だから人徳がある人は慕われ、好かれる人柄になれるのだと思います。
責任感がある
人徳がある人には、“責任感がある”という特徴もあります。
だからこそ慕われ、信頼されるんですよね。
大人になれば自然と芽生えてくる責任感。
だけどその強さは、人によってまちまちです。
年齢が上がればどんどん強くなっていくと言うものでもなく、若くても責任感が強い人もいれば、歳をとっても責任を負えない人が居ます。
人徳がある人の場合、生まれ持った精神性もあり、その精神性を磨いてきたこれまでの積み重ねがあってこそ、責任感がある人にもなったのだと思います。
また、自分を客観視できるということもまた、責任感の強さに関係していると言えるでしょう。
自分を客観的に見ていれば、社会的な自分の立場、自分の置かれた状況を把握することが出来ます。
そうすると、自分が負うべき責任は何なのかも分かるんですよね。
そしてもちろん、その責任を果たすことが出来るかどうかは、その人の人間性によって違ってきます。
自分が責任を負わなければならないと分かっていても、その状況から逃れようとする人もいるのです。
責任というのは、人にとって大きなプレッシャーでもあります。
そのプレシャーに耐えうる精神力と、請け負うだけの強さが無ければ出来ないことです。
そんな強さを兼ね備えているのが、人徳がある人なんですよね。
悪口を言わない
人徳がある人は“悪口を言わない”というのも特徴です。
悪口を言わないように我慢しているというよりは、そういった負の感情が沸かないと言ったほうがいいのかもしれませんね。
たとえ悪口が思い浮かんだとしても、人徳がある人は相手の気持ちを考えることが出来るので、嫌な気持ちにさせてしまうようなことは言わないのでしょう。
本人を目の前にしてでも、陰で言うにしても、悪口は気持ちのいいものではありません。
それを聞く側の気持ちになってみれば、分かることです。
それに自分を客観視できる人徳がある人は、広い視野を持っているということでもあり、誰かひとりに対する負の感情に、振り回されることもないのでしょう。
悪口を言う時、ほとんどの場合は自分の価値観で人を判断しているものです。
自分の世界の中に嫌な気持ちを持ち込んだ相手だけにスポットがあたり、神聖な世界を荒らしに来た、とてつもなく悪い奴。
なんて思っていたりもするのです。
もちろん、自分の感情をかき乱されるのですから、その相手は自分にとって悪い人。
悪口も言いたくなります。
だけど人徳がある人は、もっと広い視野で物事を判断しているし、自分に沸いてくる感情は何なのかと、冷静に客観視出来たりもする。
ですので、感情に任せて悪口を言ってしまうようなことも無く、悪口を言うことで周囲に与える影響の方を気に欠けることが出来るのです。
もちろん筆者も、人徳がある人のようには出来ません。
そんな出来た人間じゃないし、自分に怒りの感情が沸けば、感情のままに怒ったりもします。
やらないように心がけているのは、陰で悪口を言わないようにするだけで…これが、今の筆者のレベル。
ですので人徳がある人は、とても精神的鍛練を積んでいる人だと言うことが出来ますよね。
悟りの境地に達しているような…そんな人なんだと思います。
比較をしない
人の幸せを喜べるという特徴の所でもお話しましたが、人徳がある人には“比較をしない”という特徴があります。
人と自分、誰かと誰か…など、比較をして何かを判断するようなことがないのです。
だから、悪口も浮かんでこなければ、妬みや嫉妬も生まれない…。
人に対する負の感情のほとんどは、比較によって生まれてくるものなんですよね。