しかし、お局のキャリアが職場内で認められていなければ、お局の影響力はマイナスに働き、職場のモチベーションを下げる方向に影響することがあります。
職場の男性管理職がお局のキャリアを正当に評価し認めて、キャリアを発揮できるポストに就かせているなら周りの社員もお局である彼女のキャリアを認めることでしょう。
キャリアを認められたお局の存在は周りの社員へ良い影響力をもたらすことになります。
しかし、男性管理職がお局を正当に評価せずに私情を挟みつつ仕事に就かせているなら、周りの社員へマイナスな影響を及ぼすことになります。
全員をコントロールしたがる
お局と言われる女性社員のキャリアが職場の男性管理職から正当に評価されていなければ、お局は自分自身の存在を自分で守らなければならない立場に追い込まれます。
お局の心は、自分自身の存在が認められないことによる孤立感で包まれてしまいます。
孤立感に襲われたお局は、自分の存在を認めてもらいたいという心理状態に陥り、職場内の社員全員をコントロールしたい欲求に駆られます。
社員全員をコントロールすることで、孤立感から脱出できるハズと思い込んでしまいます。
お局が社員全員をコントロールしたがる心理状態に陥っていることに、周りの社員が気づいたなら、お局を孤立感からすくい上げる手立てをすることで、お局の心が和らぐことを知るでしょう。
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4.自己中心的である
職場内での存在が正当に評価されていないお局は、自分を守るために自己中心的な心境に陥ることがあります。
職場における長い経験で培ったキャリアが認められないことに気づかされると、女性としての存在価値が認められていないと思い込むようになります。
『自分を理解してくれる人は居ない』という淋しさが女性社員であるお局の心を包み込んでしまいます。
男社員の中に『女性と男性は対等』と考える人が居て、お局に理解を示すことができるなら、お局の心は『救われた』安心感に包まれて、和らいだ心境に変わっていくことでしょう。
周りの意見は聞かない
職場に長く居る女性社員が、『お局』として見られていることに気づくと、自分が正当に評価されていないと思いと重なり、周りの社員の意見を聞かなくなります。
『自分を理解してくれる人は職場に居ない』と考えるようになり、孤立感に陥ります。
孤立感に陥ったお局は、『自分を守るのは自分しか居ない』という心境に包まれます。
お局にとって、周りの社員を信用することができなくなり、周りの意見は聞かないという頑なな態度に変わってしまいます。
お局と言われている女性社員の心を理解できる社員が一人でも現れると、お局の心は自己保身から解放されて楽になるものです。
心が楽になると、周りの社員の意見を聞くように変わっていきます。
5.独自のルールを押し付ける
職場における長い経験の中で築いてきたキャリアを持つお局は、『男社会』である職場の中で生き抜くために様々な試行錯誤を繰り返しながら乗り越えてきた厳しさを実感しています。
お局は、職場の『男』が作ってきた『男中心』ルールに矛盾を感じながら日々の仕事を乗り越えてきた中で、矛盾を持った職場のルールに『風穴』を開けるために敢えて独自のルールを周りの社員に押し付けることがあります。
お局が開けようとしている『風穴』に賛同する女性社員が現れると、『孤立無援』と思い込んでいたお局の心が和らぎ、独自のルールを理解してもらうことに時間を使うようになり、押し付けるやり方が陰を潜めるようになります。
自分が正しいと思っている
職場のルールが『男中心』のルールであるとき、お局は自ら味わってきた『女性故の苦労』を周りの女性社員には味わってもらいたくないという思いに駆られます。
お局が職場のルールに矛盾を感じているとき、女性社員の存在を顧みてもらいたい望みを託して独自のルールを広めようとします。
『男』の作ったルールに『風穴』を開けて、女性社員の立場を考慮した独自のルールを創ることに熱意をもつことは、自分が正しいと思っているから出来ることです。
職場のルールが変わることで、企業全体のルールが見直されるキッカケになることもあります。
6.仲間を引き連れている
ジェンダー・ギャップが世界の中で111位という数値が象徴するように、『男尊女卑』が未だに根強く残っている日本の企業において、職場の中で女性の地位向上を目指すとき、お局が一人で立ち向かっても限界があります。
志を同じくする女性社員を仲間として引き連れて、女性の地位改善に取り組む必要があることを、お局自身が感じ取っていることがあります。
職場の中での女性社員の立場を改善する動きを創るためには、考えを同じくする女性が職場に居ることが、お局にとっては大きな励みとしてチカラになります。
男社員の目線からは『仲間を引き連れている』と映ることでしょう。
しかし、女性社員の目線からは『賛同者の輪』として映るものです。