優れたリーダーは、メンバーのことを自分の駒だなんて思っていません。
ともに歩む仲間だと思っているのです。
自分だけではダメで、メンバーがいてくれるからこそ、今のリーダーとしての自分が成り立っていることを理解しています。
そういう人は、メンバーに敬意をはらい、接することができるのですね。
そして、立場が下の自分を尊敬し、大切にしてくれるリーダーのことを信頼して、メンバーがリーダーについてきてくれるのです。
リーダー気質のある人は、リーダーだからといって偉ぶりません。
そういう人が、信頼されるリーダーになれるのです。
6.メンバーを守る
メンバーに敬意をはらうことが大切だとお話ししましたが、ただ敬ってペコペコしているだけでは頼りないリーダーになってしまい、信頼されるどころかなめられてしまうかもしれませんね。
では、そうすればいいのか。
普段は、偉そうにしていないリーダーが、いざというとき、自分のことを守ってくれたとしたらどうでしょう?
頼りないどころか、めちゃくちゃ頼りがいがありますよね。
安心して自分の身を任せてついていくことができますよね。
『自分の話を聞いてくれて、認めてくれ、敬意を持って接してくれる。
そして、いざというときは、リーダーとしてメンバーを守り、頼りがいがある』
絶対的な信頼感を持ち、一生ついていきたくなりませんか?
さらに、メンバーを守ることの信頼を得ること以外のもう一つの意義は、メンバーに失敗を恐れさせないということです。
『失敗は成功の基』と言いますが、失敗することを恐れている人は、チャレンジすることを恐れます。
チャレンジしないということは、良くて現状維持、周りが進歩してしまえば後退していくだけです。
そこからは、なにも生まれません。
しかし、失敗したときにリーダーが守ってくれるという絶対的な安心感があると、メンバーは失敗を恐れることなく新たなことに挑戦していくことができるのです。
結果、チームは今よりももっと高みを目指すことにつながります。
7.勉強熱心
リーダー気質のある人は、勉強熱心な人です。
なぜなら、リーダーシップは学習により身についていくスキルだからです。
現状維持を捨てて変化を求め、常に向上心を持ち続ける人こそが、リーダーに向いています。
その向上心は、勉強へとその人を動かすでしょう。
また、賢くなければ、チームをより良い方向に導くことはできません。
チームに迫ってくる様々な危機や困難を予想し、対策を練り、乗り越えることもできません。
賢くなるためには、勉強が必要です。
リーダー気質のある人は、その勉強することを嫌いません。
むしろ、自ら勉強することを好み、自分を成長させることができます。
熱心に勉強し、知識や経験を積むことで、個性豊かなメンバーのそれぞれの思考を理解することができるようになるのです。
『学べることはすべて学ぶ』というスタンスを持ちましょう。
8.明確な価値観とビジョンを持っている
リーダーに大切なことは、『何を重要視しているのか』という価値観と、『どこを目指しているのか』というビジョンを、明確に持っているということです。
リーダー気質のある人は、これを兼ね備えています。
リーダーの価値観と目標が明確でないと、メンバーも何を重視してなにを目指していけばいいのかわからなくなってしまいます。
まさに、行き先をなくした船ですね。
はっきりしない目的地を目指し、必死に漕ぐのですが、どちらに行けばたどり着くのかわからずに、最後には疲れて結局目的地に到達することができないのです。