時々、「あの人ってタフだよね」という言葉を耳にすることがあると思います。
この「タフ」という言葉の意味を、あなたは詳しくご存知ですか?
どんな人に対して使う言葉なのか、またタフになるためにはどんなことをすればいいのかなど、タフにまつわるさまざまなことをご紹介します。
タフの意味、知っていますか?
そもそも、タフとはどのような意味なのでしょうか?
物や人などに例えて表現する時もあれば、場合によって事物に例えて使う言葉でもあります。
一般的には「強い」という意味合いで使われることが多いですが、このタフの言葉の意味を詳しくみていきましょう。
1、頑丈という意味
辞書によれば、タフの意味は「頑丈なさま」とされています。
物に対して使う時もありますが、基本的には人に向けて使われる言葉であるようです。
そのため、「〇〇さんは本当にタフだね」や、「あなたみたいにタフになりたいよ」など、その人の特徴を一言で表す言葉として用いられることが多いです。
肉体的もしくは精神的に強い
タフという言葉には、「強い体力と不屈な精神力を備えているさま」という意味も含まれています。
そのため、体力だけが頑丈な人や、精神力だけが強い人に対して使われる言葉というよりは、頑丈な肉体と強い精神力の両方を備えている人に対して使うのが最も正しいと言えるでしょう。
人に対して使われる場合には、相手を褒めたり、感心したりする時が多く、嫌味で使われることはあってもネガティブな意味として用いられることはまずありません。
2.(仕事などが)やっかいという意味
タフという言葉は、人に対して用いられる以外にも、事物に対して用いられることもあります。
例えば仕事などが、骨が折れてやっかいという意味でも使われることもあります。
この場合は骨が折れる、すなわちとても大変なさまを指しますので、どちらかと言えばネガティブな意味合いで使われることが多いでしょう。
この仕事などがやっかいなさまで用いられる時には、「大変だ」「疲れる」「くたびれる」などの感情が付随することが多いです。
タフな人の特徴
丈夫な肉体を持っている人や、強い精神力を持っている人は少なからずいます。
その中でも、特に周りの人たちからタフだと言われている人には、どのような特徴がみられるのでしょうか。
そもそも、タフか、そうでないかは本人ではなく、周りの人の評価で決められることです。
周りの人から見て、いかにも「タフそうだ」と思われている人には、目に見える特別な特徴があるのかもしれませんね。
それでは、タフな人の特徴を詳しく見ていきましょう。
自分の失敗を素直に認められる
誰でも、自分の失敗を素直に認めることは中々難しいことです。
自分が悪いと思っても、それを素直に認めると自分の落ち度や欠点をも自覚することになるため、自尊心の強い人は素直に自分の非を認めることは難しいです。
また、自分の失敗を認めてしまうと何日も引きずって落ち込むことが多い人も、一度自分のミスを認めることには勇気が必要です。
自分の失敗を認めるということは、それに付随して人から非難されたり、怒られたりすることを受け入れるということです。
それが抵抗なく素直に出来る人は、実際のところそこまでは多くはないでしょう。
しかしタフな人は、自分の失敗をいつでも素直に認めることが出来ます。
自分が本当に悪いと思うことがあれば、それを受け入れて素直に謝罪をし、反省します。
失敗したことで例え人から責められても、それを仕方がないと受け入れる心の広さを持っています。
また、一度反省したことは必ず次へ活かします。
そのため、同じ失敗を繰り返すことはないのです。
他人に流されない意志を持っている
タフな人は強い精神力を持っていますので、他人の意見や情報に流されない確固たる意志を持っています。
分からないことがある時には、人にあれこれと話を聞いて回るのではなく、自分で可能な限り情報収集したり、直接相手に尋ねたりして確認します。
基本的には自分で見聞きして判断したことを信じていますので、他人から入ってくる噂話や信憑性のない話を信じ込むことも、それに振り回されることもありません。
そのため、どんなに周りがパニックになっている時でも、一人落ち着いている姿が目立ちます。
誰しも不安な時にはデマや信憑性のない情報に振り回されることが多いので、そういった人たちから見れば、タフな人の姿は非常に落ち着いて、頼もしく映るでしょう。
ありのままの自分を受け止めている
タフな人は自分の落ち度やミスをきちんと認めることが出来ます。
また、自分に何が出来て、何が出来ないのかをきちんと理解して、その上でありのままの自分の姿を受け止めていますので、無理に背伸びをすることがありません。
他者に無理に自分を良く見せようとしたり、虚勢や見栄を張ったりすることもありません。
出来ないことがあれば、恥ずかしがることなくそれを「出来ない」と堂々と人に告白出来る強さを持っています。
出来ることは自信を持って行動し、出来ないことには決して無理をすることがありません。
だからこそ、日頃の行動も周りから見てまったく危うい部分がなく、安心して仕事や頼み事を任せることが出来ます。
さらには、出来ないことに対しても、それで諦めることなく、少し努力をして自分に出来そうだと思えば可能な限り取り組みます。
しかしどうしても自分には無理だと思えば、さっさと見切りをつけて諦める切り替えの早さも持ち合わせています。
ありのままの自分を受け止めているということは、それ以上自分を無理に飾ることがないということです。
それは、周りの人から見た時に非常にその人の本質が分かりやすいとも言えるでしょう。
メンタルが安定している
タフな人は強い精神力を持っているため、基本的にメンタル面が安定しています。
周囲の憶測や噂話などにいちいち振り回されることがなく、どんな時でも自分の物差しで物事を捉え、冷静に判断することが出来ます。
要するに、軸がぶれることがあまりないのです。
そのため、必然的にメンタルも安定しているというわけなのです。
例えば危機的な状況に陥った時、メンタルの不安定な人はパニックを起こしやすいです。
何がどうなったのか、自分が何をすれば良いのかもまったく理解出来ずに、ただ騒ぎ立てたり、泣きわめいたりすることしか出来ません。
一方でタフな人は、動揺や戸惑うことはあっても、自分を見失いパニックに陥ることまではありません。
戸惑いながらもなんとかその危機的な状況から脱しようと、周りや自分の置かれている環境について頭を働かせて整理し、今自分にとって必要なことは何かを考え出します。
メンタルが安定していると、困難な出来事にぶち当たった時でもいち早く冷静に頭を使って行動することが出来るのです。
そのため、非常事態に陥った時には、タフな人が周囲を励まして引っ張るリーダー役となることも多いです。
愚痴や文句を言わない
タフな人は、愚痴や文句を言うことがあまりないです。
とはいえ同じ人間ですので、理不尽な目に遭えば不満の一つも感じますし、時には愚痴を言いたくなることもあるでしょう。
しかし、それをいちいち人前で公言するようなことはありません。
精神力の強さゆえ、簡単に弱音を吐くこともないのです。
愚痴というのは、現状に対する不満の表れです。
タフな人は、愚痴を零す暇があったら、その不満をどうにかしようと行動します。
愚痴はある意味では未練がましさや、断ち切れない執着の表れの行為でもありますので、タフな人はそれをぐだぐだと引きずることはありません。
愚痴や不平不満、文句を言っている暇があるのなら、それをどうにかするために行動します。
それでも、どうしようもならない事態になれば、潔く諦めてさっさと次のことへと頭を切り替えます。
つまらない不満にいつまでも心を引っ張られていることはないのです。
また、どうしても愚痴や文句が沸いて仕方がない時には、本当に親しい間柄の人や、身内にだけしかそれを零しません。
不必要にあちこちで愚痴を零すと自分の立場を不利にするだけだということを、よく理解しているからです。
愚痴は適度に吐き出せばストレスの発散になりますが、吐き出し続けているとネガティブな感情に陥りやすくなります。
タフな人はその見極めも上手です。
相手の気持ちに寄り添える
タフな人は、相手の気持ちに寄り添うことが出来ます。
それは、喜怒哀楽や心の痛みなどといった感情を敏感に感じ取ることが出来るからです。
タフな人は最初から頑丈な肉体や強い精神力を持っているのかというと、必ずしもそうではありません。
人の性格は育ってきた環境によって変わります。
例えば子どもの頃に虐めや家庭内不和など、周囲の良くない環境で育ってきた人は、性格がねじれてしまったり、ぐれてしまったりすることがあります。
しかしそこから新たに自分が出会っていく人や、周囲の環境によってそのねじれを正したり、更生したりすることも出来ます。
タフな人は、周りから見れば肉体も頑丈で精神力も強い、まさに無敵の存在に思えるかもしれません。
しかしその状態に辿り着くまでには、他の人同様にさまざまな人生を送ってきていることが多いのです。
例えば子どもの頃は病弱で、それを改善するために努力を重ねてきて今のタフさを身につけた人もいるでしょう。
または、子どもの頃はずっと虐められっ子だったのが、周りの人の協力で精神的に強くなる努力をしてきたという場合もあります。
生まれつきタフな人など、実際はそこまで多くはないのです。
過去に何か辛い目に遭ったり、大変な目に遭ったりした経験を持つ人ほど、タフさを身につけてからも、自分以外の人の気持ちに寄り添うことが出来ます。
強い精神を持ちながらも、繊細な心にそっと寄り添える優しさも持ち合わせているのです。
常に学びの姿勢をしている
タフな人は、ほぼ無意識に常に自分が学ぶ姿勢を持っています。
それは、タフな人の持つ向上心の強さや、常に物事を冷静に判断するための材料を探すといった部分から起因していることも多いです。
自分の経験や物差しでのみ物事を判断する人の場合、他の人の意見を聞き入れないことがあります。
その場合には常に主観的な物の考え方や価値観になるため、物事の判断が偏りがちになることも少なくありません。
一方のタフな人は、基本的には物事の判断を自分の価値観や経験に頼ることも多いですが、それは最終的な判断を下す場合です。
そこに至るまでには、あらゆる人からの意見も自分の中に取り入れようとします。
相手が子どもであろうとお年寄りであろうと、異性であろうと関係はありません。
老若男女を問わずあらゆる人からの意見も取り入れた上で、物事の判断を下します。
決断する時には主観的であっても、そこに至るまでにはきちんと客観的な意見も取り入れています。
このように、タフな人はどんな時でも常に相手や周りの環境から学ぶ姿勢を持っているのです。
どうすれば精神的にタフになれるのか
誰でも「タフになりたい」と感じる瞬間はあると思います。
うじうじと悩むことが多い人や、他人の憶測や噂話に踊らされてストレスが溜ることが多い人ほど、「タフな人間になれたらなぁ」と感じることもあるでしょう。
タフな人の、一々周りの騒ぎに動じない強い精神力は、誰しも欲しいと思うものです。
そして、実際に努力さえすれば、誰でもタフになることは出来ます。
先に挙げましたが、タフな人は生まれつきタフというわけではありません。
周囲の環境に揉まれながらも、必死に負けずに努力をしてきた結果、タフな人間になれたという人の方が多いのです。
ですからもしあなたが精神的にタフになりたい!と強く思っているのなら、一生懸命に努力さえすれば、いずれはタフな精神を手に入れることは可能なのです。
ここからは、精神的にタフになるためのコツをいくつかご紹介していきます。
不要なものなどを処分する
自分のデスクや、机の引き出しの中、そして部屋の中を改めてじっくりと見回してみて下さい。
たくさんの物で溢れかえってはいませんか?
近年「断捨離」が流行ってはいますが、その波に乗らずに今もたくさんの物に埋もれて生活を送っている人は大勢います。
物をたくさん持っている人ほど、執着心や未練の気持ちが強く、また精神的に何かに依存しなければ生きていけないという性格をしていることが多いです。
「もったいないから」と物を捨てられない人もいますが、何でもかんでも捨てられないのは美徳でも何でもありません。
ただの未練がましい執着心の表れなのです。
部屋の整理整頓をするプロが使うアドバイスとして、部屋の中の物を「よく使うもの」と「あまり使わないもの」に分けるという方法があります。
非常によく使うものからまったく使わないものまで4段階で分けることが多いですが、大抵は一ヶ月間まったく触ることのない物は捨ててしまっても構わない、という方法です。
この方法を用いれば自分にとって不要な物が分かるだけでなく、それを処分することが出来ます。
捨てるまでは執着心や未練がましい気持ちに襲われるかもしれませんが、いざ捨ててしまえば翌日にはそのことを忘れてスッキリとしていることが多いです。
不要な物をどんどん処分していくことで、次第に自分の中の執着心や未練といった感情も抑えることが出来るようになります。
それは、物や人に依存し過ぎない、タフな人の精神力へと近づく第一歩でもあるのです。
こだわりを捨てるとフットワークが軽くなる
物をたくさん持つということは、それだけこだわりを多く持つということでもあります。
こだわりを持つこと自体は何も悪いことではありませんが、こだわりは自分の中に「こうでなくてはいけない」「こうあるべきだ」という偏見を生み出す原因にもなります。
そしてこだわりが増えるとそれだけ身動きが取り辛くなってしまいます。
自分をがんじがらめに縛っているこだわりを捨てることで、偏見に囚われることなく、自由な発想を持つことが出来ます。
どんなことに対しても積極的になれるため、とてもフットワークが軽くなります。
フットワークが軽くなればさまざまな新しいものにチャレンジしていくことも出来ます。
他人の成功を喜ぶ
あなたは他人の成功を素直に喜ぶことが出来ますか?
一見簡単そうに見えて、これが中々難しいことなのです。
人は誰しも、自分と他人とを比較して生きています。
「人の不幸は蜜の味」という言葉が生まれるほどに、自分よりも辛い目に遭っている人を見て優越感に陥ったり、安心感を覚えたりもします。
もちろん身内や親しい友人に良いことがあれば、それを嬉しく思う気持ちも嘘ではないでしょう。
しかし、嬉しく思っている反面、それに対して「羨ましい」と感じたり、「自分と差がついてしまった」と思う気持ちも少なからずあることでしょう。
その気持ちに罪悪感を覚える人もいますが、元々人間は他人と自分を比較する生き物ですので、その感情を自分で悪いことだと抑えつけて殺そうとまでする必要はありません。
ただ、負の感情が強くなってしまうと、自分の性格に歪みを生じさせてしまう可能性もあります。
そのため、他人を「羨ましい」「妬ましい」といった感情が生まれそうな時には、その気持ちを上手に切り替えて、素直に相手の成功を喜べるように考え方に工夫を加えましょう。
例えば仕事で他人が成功した場合、「何でアイツが」とつい思ってしまう人は、「もし自分が成功していたら、たくさんの責任を負わなければならなかった」と考え方を切り替えて、「自分でなくてよかった」と思うようにします。
そうすることで妬みの感情が落ち着き、素直に相手の成功を喜べるようになります。
本来ならば素直に喜びたいところですが、人と自分とを比較する癖が強い人の場合は、そうして考え方を自分優位に変えることで妬みや嫉妬の感情を落ち着かせることが出来ます。
自分自身の成功に繋がる
どんな気持ちの切り替え方でも、他人の成功を喜べるようになれば、気持ちに余裕が生まれます。
そしてその余裕は、いずれ自分自身の成功にも繋がっていきます。
常に相手を妬んだり、僻んだりする人は文句ばかりを並べて、その場所から自分が動こうとはしません。
しかし、気持ちに余裕が生まれた人では、自分は自分というペースで動くことが出来ます。
つまらない感情でいちいち気持ちを乱れさせることがなくなり、周りの人から見ても「落ち着いたいい感じの人」という印象を受けます。
周囲の評価が良くなれば、それだけ自分のところにもチャンスが転がり込んできやすくなりますので、後は確実にチャンスを掴んで離さなければいずれは成功に繋がる可能性も十分にあります。
不平不満は言わない
人は誰しも、不平や不満を覚えます。
それはごく当たり前の感情であり、何も悪いことではありません。
不満の感情をバネにして、上に昇っていく人もいます。
ごく当たり前の感情とはいっても、それを口に出すか、出さないかによって周囲からの評価は大きく変わってきます。
何かにつけてぐちぐちと不平不満を口に零している人は、当然周囲からの印象も良くありません。
「いつも文句ばかり言っているけど何もしていない人」「口を開けば愚痴ばかりで印象の悪い人」といった評価が周りから下されてしまうと、それだけ仕事や対人関係で成功するチャンスが遠のいてしまいます。
また、ある程度の愚痴は口に出すことでストレス発散になりますが、普段からそれを零していると、自分が辛い目に遭った時に直ぐに弱音を吐きだす癖がついてしまいます。
タフになるためには自分の弱さに耐える努力をしなければなりませんので、口からつい不平不満が零れそうになった時には、グッと口を閉じてあえて吐き出さないように努力をしましょう。
どうすれば良くなるか考える
不平不満を口に出せば、その時の気持ちの苛立ちを少しは落ち着かせることが出来るかもしれません。
しかしそれは一瞬だけですし、また愚痴を零したところで何の解決にもなりません。
現状を変えるためには、自分がどうすれば良いのか、どうすれば良くなるかを考える必要があります。
ぐちぐちと不平不満を零していると、それだけ時間のロスになってしまいます。
愚痴を零しそうになった時には、「無駄な行動をする前に、自分がどうすれば良いかを考えよう」と気持ちの切り替えを行いましょう。
愚痴から良いアイディアが生まれることはありません。
この先のことを見据えて、頭を働かせることでアイディアは浮かんできます。
出来ないことは諦める
困難な壁にぶち当たった時に、一生懸命に努力してその壁を乗り越える人はいます。
しかし、中には何をどう頑張っても決して乗り越えることの出来ない壁というのも存在します。
自分が一生懸命に努力すれば越えられるものと、努力だけでは越えられないものとの見極めを上手につけることで、無理なく自分の人生を輝かせることが出来ます。
諦め癖をつけてしまうのはよくありませんが、出来ないことに対していつまでも執着してしがみついていても、結果を得ることも出来ずに時間を無駄に浪費してしまうことになります。
何か困難なことにぶつかった時には、いったんそれについて冷静に考えてみましょう。
「ここで努力して頑張って、その先に良い結果が待っているかどうか」「ここで時間をたくさん使って果たして自分のためになるのかどうか」などを冷静に考えて、判断を下した上で行動に移すようにしましょう。
諦めずに一生懸命努力をする姿は、自他共に美しく見えるかもしれませんが、実際のところはただ無駄にあがいて労力を使ってしまっているだけです。
適度なところで諦めを付けることも、タフになるためには必要なポイントだと理解しましょう。
エネルギーは無限ではない
やる気や気力といったエネルギーは無限なように思えて、実のところは無限ではありません。
目標がある内はがむしゃらに頑張ることは出来ますが、エネルギーを消費し続けていれば、必ずどこかでぷつんと糸が切れてしまいます。
糸が切れるとどんなに努力しようとしても集中出来なくなったり、余計な雑念に囚われることが多くなったりします。
また、一気に体力を失くして倒れてしまうようなこともあります。
エネルギーは消費すれば必ずその分、どこかで補給をしなければなりません。
その補給というのが、適度な休息やストレス発散などです。
エネルギーの限界は人によって差はありますが、補給しなければならないのは皆一緒です。
それを理解した上で、自分が頑張る時と休む時とを必ず交互に取るようにしましょう。
相手の非を受け止める
仕事や人間関係で何かトラブルが起きた時に、相手に非がある場合には、ついそれを責めてしまいがちです。
口にだして相手を責める時もあれば、心の中で責める時もあります。
「相手のせいでこんな目に遭った」や「何であんなことをしたんだ」などと、苛立ちの感情も重なって、冷静に相手の落ち度を分析することなく、非のある部分だけを責めてしまうことが多いです。
しかし、相手に非があるのであれば、それ以上こちらが被害や迷惑を受けないためにも、相手のどんな部分に非があるのか、何故そうなってしまったのかを冷静に考えるようにしましょう。
冷静に相手の非を受け止めることが出来れば、そこから自分がどうしていけば良いのかを考えられるようになります。
考え方が変われば全てが変わる
感情に支配されている状態の時には、冷静な判断も効果的な解決策も何も思い浮かべることが出来ません。
しかし、冷静になって相手の非を受け止めることが出来るようになれば、そこから自分の考え方を変えることも出来ます。
相手がトラブルを起こした原因を理解することが出来れば、次からは同じことが繰り返されないように、こちらが気をつけて行動することが出来ます。
そして気をつけて行動出来るようになれば、余計なトラブルや失敗をすることもなくなり、良い未来を作り出すことが出来ます。
このように、考え方が変われば全てが変わってきます。
弱さを受け入れる
人は自分の弱さを素直に受け入れることが難しい生き物です。
自尊心の強い人ほど自分の弱さや非を認めることが出来ずに、何かあればその原因を他人や周囲の環境のせいにしようとしてしまいます。
また、自分の弱さを自覚し過ぎてしまっている人の場合には、ネガティブな感情に押しつぶされて自分がダメな人間だと思い込んでしまうことがあります。
自分に出来ないことや限界があることを知るのは大切なことです。
そしてそれを自分の中にきちんと受け入れることが出来る人は、そこからさらに成長していくことが出来ます。
「これは出来ないけれど、それなら別のやり方を探せばいい」「ここまでは大丈夫だけど、ここからは自分にとって出来ないことだからこれ以上無茶は止めよう」など、自分で無理なく効率的な道を探すことも出来るようになります。
弱さは思い込み
自分の弱さを自覚するのは大切なことです。
しかし、自分がダメな人間だと考えてしまうのは、自分の弱さを思い込んでしまっている可能性もあります。
そもそも、「強い」「弱い」といった判断は、個人の思い込みであることも多いです。
本当は強さを持っている人が、自分のことを弱いと思い込んでしまうことで、本来の力を出せずに終わってしまうこともあるのです。
自分にとっての「限界」を知るのは必要なことですが、限界がすなわち自分の弱さとは限りません。
そのため、自分を「弱い」と思い込んでしまっている内は、タフな人間になるのは難しいでしょう。
弱さを知った上で、さらに成長していこうとする姿勢が、タフへの近道と言えます。
笑顔でいる
タフになるためには、常に笑顔でいることも必要な条件です。
「笑顔は七難隠す」と言われるように、笑顔でいることで周りの人は安心して集まってきます。
また例え辛いことがあっても笑顔でいるように努めることで、心の鍛錬が出来ます。
さらには笑顔でいれば自然と幸運を呼び込むことも出来ますので、常に明るい笑顔でいるように心がけましょう。
笑顔は悩みを消してくれる
最初は意識して笑顔を作っていても、それが体に慣れてくると自然な笑みを浮かべることが出来るようになります。
笑顔でいることは、自分自身をも明るい気持ちにさせてくれます。
もし悩み事があっても、にこにこと笑顔で人と接しているだけで、小さな悩み事であればそれを消してくれるほどの強いパワーを持っています。
笑顔には自分も他人も、最も手っ取り早く幸福な気持ちにさせてくれる不思議な力があるのです。
成功するイメージトレーニングをする
試合や試験、仕事の前などに自分が成功するイメージトレーニングを行うのは大切なことです。
自分が成功するビジョンを頭の中で描くことによって、気持ちを前向きにさせてくれます。
また「言霊」は、口に出す言葉には魂が宿るという意味を持ちます。
そのため、自分で「成功する」と口に出せば成功する結果を呼び込むことが出来ます。
それと同様に、イメージトレーニングも成功を呼び込むための大切な儀式の一つなのです。
ネガティブな人はつい自分が失敗する想像ばかりをしてしまいますが、それも現実に失敗を呼び込む原因となってしまうことがあります。
そのため、ネガティブな人はとにかく自分が成功するビジョンを頭の中で描くように努力をしましょう。
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過度にプレッシャーを感じなくなる
自分が成功するイメージを作ることが出来れば、いざ本番になった時に過度なプレッシャーを感じなくなります。
もちろんある程度の緊張はするでしょうが、事前に自分が成功するイメージを頭の中で作っておけば、本番でパニックになることもなく、比較的落ち着いて行動することが出来るようになります。
自分自身の”今”を認めてあげる
自分がタフな人間になるためには、それなりの努力が必要です。
しかしその努力を行うためには、「今」の自分自身をまず認めなければなりません。
自分には何が出来て何が出来ないのか、何が得意で何が苦手なのかをしっかりと自分自身で自覚しましょう。
そこから初めて、タフになるために自分がするべき必要な行動が見えてきます。