なにより、反対意見もいったんきちんと受け入れます。
聞く耳を持たないなんてことは絶対にありません。
なぜ、リーダーは人の話を聞かなければいけないのか。
いや、リーダーじゃなくても人の話を聞くことは大切なことです。
しかし、 人の上に立つリーダーだからこそ、話をしっかりと聞ける器が求められる のです。
人間には、誰にでも『承認欲求』があります。
自分のことを認めてもらいたいという欲求です。
この承認欲求を満たす第一の根底にあるものが、自分の話をしっかりと聞いてもらえる、ということなのです。
自分の話を聞いてもらえない=自分は話を聞いてもらえるほどの価値のないものだと思われている、と感じてしまいます。
反対に、きちんと自分の話を聞いてもらえると、自分のことを認めてくれている、と自信を持つことができます。
そして、話を聞いてくれる相手に対して、好意を抱くのです。
さらに、そこで、少しでも自分に共感を示してくれると、『自分のことを理解してくれている』という安心感も芽生えます。
安心感を持てる相手は、信頼できる相手へと変化していくのです。
その結果、『その人とともに頑張りたい』『この人についていきたい』という感情が芽生えます。
リーダーは、自分の意見を押し通して、力でメンバーを従わせているのではダメなんですよね。
そんな集団は、下についているメンバーの不満が溜まっていき、いずれ崩壊してしまうのです。
信頼できるリーダーだからこそ、自分も努力をしたくなる。
この人についていきたいと思っているからこそ、ちょっとのことではへこたれない。
そんな風に、メンバーを育てていくためには、話をきちんと聞いて、共感を示すことが大切なんですね。
2.知ったかぶりはしない
リーダーは、集団の中で一番の知識人でしょうか?
リーダーは、知らないことがあってはいけませんか?
答えは、NOです。
リーダーにだって、知らないことはあります。
メンバーのほうが、知識をたくさん持っている組織なんて数えきれないほどあります。
優れたリーダーに、絶対的な知識人である必要などありません。
むしろ、このことをしっかりと理解していることこそが求められるのです。
『自分には知らないことがたくさんある』
『自分より知識のある人が、メンバーにはいる』
これを常に意識して、決して知ったかぶりをしてはいけません。
知ったかぶりをして、その時は、『さすがリーダーだ』という気持ちを持たすことができたとしても、偽の知識などすぐにボロが出ます。
実は、知らなかった。
知ったかぶりをしただけでした…とメンバーが気づいた時点で、そのリーダーはメンバーからの信頼を一気になくすことになるのです。
信頼していない人に、ついていきたいと思う人はいません。
リーダーは、メンバーから信頼してもらうことで、リーダーとして役割を発揮することができると心得ておきましょう。
知らないことを恥ずかしがらずに認めるほうが、よっぽどかっこいいし、信頼できますよね。
同じ理由で、自分の失敗・間違いを認めることができることも大切です。
あなたの周りにもいませんか?
自分のミスを部下のせいにする上司。