職場で長くキャリアを積んできたお局にとっては、後輩社員の仕事の取り組み方の至らなさが目に付き気になることが多々あります。
このようなとき、お局は後輩社員に向かってアドバイスや忠告をしたくなるものです。
後輩社員がお局からの指摘に手を止めて耳を傾けて応えていると、仕掛かり中の仕事が中断し、上司との約束の時間までに終わらせることができない事態になることもあります。
お局の後輩の立場にある社員が、仕事上の指摘を受けた場合は、仕掛かり中の仕事の手を止める事が出来ない旨をお局に伝えて、別途、時間のあるときに指摘の内容を聞くことを約束し、無駄な時間をつくらない工夫が大切です。
2.存在価値を認める
男性社員は、男女雇用機会均等法の内容を把握する事に努めて、女性社員が自分たちの職場の中で男性社員と対等に扱われているかを改めて見渡す必要があります。
職場の中で女性社員の果たす役割を再認識することで、お局と言われている女性社員の言動や振る舞いは無視できないものであることに気づかされることでしょう。
職場の中で、決して楽とは言えない立場にある、お局の存在価値を認めることで、お局の心が和らぎ、お局と周りの社員とのコミュニケーションがスムーズになることがあります。
コミュニケーションがスムーズになることで、仕事上のやり取りで生ずる感情の行き違いが少なくなる効果が期待できます。
経験や知識の多さを認める
お局は職場で長くキャリアを築いてきていることから、仕事上の経験や知識は多いといえます。
しかし、身に付けてきた経験や知識が、女性という理由だけで、男性と対等に評価されずに埋もれたままになっている女性社員の居る職場は少なくないと言えます。
女性社員という『色眼鏡』を外して、当人が培ってきた経験や知識の多さを認めることで、お局の存在は、企業経営の向上に大きく貢献する『戦力』となってきます。
日本の男女平等ランキングが世界の中で111位という数値を思い起こして、女性社員の活躍の場を広げていくことが大切です。
女性社員が伸び伸びと自らのチカラを発揮できる職場環境を整えることで、大切な『人財』として企業の発展に大きく貢献する貴重な原動力になっていくのです。
〇3.記録をしておく。
お局の後輩社員に対する言動や振る舞いは、時には厳しくなることがあります。
職場での仕事の経験が豊富なお局にとって、後輩社員の仕事ぶりに物足りなさを感じることがあります。
また、後輩社員のスキルアップを望む気持ちが強いとき、アドバイスや指導が厳しくなることがあります。
お局から厳しい指摘を受けた後輩社員にとっては、『なぜ自分が』という納得のいかない気持ちになることがあります。
お局から仕事上のアドバイスや指摘を受けたときは、単に聞き流さずにメモの記録を残しておくことは必要なことです。
後日、メモの記録を読み直すことで、お局の『後輩に成長してもらいたい』という真意に気づかされることがあります。
いじめが度を過ぎたときの証拠となる
お局が後輩社員に向かって、厳しい指摘をしたとき、後輩社員は『イジメを受けた』と思う傾向があります。
お局にとっては、後輩社員の成長を強く望むあまり、厳しいコトバが出ることもあります。
特に、若い後輩社員は、叱られた経験が少ないため、厳しいコトバを向けられると『イジメを受けた』と思うものです。
お局から厳しい指摘を受けたときのメモの記録は、後輩社員にとっては、『いじめが度を過ぎたときの証拠となる』という認識をもつことがあります。
4.報告のタイミングを逃さない
お局を上司にもつ若手社員にとっては、お局から『報連相』を求められることがあります。
この中で特に仕事の進み具合や結果の報告を求めるお局は少なくありません。
新入社員の研修の中で『ホウレンソウ』は、仕事の3つの基本と教えられることが多いです。
ですから、仕事の進捗度合いや結果の良否を上司であるお局に、タイミングを逃さずに報告することは大切なことです。
目撃者がいるときがタイミング!
上司がお局である社員にとって、仕事の進み具合や結果を報告する最適なタイミングをつかむことは難しいものです。
また、お局に報告したにも関わらず、『報告を受けていない』と指摘されることは、社員にとって心外です。
ですから、周りの社員が見ているタイミングに、お局に報告することで、誤解を受けずに済むことがあります。
お局から、『報告を受けていない』と指摘されても、目撃者の社員が報告の事実を証明してくれますので安心できます。
5.上司を味方につける
職場に長く居るお局の言動が、職場内に大きな影響を及ぼすことがあります。
職場内で仕事を仕切る人が上司であったり、お局であったり、状況によって変わる職場では、社員が落ち着いて仕事に集中できないものです。