世の中には、さまざまなハラスメント行為が存在します。
このハラスメントという言葉を世の中に広めるきっかけとなったのが「セクシャルハラスメント」です。
セクシャルハラスメントとは、「職場において、労働者の意に反する性的な言動が行われ、それを拒否するなどの対応により解雇、降格、減給などの不利益を受けること。
又は性的な言動が行われることで職場の環境が不快なものとなったため、労働者の能力の発揮に悪影響が生じること」をいいます。
このセクシャルハラスメント・略してセクハラをきっかけに、さまざまなハラスメント行為が問題視されるようになりました。
セクハラ以外に、女性の妊娠・出産について不適切な発言や行動を行う「マタニティ・ハラスメント」や、大学の教員が部下や学生に対して行う「アカデミック・ハラスメント」、職場で、精神的・肉体的に苦痛をあたえる「パワー・ハラスメント」などがあり、日本ではなんと32種類のハラスメントがあるとされているのです。
中でも、最近問題視されるようになった「モラルハラスメント」について、今回はお伝えしたいと思います。
モラルハラスメントしがちな人はどんな特徴があるのでしょう。
またどんなことに気をつければいいのでしょうか?
モラルハラスメントに負けないために
近年、さまざまなハラスメントに対応すべく、法律もどんどん改正されていっています。
それは、時にハラスメントに苦しんで死を選ぶ人が増えてきてしまったから、国も黙って達観していられなくなったからです。
ハラスメントをしている本人は、それがハラスメントだと気づいていない場合もあります。
逆にわかっていながら、わざとやっていることもあり、他人にハラスメント行為をすることでそれがストレス解消となっているとんでもない人も残念ながらいるのです。
自分の身を守れるのは結局は自分です。
ハラスメントはれっきとした「いじめ」であり「犯罪」です。
もし今、あなたがモラルハラスメントで苦しんでいるのなら、それに負けないで戦って下さい。
モラルハラスメントとは?
そもそも、モラルハラスメントとはなんでしょうか?
モラルハラスメントとは、モラルとハラスメントという二つの言葉が合わさってできた言葉です。
モラルは、倫理。
道徳。
習俗。
また、生き方に対する真剣な反省という意味があります。
ハラスメントは、いろいろな場面での『嫌がらせ、いじめ』を言います。
「他者に対する発言・行動等が本人の意図には関係なく、相手を不快にさせたり、尊厳を傷つけたり、不利益を与えたり、脅威を与えること」を指します。
離婚原因の上位にランクイン
モラルハラスメントは、職場や学校よりも家庭での被害が増えています。
夫が妻に、もしくは妻は夫に対してバカにしたり、言葉の暴力を浴びせたりというハラスメントです。
モラハラは、DVと違って体罰を与えるというものではありません。
言葉の暴力です。
つまり、精神的に傷つけるというタイプのハラスメントです。
今までは、性格の不一致というのが離婚の主な原因でしたが、最近では、このモラハラが離婚原因の上位になっているようです。
ただ、この原因も今まで表にでなかっただけで、長い間モラハラに苦しめられていた方はたくさんおられたのかもしれませんね。
被害の多くは、妻よりも夫がかなり年上で、「俺がいなければおまえは何もできない」とか「お前はバカだから」などと言われ続けているケースです。
あのタレントと歌手夫婦の離婚劇で話題に
モラハラは、ある歌手(男性)と、タレント(女性)の離婚で話題になりました。
男性は女性よりもなんと24歳も年上でした。
男性の年齢は女性の母親の年齢の方が近かったほどです。
女性が結婚したのは、16歳の時。
当時40歳であった男性は幼な妻を娶ったと随分話題になりました。
その後、夫婦は1女をもうけ、おしどり夫婦として知られていましたが、16年間の結婚生活にピリオドを打ちました。
この原因が、男性歌手の女性タレントへの酷いモラハラであったとされています。
当時、16歳という未成年であった女性は、当然世間知らずでもありました。
ですので、夫である男性の言葉や行動が全てでした。
夫は妻を妻として扱うのではなく、生徒や子供のように扱い、それが結果としてモラハラになってしまったわけです。
夫婦というものは、どれほど年齢差があろうとも、互いに尊重し合わなければならないものです。
どちらかがどちらかを支配するような関係になってはうまくいきません。
モラルハラスメントしがちな人の15個の共通点
では、モラハラをする人はどんな特徴があるのでしょうか?
ハラスメント行為を行う加害者側は、だいたい同じような特徴を持っていることが多いです。
この特徴を知っておくことで、自分の身を守ってくれる助けにもなりますし、損はありません。
また、自分が受けている言葉の虐待について心当たりがあり、ご自身がされている行為がモラハラなのかどうなのかを判断する参考にしていただいても良いかと思います。
もちろん、これがすべてではありませんので、最終的には専門家に相談していただくのが一番ですが、まずは簡単なチェックとして利用して下さい。
もし、ご自身がモラハラを受けていなくても知り合いや友達がこのような目にあっているという場合は、相談に乗ってあげることもできますし、話を聞く上での参考になると思います。
1. 常に自分が上に立っていたい人
モラハラをする人は、人に命令されたり指導されることを極端に嫌います。
もし命令されたり指導されても、無視する人が多いです。
逆に、人に命令することを好みます。
好むと言うよりは、自分の中では他人に命令するのは当たり前だと思っています。
このような人は、常に自分が上位になっていなければ納得しません。
自分に従う人だけを良しとして、さからったり命令に背く人に対してモラハラをしたり無視をしたりします。
モラハラを行う人は、自分こそが正しいと思っているので、自分にとても自信があります。
ですので、自分の意見に反対されると、自分の正義を捻じ曲げられたと思うので、とても腹を立てるのです。
2. 何でも人のせいにしたがる人
モラハラを行う人は、意外と責任感が強くありません。
何かトラブルがあった時には、自分のせいではなく、他人のせいだと言い張ります。
また、「自分の言う通りにしないから、こんなことになるのだ」と逆切れもします。
なんでもかんでも、自分が悪いと卑下するのもどうかと思いますが、モラハラをする人は自分の指導力が劣っていたとか、注意が足りなかったというようなことは思いません。
尊敬される上司や夫は、自分の責任もあると一緒に反省してくれますが、モラハラをする人は間違っても一緒に反省などは行いません。
3. 自尊心が強い人
自尊心とは、自分の人格を大切にする気持ちのことを言います。
また、自分の思想や言動などに自信をもち、他からの干渉を排除する態度をする人のことでもあります。
つまり、自尊心が高い人は、プライドの高い人であるとも言えるでしょう。
このような方は、モラハラを行う加害者になりやすい傾向があります。
自分の意見と人格を大切にするのですから、自分の意見こそが絶対です。
また、他人からの注意や干渉、指導を極端に嫌がるので、モラハラを行う人の条件には合致しています。
もちろん、自尊心が高い人が全てモラハラを行うというわけではありませんが、自尊心が高い人と付き合う場合は、その人と家庭を持った時にはもしかしたらモラハラの被害に遭ってしまうことがあるかもしれないことを心得ておきましょう。
4. 他人の目や評価をとても気にする人
モラハラを行う人は、実はとても臆病な一面を持っています。
というのも、命令したり指示したりするのに、その後自分がどう思われているのか、他人の評価や目をとても気にします。
偉そうに言うくせに、あとで後悔したり自分を悪く言っている人がいるのではないかと気になるのです。
本当に自分に自信がある場合は、他人の言うことや評価は気になりません。
ですので、モラハラを行う人は自分に自信があると見せかけて、心の底では「これで良いのかな?」というように少しの不安があるのです。
モラハラを行う人は、とても気が小さいということがあるので、こちらが無視したり反撃すると途端に弱くなるのも特徴です。
5. 出会って最初の頃はとても優しい
モラハラを行う人は、自分がモラハラをやっている、加害者であるということは思っていません。
どのハラスメントも言えることですが、ハラスメントを行っている人は、被害者から訴えられた際に必ずと言っていいほど「そんなことでハラスメントになるのか」と驚くのです。
これは、自分自身が加害者であることがわかっておらず、何故加害者と言われているのかもわからないのです。
言葉と言うものは、言った本人より、言われた側のほうが傷ついたり重く受け止めたりしがちです。
しかし、モラハラをする人も、初対面の人にはいきなり強い口調で話したりはさすがにしません。
自分が相手に対して支配下におけると思った時点で、だんだん偉そうになっていくのです。
ですので、出会った最初のころは、モラハラをする人に対して、紳士的であるとか、とても物知りであるといったような印象を受けることが多いでしょう。
6. 気分の上がり下がりが激しく突然豹変する
モラハラの人は、後ほども述べますが、気分の上がり下がりが激しく、今優しかったと思ったら突然豹変して厳しい言葉を浴びせるというような方が多くいます。
これは、もともと気まぐれであるというだけでなく、もしかしたら何か精神的に疾患があるからかもしれません。
ただし、これは検査をしてみなければわかりません。
モラハラを行う人は、気分が良い時には相手を褒めたりしますが、気分が下がっている時や、都合が悪くなると途端に声をあらげて相手を罵倒し始めます。
普通は、どんなに腹が立っても冷静に物事をすすめるように理性が働くのが大人ですが、このような理性が欠けているのかもしれません。
7. 外面は非常に良い
モラハラを行う人は、外面が良い人が多く、内弁慶な人が多いです。
つまり、自分の縄張り内でしか威張れないということです。
家庭内でモラハラを行っている場合は、当然家庭は自分のテリトリーであり、家族を常に支配できますので、家庭内では王者になれます。
しかし、テリトリー外の、職場や学校ではモラハラする勇気が無い、そのような気持ちにすらならないということもありますので、家の人から見れば外面のよい人間となるのでしょう。
家で威張っていて、外では腰が低いと言う場合は要注意です。
8. 頻繁に嘘をつく
モラハラをする人は、よく嘘をつきます。
自分に正直になれないということもありますが、自分に責任が降りかからないように、また人のせいにするために、自分を取りつくろう為の嘘をつきます。
怖いのは、自分では、最初は嘘をついているという自覚があるのですが、嘘をついてることがだんだんわからなくなってくることです。
虚言癖とも言いますが、嘘をついているうちにそれを現実として認識してしまうようになる精神疾患です。
自分は悪くない、なにもかも仕組まれている、自分は騙されているのだと言う被害妄想からも、そのように考えてしまう傾向にあります。
嘘をつく人は自分に自信が無い人が多いです。
モラハラをする人も基本的には自分に自信が無い人が多いので、結果的に嘘をついてしまうのでしょう。
9. 甘え下手
モラハラをする人は、どちらかというと甘えるのが下手です。
他人に甘えるなんて自分のプライドが許さないからです。
モラハラの人は、他人が自分に甘えてくることは嫌ではありません。
たとえ口では嫌がっていても実は内心喜んでいます。
モラハラの人はとくに、自分が他人から頼られることを嬉しいと思う傾向にあります。
モラハラの人でなくても、他人から頼られれば人は嬉しいものです。
しかし、モラハラの人はそれをうまく表現できずに、「頼るな」「甘えるな」と言葉の暴力に置き換えてしまいます。
ですので、甘え下手なだけでなく、甘えさせることも下手だと言えるでしょう。
10. 人を利用しても罪悪感がない
モラハラをする人の概念では、他人はどんどん利用すべきというのが少なからずあります。
自分が一番大切ですので、自分さえよければ他人を利用することをいとわないのです。
普通の人は他人を利用することに罪悪感を感じるので、やらない人が多いのですが、モラハラの人はそれを悪いことだと思わないので、自覚がありません。
人を利用すると必ず自分にかえってきます。
通常の神経の持ち主は、自分に何か悪いことがおこったときに、「あの時あの人を利用したからだ」とか「あの時あんな風にしてしまったからだ」と心当たりがあるものです。
しかし、モラハラを行う人は、自分は悪いことをしているという自覚が無いのですから、当然反省することはありません。
むしろ被害者として喚き散らすのがオチです。
11. 弱い者いじめが大好き
モラハラをする人に限らず、ハラスメント行為を行う人のほとんどは、その行為自体をストレスの解消方法、いらいらのはけ口であると思っています。
自分より弱いものにしか攻撃できないあわれな人種なのですが、自分に自信が無いのだからしょうがありません。
ですので、自分より弱い人を傍においておいて、常にネチネチいじめられる環境にしておくのです。
しかし、これらのいじめはモラハラ者にとっては悪では無く、自分の中の正義です。
相手に対して、相手のために言いたくないことを言っている、相手の為にわざと冷たくしているというように、自分は正しいことを行う正義の味方として自覚できるように思考回路を組み立てていくのです。
なお、モラハラを行う方のほとんどは、弱い者いじめをしているという感覚はありません。
自分が自分で意地悪をしているなと自覚することは、自分を否定することです。
ですので、そのような自己否定は行わず、むしろ正しいことをしている、正義を教えてやっているという感覚になります。
12. 嫉妬深くすぐ人を疑う
モラハラの人で、特に家庭内モラハラを行っている人は、大変嫉妬深く人を疑います。
家族でさえ疑うのですから、もうどうしようもありません。
なぜそんな風に思ってしまうのかと言うと、それは、自分に自信が無いために、家族に愛想をつかされてしまうのではないかと心のどこかで不安でいっぱいだからです。
ですので、配偶者に対して「自分の知らないところで浮気しているのではないか?」とか「最近言うことを聞かなくなったのは、何か悪だくみをしているからではないか」と疑ってしまうのです。
こうなると、かなり重症で、自宅にいる配偶者や恋人であるパートナーの行動を制限したり、束縛したりするようになります。
ただし、ハラスメントというのはされた側が訴えたり、自覚したりしなければ成立しません。
もしこのような目にあって辛い思いをされているのでしたら、あなたはハラスメント行為をされているのかもしれません。
13. 反省文を書かせる
モラハラの人は、体罰を行うことはあまりありません。
体罰をした場合は、ドメスティックバイオレンス・通称DV行為を行っていることになります。
モラハラの一般的な特徴は精神を痛めつけることですので、いわば精神への暴力行為となります。
言葉の暴力だけでなく、さまざまな方法で相手を痛めつけることがあります。
例えば、相手に何度も謝らせる、相手に反省文を書かせるなどです。
学校の先生が、悪いことをした生徒に対して反省文をかかせたり、みんなの前で謝らせたりすることがありますが、モラハラを行う人は相手に対して、まるで自分が教師になった気分になるのでしょう。
モラハラの人にとって、自分が一番正しくて悪くないのですから、相手に対して矯正してやろうという気持ちにもなるのでしょうね。
しかし、反省文を書かせたところで、それを一体どうするつもりなのでしょうか?
14. 人にお金や物を借りて返さない
モラハラの人は、アニメ・ドラえもんに出てくるジャイアン気質なのではないでしょうか?「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」という感じです。
人にお金や物を借りると、普通の神経の人は借りたものは必ず返そうとしますし、他人にお金を借りた時は貸す方も気分が良いものではありませんが、借りる方も良い気分ではありませんのでできるだけ早く返そうと努力しますよね。
しかし、モラハラの人は、自分が借りることについても罪悪感が無いので、人に物やお金を借りても返さない人も多いようです。
あまり催促すると、「わかってる」と逆切れする場合がありますので、このような人には物やお金を貸すことは控えましょう。
もし貸してしまったら、残念ですが返って来るという期待は持たない方が良いかもしれませんね。
モラハラな台詞の例
モラハラの人の口癖と言うか、代表的なセリフのパターンがいくつかありますので、覚えておかれると良いでしょう。
もちろん、このセリフをよく言うからと言ってモラハラであるとは限りませんし、他にもいろいろな言葉を発することがありますが、モラハラの人からよく聞かれる言葉としてインプットしておいても損は無いでしょう。
モラハラを行う人は、他人に対していったいどんな言葉をよく投げかけるのでしょうか?
また、どういう気持ちやどういう意味でそのような言葉を発するのでしょう?
当人は、まさかそれがモラハラだとは思っていないので、何気なく言うのでしょうが言われた本人はとても傷つきます。
またもしあなたが、日頃このような言葉をよく発しているなと思ったら、相手にモラハラされていると思われるかもしれません。
そんなつもりがなくても相手がモラハラだと受け取ったら訴えられる可能性もあります。
注意しましょう。
1. 人の気持ちを考えたことある?
モラハラの人は、基本的に全て話し言葉は上から目線です。
ですので、このように「人の気持ちを考えたことがあるか?」という問いについて、自信の根底に「あなたのためを思って言っているのに、どうしてわからないのか」とか「自分の気持ちを踏みにじって、あなたは酷い人だ」というような、自分に対して自分で可哀想だと思っているイメージで言うのです。
人の気持ちを考えたことがあるか?
ではなく、「私(モラハラ者)の気持ちを考えてくれたことはあるか?」といった意味合いの方が強いでしょう。
このような言葉を発している時、モラハラの人はむしろ被害者側の意識であることが多いのです。
自分が加害者だなんて思ってもいません。
2. 失礼じゃないか?
相手に対して面と向かって「あなたは失礼ですね」なんて、普通はなかなか言えない言葉です。
例え相手に対して「この人失礼だな」と思っていたとしても、口に出してしまう人はあまりいません。
しかし、モラハラ者は、自分こそが正しいと思っているので、他人に対して「失礼だ」と平気で行ってしまうのです。
しかし、相手が実際に失礼を働いていることは、ほとんどありません。
自分の意見に反対してくる、自分の指示に従わない、自分の意に沿わないことをやるというような人に対して、「失礼だ」と思うのです。
世の中には、人それぞれ意見が違って当然なのですが、それを理解できないのもモラハラ者の特徴です。
3. こんなことも出来ない奴いるんだなあ
これもよく言われる言葉です。
特に、ターゲットに対して大勢の前でこのような言葉を吐きかけることが多いです。
これは完全に「言葉の暴力」であり、いじめです。
人にはそれぞれ得意不得意があって、ある仕事に対して「こんな簡単なこと」と思うのか、「こんなに難しいこと」と思うのかは、それぞれ感覚が違いますので、本来は自分基準で言うべき言葉ではありません。
相手がある仕事に対して苦手意識があり、なかなか上達しないことにたいして、たまたま自分ができるから、そのようなことが言えるのです。
しかし、もしかしたら相手がいとも簡単にやってのけることを、モラハラ者にはできないことがあるかもしれません。
そのようなケースを考えて、普通はこれもあまり口に出して言わないのですが、モラハラ者には、自分にはできないことはないと思っている人が多いので、さもバカにしたように言うのです。
4. お前のためにいろいろやってるのに
モラハラ者の口癖として、「お前のために」というのが挙げられます。
これはまさにモラハラ者の最大の特徴だと言っていいでしょう。
モラハラ者は相手に対して、「わざわざ」「この俺様が」「時間を割いて」「お前なんかの為に」尽力を尽くしているという意識が強いので、このような言葉を言うのです。
それに対して、怖いのでついついお礼を言ってしまったり、お詫びをしてしまうと、モラハラ者はつけあがります。
しかし、よく考えて見て下さい。
本当にその人にあなたは助けられていますか?
その人の助言は役に立っているのでしょうか?
その人の言う通りにして全て上手くいくと思いますか?
こちらが下手にでていると、相手はどんどん調子に乗るばかりです。
しかし、反撃に弱いのも特徴です。
こんな風に言われたら勇気を出して「別に頼んでない」というように言い返してみましょう。
5. お前の嘘に騙された
嘘をついているのは、自分のくせに他人のせいにしてしまうのが、モラハラ者の特徴です。
別に相手は嘘をついているわけでは無く、モラハラ者が真実に負けただけの話です。
それを悔しいので、「騙された」と片付けようとするのです。
あなたが本当に嘘をついてしまっているのであれば、それは問題ですが真実を言っているのであれば堂々としていればいいのです。
モラハラを行う人は自分はよく嘘をつきます。
ですので、あなたが嘘をついているかどうかは、本当はモラハラ者自身が一番よくわかっています。
6. 馬鹿のくせに何様のつもり?
モラハラ者は、相手に対してすぐバカとかアホとか罵声を浴びせます。
「お前は馬鹿だから、俺の言うことを聞いていればいいんだ」とか「お前は知識が足りないから、この本を読んでおけ」というように、相手に押し付けて来ます。
しかし、よく考えて見て下さい。
人にとって大切な「謙虚」という気持ちが無い、他人の気持ちがわからない、自分本位で自分大好きな人が、本当の意味で賢いと言えますか?
モラハラ者こそ、自分の状況を何もわかっていないバカ者なのではないでしょうか?
モラハラ行為が酷くなるのはどうしてでしょう?
それは、される側にも原因があるからです。
いつまでも、その人の言うことに従って、いつも頭を下げて謝ってばかりいるから、モラハラ行為がおさまらないのです。
精神障害である場合も
モラハラ者は、先程少し述べましたが、精神障害である可能性もあります。
例えば、「自己愛性人格障害」の人がモラハラをすることがあります。
この症状は、自分で自分のことが好きというのではなく、ありのままの自分を愛せないという障害です。
人一倍注目を浴びたいという欲求にかられたり、感謝してもらいたい、愛されたいという欲求を満たす行動に駆り立てられ、外では理想の自分を演じる一方で、身近な弱者を否定し傷つけることで精神のバランスをとっているのが特徴です。
このような方たちは、精神疾患という病気ですので、治療を受けない限りは治ることはありません。
身近な人が、このような精神障害である可能性がたかく、それでモラハラを行っているのだとしたら、検査の必要がありますがなかなか病院に連れて行くのは難しいですよね。
このような場合も専門家に相談するという手がありますので、諦めず相談してみて下さい。