家族は、欲求不満の解消場所ではないのです。
意見を言わない
人に合わせるという特徴の中でもお話しましたが、内弁慶な人は“意見を言わない”人です。
もちろん外での話ですが…。
全く自分の意見を言わず、何でも人に合わせてしまう人って居ますよね。
そういった人全てが内弁慶とは限りませんが、その傾向も多いんじゃないかと思えます。
人には誰にだって、自分の欲求や意見があるものだし、あまりにも意見を言わない人って、逆に不自然ささえ感じてしまうんですよね。
意見を言わないのも、人の目を気にしていて、嫌われたくないという気持ちの表われだと思います。
だけど、あまりにも意見を言わずに人に合わせてしまうのは、逆効果だったりもしますよね。
案外周囲の人は、“嫌われたくない”というその人の本心を、見抜いていたりもするのです。
それに、毎回相手に意見を言わせ、何かを決めさせているということでもあり…これって、相手への押し付けでもあります。
意見を言わない人って、そこに気付いていない人があまりにも多い!人に何でも押し付けておいて、好かれたいなんて、都合のいい話です。
内弁慶な人は、臆病すぎるゆえに意見を言えないのだとは思いますが、周りが見えていない人だったりもするんですよね。
実は「嫌われたくない」という自分の欲求を押し通していて、それでいて自分は我慢していると思っている。
本当に厄介な性質なんです。
しかも結局その我慢を、家族にぶつけたりするんです。
内弁慶な人にはもっと広い視野が必要だと言えそうです。
裏表が激しい
ここまででお話してきたように、内弁慶な人はつまり、“裏表が激しい”ということです。
その裏に接するのが家族で、外で見せるのは表。
家族の思うその人と、外で接している人が感じるその人とでは、印象に大きなギャップがあるんです。
ですので、内弁慶な人の片面だけにしか接していない人は、その人が内弁慶だとも気付かなかったりもすると思います。
だけど、長く一緒にいれば、ギャップがあることにも気づいてくるものです。
筆者の場合、同棲していた彼が内弁慶だと分かったのは、一緒に仕事をしていたから。
同棲を始めた時の豹変ぶりも相当なものでしたが、その後の筆者と居る時と、外でのギャップも相当なものでした。
その人の場合は、筆者と第三者がいる場合は、必ず表面を出します。
だから、外での印象が悪くなることはありませんでした。
筆者だけが苦しみを抱えている状態で、誰に相談しても分かってもらえない。
そんな状況に、追い込まれていたんですよね。
表裏の激しさって、パッと見は分かりません。
長く付き合っていってようやく分かるもの。
家族になる前に、付き合う前に気付ければいいんですけどね…。