な社員の多い職場では、よく聞かれるセリフです。

一方、後輩が早く一人前に育って欲しいという育成の考えから『面倒な仕事は後輩へ』という考えが出る職場もあります。

お局は長い職場経験から、様々な仕事をこなしているため、周りの社員から見ると、面倒な仕事に思えても、お局自身は、面倒な仕事と考えていないことがあります。

後輩の成長を期待するお局であれば、面倒と言われる仕事を後輩に取り組んでもらうことを望みます。

8.感情の起伏が激しい

職場の中で周りの社員からお局として見られている女性社員は、孤立感に包まれた日々を過ごしている傾向があります。

職場を見渡してもお局の立場を理解してくれる社員が居ないのが一般的ですので、心を開いて会話の出来る人も居ない状況の中でストレスがうっ積することがあります。

お局にとって、やり場のない気持ちが感情の起伏として表れることがあります。

職場でのお局の立場を見る中で、感情の起伏が激しい様子が見受けられるなら、話し相手も居なくて孤立感に陥っていると観るべきでしょう。

女性社員の中で一人でも、お局の心境に理解を示す人が居ると、お局の孤立感も和らいで、
感情の起伏が治まり、落ち着きを取り戻すことでしょう。

お局にとっては、職場の中で女性社員のキャリアを正当に評価してくれる男性社員が居るなら、ストレスも溜まることなく、感情も落ち着いて、起伏が激しくなることは起きないと言えます。

その日の気分や体調で接し方が変わる

女性の身体は、子供を出産するように出来ているため、繊細な面が多々あります。

ですから、
お局に限らず、女性社員も日々の生活の中で、家庭環境や職場環境により、体調が微妙に変化することがあります。

体調の微妙な変化は気分にも影響を与えます。

女性であるお局が、その日の気分や体調が晴れないときは、周りの社員との接し方にも変化がみられます。

また、お局が上司である男管理者との仕事上のやり取りの中で、女性の立場に理解を示してもらえない残念さを味わい、口惜しい思いをさせられることがあると、気分や体調にまで影響を受けることになります。

職場の中で、男性社員と女性社員とでキャリアの評価の面で、男女の格差を実感するとき、気分や体調にも影響を受けて、周りの社員への接し方が変わることもあります。

お局が、その日の気分や体調で接し方が変わることがあるなら、その原因となっているのは、男上司の場合もあります。

9.露骨な態度をとる

職場において、日々の仕事を通して孤立感を味わっているお局は、女性としての立場を理解してもらうために、周りの男性社員に露骨な態度をとることがあります。

職場の中で、女性社員がどのように扱われているかを、男性社員に知ってもらいたくて、あえて露骨な態度をとることで、訴えているのです。

日本では、『男女雇用機会均等法』という法律が必要であることは、様々な職場において、女性の立場が顧みられていない現状を物語っています。

男女雇用機会均等法は、31年前に施行された法律です。

正式名称は、『雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律』となっています。

このような法律が今なお必要とする日本の様々な職場の現実は、世界の常識から大きくかけ離れていることを象徴しています。

この法律の中では、働く女性が妊娠、出産した場合の措置も明記されていますが、多くの企業の実態は、妊娠、出産を契機に辞めざるを得ないケースが少なくありません。

働きたい女性が働けないのが実態といえます。

お局が、露骨な態度をとる職場は、女性社員の立場が正当に評価されていない現状を物語っていると言えます。

あなたの職場に、露骨な態度をとる、お局と言われる女性社員が居るなら、あなたの職場の実態は、『男女雇用機会均等法』で明記されている事柄とで大きな乖離があることを意味しています。

お局の存在は、女性一個人の問題ではなく、『男』社会の時代錯誤の価値観への警鐘として受け止めなければならないと言えます。

お気に入りと嫌いな人とへの接し方が違う

職場の中にあってキャリアを正当に評価されないお局にとっては、自分の存在を認めてくれる社員と自分の存在を認めてくれない社員とでは、接し方にも違いが出てきます。

お局が築いてきたキャリアを認めてくれない嫌いな社員と接するときは、『揚げ足』を取られないように警戒しながら、一言ひと言に神経を注ぎスキを見せないようにします。

しかし、お局のキャリアを認めてくれる、お気に入り社員と接するときは、心を許し安心して自分の考えを表現しますので、和らいだ雰囲気を醸し出します。

お局にとっては、『お気に入りと嫌いな人』という選別をすることを、好ましく思っていないのが本音と言えます。

日々の仕事の中で、お局自身にとって、社員によって接し方を変えることは、望んでいないことです。

お局にとっては、男性社員、女性社員に関わらず、男女対等に評価される職場になることを切に望んでいるだけなのです。

10.男好き

男が女好きであるように、男好きの女性も少なくありません。

男好きは、お局に限ったことではなく、多くの女性に当てはまることです。

お局が『男好き』と言われる理由の1つには、お局と言われる女性社員の中には未婚のケースもあるからです。

お局の中には、仕事の面でベテランであって、なおかつ、女性のキャリアを正当に評価する職場を切に望む意識を持った女性も居ます。

このような意識の高い女性は、旧い価値観に拘る男にとっては、結婚相手とすることを避ける傾向が強いです。

このため、お局と言われる女性の中に未婚の女性も居る状況になっているのです。

このような背景があるため、職場の中で、未婚のお局を『男好き』と思ってしまう偏見が蔓延することになるのです。

男性社員には良く思われたい

お局にとって、自身のキャリアを正当に評価してもらいたいという意識は強いと言えます。

多くの職場では、社員を評価する立場にあるのは『男』管理職です。

お局にとっては、『男』管理職に認められ正当に評価して欲しいという思いが強いため、周りの社員の目には『男性社員には良く思われたい』として映るのです。

うまく付き合うための5個の対処法

お局とうまく付き合うためには、職場の中で女性社員が男性社員と対等に評価されているか冷静に顧みる必要があります。

日本のジェンダー・ギャップ(男女平等ランキング)が世界144カ国中111位になっている数値を頭に置きながら、自分の職場の実態と『男女雇用機会均等法』で明記されている内容とを比較し、女性が不利な扱いを受けていないかを見る必要があります。

あなたが男性社員なら自身の価値観を改めて自己チェックすることが大切です。

男性社員の価値観が、男女雇用機会均等法の意味する『雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保』と同等なら、お局と言われている女性社員とも、うまく付き合うことができます。

しかし、あなたの女性に対する意識が男女雇用機会均等法の意味するところと掛け離れているなら、あなた自身の意識を見直すことが必要といえます。

1.自分の仕事に集中する

職場の先輩にあたるお局から、仕事上のリクエストがあったときでも、自分の仕掛かり中の仕事を優先する必要があります。

上司の指示による仕掛かり中の仕事を終わらせてから、お局からの仕事のリクエストに応じることで、仕事の優先に関わるトラブルを避けることができます。

お局にとって周りの社員の多くは後輩にあたります。

お局は後輩社員に仕事を覚えてもらいたい気持ちに駆られて、周りの後輩に仕事のリクエストを出すことがあります。

しかし、後輩にとっては仕事の指示は上司から受けているため、安易にお局からの仕事のリクエストを引き受けることはできません。

仕事の優先順位の混乱を招かないためにも、上司からの指示による、自分の仕事に集中することが大切です。

いちいち反応するのは無駄な時間

職場で長くキャリアを積んできたお局にとっては、後輩社員の仕事の取り組み方の至らなさが目に付き気になることが多々あります。

このようなとき、お局は後輩社員に向かってアドバイスや忠告をしたくなるものです。

後輩社員がお局からの指摘に手を止めて耳を傾けて応えていると、仕掛かり中の仕事が中断し、上司との約束の時間までに終わらせることができない事態になることもあります。

お局の後輩の立場にある社員が、仕事上の指摘を受けた場合は、仕掛かり中の仕事の手を止める事が出来ない旨をお局に伝えて、別途、時間のあるときに指摘の内容を聞くことを約束し、無駄な時間をつくらない工夫が大切です。

2.存在価値を認める

男性社員は、男女雇用機会均等法の内容を把握する事に努めて、女性社員が自分たちの職場の中で男性社員と対等に扱われているかを改めて見渡す必要があります。

職場の中で女性社員の果たす役割を再認識することで、お局と言われている女性社員の言動や振る舞いは無視できないものであることに気づかされることでしょう。

職場の中で、決して楽とは言えない立場にある、お局の存在価値を認めることで、お局の心が和らぎ、お局と周りの社員とのコミュニケーションがスムーズになることがあります。

コミュニケーションがスムーズになることで、仕事上のやり取りで生ずる感情の行き違いが少なくなる効果が期待できます。

経験や知識の多さを認める

お局は職場で長くキャリアを築いてきていることから、仕事上の経験や知識は多いといえます。

しかし、身に付けてきた経験や知識が、女性という理由だけで、男性と対等に評価されずに埋もれたままになっている女性社員の居る職場は少なくないと言えます。

女性社員という『色眼鏡』を外して、当人が培ってきた経験や知識の多さを認めることで、お局の存在は、企業経営の向上に大きく貢献する『戦力』となってきます。

日本の男女平等ランキングが世界の中で111位という数値を思い起こして、女性社員の活躍の場を広げていくことが大切です。

女性社員が伸び伸びと自らのチカラを発揮できる職場環境を整えることで、大切な『人財』として企業の発展に大きく貢献する貴重な原動力になっていくのです。

〇3.記録をしておく。

お局の後輩社員に対する言動や振る舞いは、時には厳しくなることがあります。

職場での仕事の経験が豊富なお局にとって、後輩社員の仕事ぶりに物足りなさを感じることがあります。

また、後輩社員のスキルアップを望む気持ちが強いとき、アドバイスや指導が厳しくなることがあります。

お局から厳しい指摘を受けた後輩社員にとっては、『なぜ自分が』という納得のいかない気持ちになることがあります。

お局から仕事上のアドバイスや指摘を受けたときは、単に聞き流さずにメモの記録を残しておくことは必要なことです。

後日、メモの記録を読み直すことで、お局の『後輩に成長してもらいたい』という真意に気づかされることがあります。

いじめが度を過ぎたときの証拠となる

お局が後輩社員に向かって、厳しい指摘をしたとき、後輩社員は『イジメを受けた』と思う傾向があります。

お局にとっては、後輩社員の成長を強く望むあまり、厳しいコトバが出ることもあります。

特に、若い後輩社員は、叱られた経験が少ないため、厳しいコトバを向けられると『イジメを受けた』と思うものです。

お局から厳しい指摘を受けたときのメモの記録は、後輩社員にとっては、『いじめが度を過ぎたときの証拠となる』という認識をもつことがあります。

4.報告のタイミングを逃さない

お局を上司にもつ若手社員にとっては、お局から『報連相』を求められることがあります。

この中で特に仕事の進み具合や結果の報告を求めるお局は少なくありません。

新入社員の研修の中で『ホウレンソウ』は、仕事の3つの基本と教えられることが多いです。

ですから、仕事の進捗度合いや結果の良否を上司であるお局に、タイミングを逃さずに報告することは大切なことです。

目撃者がいるときがタイミング!

上司がお局である社員にとって、仕事の進み具合や結果を報告する最適なタイミングをつかむことは難しいものです。

また、お局に報告したにも関わらず、『報告を受けていない』と指摘されることは、社員にとって心外です。

ですから、周りの社員が見ているタイミングに、お局に報告することで、誤解を受けずに済むことがあります。

お局から、『報告を受けていない』と指摘されても、目撃者の社員が報告の事実を証明してくれますので安心できます。

5.上司を味方につける

職場に長く居るお局の言動が、職場内に大きな影響を及ぼすことがあります。

職場内で仕事を仕切る人が上司であったり、お局であったり、状況によって変わる職場では、社員が落ち着いて仕事に集中できないものです。

職場における仕事の職制をみるとき、上司が職場内をまとめるのが一般的と言えます。

ですから、上司とは敵対しないようにして、味方につけることが賢明です。

上司のお気に入りというレッテルを貼られないように注意!

様々な企業をみたとき、職場によっては、仕事の経験年数の長いお局と経験年数が少ない上司とが対立した関係になっているケースがあります。

このような職場で仕事をする社員にとっては、心理的な面で仕事に集中できずにストレスを抱える社員が増えることがあります。

上司と対立しているお局から、『上司のお気に入り』というレッテルを貼られないように細心の注意が必要になります。

社員にとっては、上司とは付かず離れず、お局とも、付かず離れずに振る舞うことが、賢明といえます。

まとめ

あなたの職場に、お局と言われる女性社員がいるなら、日本のジェンダー・ギャップ指数が世界144カ国中111位という発展途上国並みの数値になっていることを思い起こす必要があります。

『お局』は、女性社員一個人の課題ではないのです。

日本の女性すべてに関わるテーマなのです。

『お局』と言われる女性社員がいる職場は、世界の潮流から観るとき、今なお『男尊女卑』が蔓延した時代錯誤の企業であることを物語っていると言えます。

海外における女性の地位に広く目を向けて、『お局』が生まれない職場を目指すことが、男性社員と女性社員との格差を縮め、『男女雇用機会均等法』に近づける方法の1つです。

あなたが男性なら、『お局』と言うコトバを自己反省のキッカケにする必要があります。

今の日本の様々な職場で働く女性にとっては、『お局』の存在は、『人ごと』ではありません。

『お局』の存在をキッカケにして、男社会の日本を『世界の常識』に近づけるように、男性も女性も意識を変えていく必要があると言えます。

『お局』の存在は、世界の潮流である『男女対等』の流れに大きく遅れをとっている時代錯誤の日本の『男社会』に、大きな反省と気づきを促しているのです。