リーダーは、いわばメンバーの行き先を指し示すコンパスでなければいけません。
明確にメンバーを目指すべきところに導く必要があるのです。
その明確さと一貫性に、人々の心は動かされ、自信と確信に満ち溢れた姿に頼りがいを感じ、メンバーがついてきてくれるのです。
9.君主ではない
リーダー気質のある人は、リーダーは君主でないことを熟知しています。
過剰な指導体制は、メンバーの自発的な可能性を阻害し、メンバーの士気を下げてしまいます。
階層を強めすぎることなく、思いやりを持つことが大切です。
メンバーに敬意をはらうことと同じことですよね。
力で率いるのは、本当のリーダーではありません。
いずれ、メンバーは離れていってしまいます。
10.仕事のタスク<人の関係性
質の良い仕事をするためには、良好な人間関係が必要不可欠です。
リーダーは、仕事のタスクよりも、メンバー同士の人間関係を大切にしなければいけません。
たとえ、困難でチームのキャパシティを超えているような仕事であっても、温かく楽しい居心地の良い人間関係がそこにあると、人は疲れるまで仕事をすることを問題視しません。
むしろ、チームみんなで目標を達成するために努力を惜しまなくなります。
良好な人間関係があるからこそ、実現する人間の底力です。
そんな力を発揮させることができるのも、リーダー自身が人間関係を大切にしているからだといえるでしょう。
11.フィードバックを提供する
人の上に立つリーダーは、メンバーよりも仕事量は多いでしょう。
忙しくて当たり前です。
ここで、リーダー気質のある人と、そうでない人をはっきり分けてしまうのが、その忙しさの中でも、しっかりとメンバーにフィードバックを行っているか否かです。
新入社員などのメンバーとしての経験が浅いメンバーは当たり前ですが、そうではないメンバーもほとんどが、リーダーからのフィードバックを必要としているのです。
自分のしていることは正しいのか、さらに上に行くためにはどうすればいいのか、また、リーダーは自分のしていることに対してどのように感じているのか…など、リーダーからのフィードバックを求めています。
フィードバックを提供することで、メンバーを正しい方向へ導くことができるのです。
12.コミュニケーション能力に長けている
リーダー気質のある人は、コミュニケーション能力に長けています。
コミュニケーション能力には、聞く能力と伝える能力の二つがありますが、より優れたリーダーは聞く能力により長けている人物のようです。
特徴のひとつ目にあげましたが、話を聞くことはリーダーの絶対条件ですからね。
自分の話を聞いてくれる人に、ついていきたいと思うのは、人間として当然の感情ですから。
また、伝える能力も持っていないと、自分のビジョンをメンバーに理解してもらうことができません。
メンバーにしてもらいたいことも、伝えることができません。
メンバーを意思決定のプロセスに巻き込み、メンバー全員で協力して結果を出そうと、伝え、励まし、メンバーを動かす伝達能力がなければ、リーダーにはなれないのです。
13.他人に関心を持っている
当然といえば、当然ですが、他人に無関心な人は人の上に立つことはできないでしょう。
なぜなら、人の考えに興味を持たないし、人と何かに取り組むということにも無関心だからです。
他人がどうであろうと関係ないという人は、集団に属してうまくやっていくことは困難です。
リーダーの気質のある人は、自分以外の他人に興味を持ち、理解しようと努める人。
一緒になって、何かを成し遂げたいと思う人がメンバーを引っ張っていくことのできるリーダーになれるのです。
14.辛抱強い
リーダーは簡単に諦めてはいけません。