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叱責をする時の16個の注意点(続き2)

叱責された側には、叱責されたことだけが頭に残ってしまい、そこから全員が全員自己流で改善しようとする人ばかりとは限りません。

何が悪くて、どう改善すべきなのかをしっかりと伝えてあげることで、良い方向へ進むレールへの足掛かりにすることができます。

飴と鞭とまでは言いませんが、叱る鞭の後には、しっかりとアドバイスと言う名の飴も与えることで、やる気を損ねることは避けることができるでしょう。

改善の余地があるかないかで、そこから進めるか進めないかも変わってきます。

叱責するからには、こんなやり方もあるなどの具体的なことを伝えてあげることも必要です。

お酒は利用しない

叱責するにあたって、お酒の勢いを借りることはおススメできません。

お酒の全てを否定するわけではありませんが、相手と対等に話しをしたい時には向きません。

素面(しらふ)の状態で冷静に相手と向き合うことが、叱責をするうえでは必要なことではないでしょうか?

相手を正したいのであれば、まずは自分を律するべきです。

自分を律することもできない人間が、相手を叱責する資格はありません。

聖人君子でいるようにとまでは言いません。

そんなことは不可能です。

しかし、叱責する時にはお酒は利用しないに限ります。

お酒のにおいがする人に言われても、説得力に欠けます。

相手に叱責するのと同時に、自分も同じような間違いをしないように心がける好機にもなりえるでしょう。

質問しながら

叱責をする中で、相手に質問をすることで、自分の何が足りなかったのかなどを自分自身で気づかせる好機になるでしょう。

叱責する側がアドバイスとして伝えることも1つの手段ではありますが、自分で気づいてもらえることこそが成長できる所以(ゆえん)ではないでしょうか?

辛抱強さも必要なやり方ではありますが、優しく諭すやり方とも言えますね!

人に言われて気づくよりも、自分で気づいた時の方が、衝撃は大きいでしょう。

衝撃が大きければ大きいほど、その反動でどこまでも成長し続けることができるでしょう。

自分の欠点に気づくこと、認めることは勇気がいることではあります。

が、この「質問しながらの叱責」が助走やジャンプ台のように勢いをつける起爆剤になるのではないでしょうか?

段階を踏んで、1つ1つ解決に導いていくことで、相手の改善の度合も早まって、質も高まるでしょう。

感情的にならない

?責しているうちに、つい感情的になってしまう場合が少なからずあるでしょう。

人は喜怒哀楽を兼ね備えているだけに、怒りの感情はあって当然ではありますが、怒りに任せて言い過ぎてしまっては後で後悔してしまうことにもなりかねません。

伝えたいことを伝えるのに、必要以上の感情をむき出しにすることはありません。

人を諭したい・正したい側の人間が、感情だけで物を言ってしまっては、たとえ正しいことを言っていたとしても、言われる側の人間からすると嫌な気分しか残らないかもしれません。

感情的にこられては、受ける側も感情的になってしまうことは必至です。

感情的になること自体が悪いのではありません。

感情をコントロールできないことが良くないのです。

天秤(てんびん)のように、どちらか一方にのみ偏ることなく、バランス良く感情を保つことが大切です。

感情は二の次にして、まずは目の前にある叱責に集中しましょう。

キャラクターに触れない

叱責する際、その人のキャラクターに触れることは良くないです。

その人の個性や人格まで否定してしまっては、言われる側の立つ瀬がなくなってしまいます。

そこからどんどん本来の叱責の目的から脱線していってしまうことも予想されます。

そうなってしまっては、「木乃伊(みいら)取りが木乃伊になる」と言っても過言ではありません。