近年「断捨離」が流行ってはいますが、その波に乗らずに今もたくさんの物に埋もれて生活を送っている人は大勢います。
物をたくさん持っている人ほど、執着心や未練の気持ちが強く、また精神的に何かに依存しなければ生きていけないという性格をしていることが多いです。
「もったいないから」と物を捨てられない人もいますが、何でもかんでも捨てられないのは美徳でも何でもありません。
ただの未練がましい執着心の現れなのです。
部屋の整理整頓をするプロが使うアドバイスとして、部屋の中の物を「よく使うもの」と「あまり使わないもの」に分けるという方法があります。
非常によく使うものからまったく使わないものまで4段階で分けることが多いですが、大抵は一ヶ月間まったく触ることのない物は捨ててしまっても構わない、という方法です。
この方法を用いれば自分にとって不要な物が分かるだけでなく、それを処分することが出来ます。
捨てるまでは執着心や未練がましい気持ちに襲われるかもしれませんが、いざ捨ててしまえば翌日にはそのことを忘れてスッキリとしていることが多いです。
不要な物をどんどん処分していくことで、次第に自分の中の執着心や未練といった感情も抑えることが出来るようになります。
それは、物や人に依存し過ぎない、タフな人の精神力へと近づく第一歩でもあるのです。
こだわりを捨てるとフットワークが軽くなる
物をたくさん持つということは、それだけこだわりを多く持つということでもあります。
こだわりを持つこと自体は何も悪いことではありませんが、こだわりは自分の中に「こうでなくてはいけない」「こうあるべきだ」という偏見を生み出す原因にもなります。
そしてこだわりが増えるとそれだけ身動きが取り辛くなってしまいます。
自分をがんじがらめに縛っているこだわりを捨てることで、偏見に囚われることなく、自由な発想を持つことが出来ます。
どんなことに対しても積極的になれるため、とてもフットワークが軽くなります。
フットワークが軽くなればさまざまな新しいものにチャレンジしていくことも出来ます。
2.他人の成功を喜ぶ
あなたは他人の成功を素直に喜ぶことが出来ますか?
一見簡単そうに見えて、これが中々難しいことなのです。
人は誰しも、自分と他人とを比較して生きています。
「人の不幸は蜜の味」という言葉が生まれるほどに、自分よりも辛い目に遭っている人を見て優越感に陥ったり、安心感を覚えたりもします。
もちろん身内や親しい友人に良いことがあれば、それを嬉しく思う気持ちも嘘ではないでしょう。
しかし、嬉しく思っている反面、それに対して「羨ましい」と感じたり、「自分と差がついてしまった」と思う気持ちも少なからずあることでしょう。
その気持ちに罪悪感を覚える人もいますが、元々人間は他人と自分を比較する生き物ですので、その感情を自分で悪いことだと抑えつけて殺そうとまでする必要はありません。
ただ、負の感情が強くなってしまうと、自分の性格に歪みを生じさせてしまう可能性もあります。
そのため、他人を「羨ましい」「妬ましい」といった感情が生まれそうな時には、その気持ちを上手に切り替えて、素直に相手の成功を喜べるように考え方に工夫を加えましょう。
例えば仕事で他人が成功した場合、「何でアイツが」とつい思ってしまう人は、「もし自分が成功していたら、たくさんの責任を負わなければならなかった」と考え方を切り替えて、「自分でなくてよかった」と思うようにします。
そうすることで妬みの感情が落ち着き、素直に相手の成功を喜べるようになります。
本来ならば素直に喜びたいところですが、人と自分とを比較する癖が強い人の場合は、そうして考え方を自分優位に変えることで妬みや嫉妬の感情を落ち着かせることが出来るでしょう。
自分自身の成功に繋がる
どんな気持ちの切り替え方でも、他人の成功を喜べるようになれば、気持ちに余裕が生まれます。
そしてその余裕は、いずれ自分自身の成功にも繋がっていきます。
常に相手を妬んだり、僻んだりする人は文句ばかりを並べて、その場所から自分が動こうとはしません。
しかし、気持ちに余裕が生まれた人では、自分は自分というペースで動くことが出来ます。
つまらない感情でいちいち気持ちを乱れさせることがなくなり、周りの人から見ても「落ち着いたいい感じの人」という印象を受けます。
周囲の評価が良くなれば、それだけ自分のところにもチャンスが転がり込んできやすくなります。
後は確実にチャンスを掴んで離さなければ、いずれは成功に繋がる可能性も十分にあります。
3.不平不満は言わない
人は誰しも、不平や不満を覚えます。