CoCoSiA(ココシア)

フラットな会社が良いと言われる17...(続き6)

そのため、課長や部長といった中間管理職が存在せず、いわば責任者がいない状態になります。

もちろん最終的な責任者は社長ですが、一つひとつの仕事に関する責任者はおらず、その仕事に携わっている当人が責任者という扱いになります。

自分に責任が回ってくる

もしも自分が仕事でミスをしたときに、一般的な会社では自分の直属の上司がその責任を負うことになります。

もちろんミスをした自分が一番悪いのですが、人前で正式に謝罪をし、あちこちへ走り回って頭を下げるのは自分の上司の役目になることが多いです。

それは上司が、ミスをした自分に対する監督不行き届きだったという扱いになるためです。

しかし、フラットな会社では上司が存在しないため、何かミスがあれば、その責任は全て自分に回ってきます。

良い結果が出ればその功績も全て自分のものですが、大きな失敗をしたときには自分で直接責任を取らなければなりません。

自分の失態を庇ってくれる人もいなければ、手を差し伸べてくれる存在もいないに等しい状況です。

そのため、最悪の場合は責任を取ってクビになるというリスクもあります。

リスク覚悟でも自分の好きな仕事をしたいという人にはフラットな会社は向いていますが、無難に仕事をしたいという人にはフラットな会社で働くことは少々冒険が過ぎるかもしれませんね。

慣れていないと戸惑う

フラットな会社が増えてきたとはいえ、まだまだ世間一般では従来の会社の体制が定着しています。

そのため、いきなりフラットな会社に入社した際には、そのあまりのフラットさに戸惑い、慣れるまでの間苦戦することもあります。

社長に面と向かって自分が意見を言ったり、仕事の責任までその全てを自分が請け負ったりと、プレッシャーに弱い人にとっては心臓に悪い日々が続くかもしれません。

モチベーション維持が大変

フラットな会社で仕事をする上で大切なことは、モチベーションを常に維持し続けるということです。

一般的な会社で、決められた仕事をただこなしていればいいという状態では、やる気は出ないかもしれませんが、適当に過ごしていても日々は過ぎていきます。

しかし、フラットな会社ではそうはいきません。

日々新しいことを考え、自分で行動し、最後まで責任を取らなければなりません。

常に向上心を持ち、またモチベーションを維持し続けなければならないため、精神的に大変なことも多いです。

フラットな会社、どう思う?

いかがでしたでしょうか?

フラットな会社で働くのは、人によって向き不向きがあると言えます。

何でも自分で率先して仕事をしていきたい人や、積極的に自分の意見を言える人、常に高いモチベーションを維持し続けることが出来るという人は、フラットな会社の方が向いているでしょう。

一方で、やりがいはあまり感じられなくても、落ち着いた環境で毎日決まった仕事をして、年数が経つごとに少しずつ昇進していきたい、無難な人生を歩みたいと考える人は、フラットな会社には不向きかもしれません。

どんな会社でも一度はトライしてみる価値はありますが、自分の性格とよく向き合った上で、フラットな会社で自分がやっていけるかどうかをしっかりと考えてから行動に移すようにしましょう。