世の中に仕事の種類は山のようにありますが、その中でも接客業は人との関わりを避けては通れない仕事です。
それではどういうタイプの人ならば接客業に向いていて、どういうタイプだと向かないのでしょうか?
今回は、接客業に向いている人、向いていない人の特徴をご紹介します。
接客業とは?
接客業とは、書いて字の通り、お客様と接客を行う事によってお店のサービスや商品の専門知識をお客様に提供する事によって売り上げや利益を上げていく仕事です。
仕事を行う場所は主に店舗が中心となりますが、仕事の形態によってはオフィスの中や作業現場の中、といった事もあり得るでしょう。
それでは接客業についてもっと突っ込んで考えていきましょう。
お客さんと接する仕事全般
接客業を定義づけるとしたならば、「お客様と接する全ての仕事全般」という意味合いになってくるでしょう。
なので営業関係の仕事であってもお客さんと接して相対している間は接客業になっているとみなす事も出来るでしょう。
しかし、一般的な感覚で考えれば店舗などの場所で商品を陳列しているようなところでお客さんと接してる風景が「接客」と言えるでしょうね。
特別な資格や能力は問われない
接客業は特別な資格や能力等は一切、問われません。
必要なのはあなたの「やる気」だけです。
いかにしてお客様に喜んでいただけるか、そして気持ちよくお帰りになっていただけるか。
この点を真摯に何の疑いもなく遇直に実行できる人が接客業で成功出来る人と言えるでしょう。
ただ接客業の間口は本当に広いです。
工夫次第でいかようにも自分の能力を広げるチャンスはあります。
そこが接客業の魅力とも言えるでしょうね。
接客業にはどんな仕事があるの?
接客業と言っても「アパレル店員」から「スーパー」、「携帯ショップ店員」「不動産接客」まで様々です。
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接客業に向いている人の6個の特徴
それではここから、接客業に向いていると思われる人の特徴を6個、ご紹介していきます。
といいますか、備わっていたら接客業界において仕事がやりやすくなる条件ともいえるでしょう。
何事も自分の得意な土俵で勝負する方が人生の見極めになりますからね。
1.初めて会う人とも笑顔で話せる
接客業に向いている人の特徴の1つ目は「初めて会う人とも笑顔で話せる」です。
皆さん、接客において最も大事な要素は何だと思いますか?
それは「笑顔」です。
どのような業種であれ、「笑顔」なき接客はあり得ません。
これなしで行う接客は後が続かないでしょう。
皆さんも初めて入るお店で威勢のいい大きな声で、「いらっしゃいませ」と会心の笑顔を込みにして言ってもらえたらどうですか?
いい気分になりませんか?
この時、元気のよい挨拶もそうなのですが、こちらを伺う店員さんが満面の笑みで迎えてくれるのと怖そうな仏頂面で迎えるお店だったら、今後、どっちのお店に行きたいでしょう?
こんな愚問、聞く方が変ですが、この「笑顔」をできていないベテランの店員さんも案外多いのです。
ベテランになればなるほど「笑顔」を忘れてしまう人も少なくありません。
接客業において、笑顔は必須の条件なのです。
お客さんのほとんどが初めて会う人である
お店で商売を始めるということは、不特定多数のお客さんを相手にするという事になります。
それが接客業に就く人の定めとなるのです。
その初めて会うお客さん全ての人に対して平等に笑顔を向ける。
これが出来ない事には接客業で成功することは至難の業です。
という事は笑顔を作る事が苦手な人は無理にでも笑顔を作る必要性が出てくる、という事になってきます。
しかし、中には自然と笑顔でお客さんと相対出来る人もいます。
特別に専門用語や商品知識を知っていなくても、お客さんにとったらその店員さんが常に絶やさない笑顔で接客してくれる方が一生懸命さを感じてその子のファンになる場合もあります。
それくらい笑顔には不思議な力が備わっていると言えるでしょう。
接客業は特別な資格も学歴も問われませんが、一つ、問われるとしたら「笑顔」が出来るかどうか、という点になるでしょう。
2.聞き上手である
接客業に向いている人の特徴の2つ目は「聞き上手である」という事です。
一見聞き上手よりも話し上手の方がいいように思えます。
ですが、話し上手な人は自分から話すのが得意な人が多いため、自慢話を始めたりお客さんの話しを聞かず一方的にこちらばかりが話す、という事になりかねません。
接客業において向く人は自分の話し2割、後の8割はお客さんに話してもらえるよう仕向ける事が出来る人の事なのです。
会話が盛り上がる
会話というのは一方が一方的に話していては成り立ちません。
会話は言葉のキャッチボール。
片方が話してボールを投げたらこちらが受け取って話をする。
この一連の流れの繰り返しなのです。
よって接客業においては、全く人と会話する事が出来ない、という人ならば考え直した方がいいかも知れません。
しかし、大抵の人ならば会話を楽しむということは心地良いものと認識しているはずです。
つまり会話を盛り上げる術を持ている人ならば、概ね接客業の世界に入っても心配はいらないでしょう。
相手の立場を考慮して話をするのも会話の一つの方法です。
一方的にこちらが話しさえしなければ、あなたも立派な接客マンになれますよ。
3.話しかけやすい
接客業に向いている人の特徴の3つ目は「話しかけやすい」という事です。
これには先ほど紹介した「笑顔」も絡んできます。
つまり愛想がよさそうで親切そうに見える人ほどお客さんも声をかけやすいし、そのお店に対して親近感を感じやすくなるのです。
お客さんから声をかけてもらえる
この「お客さんから声をかけてもらえる」という人は、接客業においては大いに有利な条件となるのですよ。
よくスーパーなどで見かける光景ですが、店員さんが作業に追われてしまっているため全然、お客さんの方を見ていない、というシーンをよく目にしたりします。
お客さんは何か聞きたい事や分からない事があれば店員さんに聞くより手はありません。
ところが肝心の店員さんは品出し作業に没頭してしまっていて、横を通り抜けるお客さんの存在すら無視している…。
これではそのお店はいつかはお客さんを他の競合店に取られてしまうでしょう。
反対にニコニコ笑顔を絶やさず、タイミングよく目が合い、気さくに声をかけてくれるような店員さんだったらどうでしょう。
お客さんは何の気兼ねもなく自ら声をかけて聞きたいことを解消出来るでしょう。
この声をかけやすいムードを持っているかどうか。
この条件も接客業をやっていく上で非常に有利な特徴だと言えるのですよ。
4.仕事や商品に愛情を持っている
接客業に向いている人の特徴の4つ目は「仕事や商品に愛情を持っている」です。
この事は仕事をするうえでどのような業種、職種であっても共通した概念であるといえるでしょう。
自分が行おうと思っている仕事が嫌いな人が、その仕事に取り掛かっても良い結果が出るはずがありませんからね。
自信を持ってオススメしている
店頭に陳列している商品をお客様に説明して、納得していただいた末に買っていただく。
これが接客業の本来の姿です。
なので店員さんはまず、自分たちが商品として取り扱っている品物の事については誰よりも深く知っていなければなりません。
俗に言う商品知識、あるいは専門知識です。
それらの知識を得るためには仕事時間以外で勉強する姿勢も必要です。
もしかしたら自分のプライベートな時間まで割いて、勉強に充てなければならなくなるかも分かりません。
これらの行動を一切、苦にせず逆に楽しんで行える。
そういった人ならば接客業を仕事に選んでも間違いはないでしょう。
つまり自分の行う仕事に対してどこまで愛情を持っているかです。
「好きこそものの上手なれ」、という諺もありますが、好きだからこそ長続きもしますし、商品をお客様にお薦めする時も愛情を持って行う事が出来るのです。
この気持ちがあるとないとでは仕事に対する真剣度がこの先、大きく変わってきますよ。
だから同じ接客業であっても、自分の好きな商品のジャンルは何なのかを掴んでおくのは非常に大切です。
5.率先して自分から動く
接客業に向いている人の特徴の5つ目は「率先して自分から動く」です。
これはどの仕事に当てはまる事ですが、自分で考え次は何を行えばいいのか、最適の行動プランを練る能力があるかどうか、という事です。
つまり「指示待ち族」になってはいけない、という事ですね。
実行力がある
接客業という仕事、ただお客様相手に接客さえしていればいいのではありません。
仕事は分単位で次から次へとやってきます。
それらを自分の頭の中で整理し、人から言われる前に自ら率先して動いて片付けていくのです。
要するに「実行力」があるかどうか、という事です。
接客業を行う場所はほとんどが店舗という場所になると思います。
店舗には開店前から行うべき仕事が山のようにあります。
それらを一つづつ、店舗に用意されているオペレーション・マニュアルの指示に則って片付けていきます。
今度は開店してからの作業手順があります。
それらを忠実にこなしていきます。
店舗というところは時間帯によって繁忙帯が大きく分かれます。
忙しい時間帯の動き方、そうでない時間帯の動き方、まるで違ってきます。
それらを他の人から支持される前に自ら率先して動いていくのです。
例えばあなたがスーパーの店員さんだったとしましょう。
繁忙時間帯は主婦の方が多くやってくるお昼前や夕方前の時間帯です。
ならば時間を逆算してどの順番で仕事にかかっていくか。
要するに「優先順位」を決めていくのです。
これであなたの動きは無駄がなくなり効率的になるはずです。
優先順位は接客業だけに通用するものではありません。
ありとあらゆる世の中で通用されます。
今、この時間帯、何を最優先にして動けばいいのか。
この動き方が分かってくればあなたの実行力は店長から多大な信頼を勝ち取るでしょう。
6.基本的な挨拶ができる
接客業に向いている人の特徴の6つ目は「基本的な挨拶ができる」です。
先に接客業に向いている人の特徴で「笑顔」が出てきましたよね。
接客業に向いている人の特徴の最大のポイントは「笑顔」と「挨拶」なのです。
この2つさえ教えられずに既にマスターしていれば、あなたはどのような業種のお店で接客を行っても何とかやっていけるでしょう。
それくらい「挨拶」というのは欠く事のできない物凄く大切な特徴となるのです。
接客業は挨拶から始まる
皆さんもご経験がおありでしょう?
ハンバーガーショップに入っても回転寿司に入っても、まず聞こえてくるのは威勢のいい元気で大きな声で「いらっしゃいませ!」という声がです。
そう、この「いらっしゃいませ」こそが接客業における挨拶であり、最上のおもてなしも一声なのです。
この挨拶を日々行っているからこそ、お客様に認知していただき「またあのお店に行ってみよう」というリピーターになっていただけるのです。
勿論、挨拶を含めた諸々のことはお店側でも導入研修として教えてくれると思います。
しかし、予めこちらが知っているのといないのとでは大違いです。
進歩に差がついてしまいます。
と、同時に挨拶が出来ない人は接客業界で受け入れてもらえなくなります。
例えあなたが自分の大好きな商品のあるお店で働きたいと思っても、です。
接客業は挨拶から始まる。
この事をよく肝に銘じておきましょうね。
接客業に向いていない人の6個の特徴
それでは次に、接客業に向いていない人の特徴を考えてみましょう。
これはあくまで普段の自分自身の生き方や言動、気持ちの持ちようなどを顧みて判断してくださいね。
1.人見知りである
接客業に向いていない人の特徴の1つ目は「人見知り」です。
人見知りは、初対面の人と顔を合わせられないばかりか会話も思うように行う事ができない現象ですね。
この症状が極端に酷くなると対人恐怖症となってしまいます。
対人恐怖症のレベルにまでいってしまったなら、接客業はおろか日常生活にも色々と支障を来してしまうでしょう。
ただ、対人赤面症や軽度の人見知り程度なら大丈夫です。
それにはちゃんと理由がありますよ。
【人見知りの克服法については、こちらの記事もチェック!】
会話をしないと成り立たない
確かに接客業はお客様と会話をしないことには仕事になりません。
会話が出来ないならばあなたはただの「作業員」となってしまいます。
しかし、多くの人は接客業に飛び込んだ時に、果たして皆、饒舌で人も羨むぐらいの会話上手だったのでしょうか?
いえいえ、そんな事はないでしょう。
人間、誰だって初対面の人と会えば緊張するのが当たり前です。
いきなり初対面の人を捕まえてこっちの言い分を一方的にしゃべくり倒す人の方が、無礼で接客業に向いていない人だとも言えます。
普通程度の人見知りなら、時間が経てばかなり改善されます。
と、言うか仕事でこの道を選んだのなら自分の人見知りなど、気にしている暇などなくなるでしょう。
何度も接客を繰り返せば自分自身に免疫ができてきます。
だから半年も接客の仕事をやれば物凄く成長した自分を感じられるはずです。
よって自分の人見知りがどの程度なのかをまず把握しましょう。
あなたには無限の伸びしろがある事を忘れずに行動する事が大事ですよ。
2.小さなことに気づき難い
接客業に向いていない人の特徴の2つ目は「小さなことに気づき難い」です。
つまりこれは「配慮」や「気配り」「心配り」が欠如しているという事です。
あなたの今までの人生において、他者に対して気配りや心配りを行った経験はありますか?
こんなことをやったら相手はどう思うだろう?などという疑問を持って生きてきたことはありますか?
接客業は人対人の仕事です。
当然ながら最優先されるべ相手はお客様で、自分自身は最も最後の順位です。
あなたは接客をしながらでもお客様の心の動きや変化を読み、相手が何を望んでいるのか素早くキャッチしばければなりません。
これが出来てようやく小さなことにも気が付く感度良好の販売員になれるのです。
気づくことで弾む会話もある
ただ、この技術は仕事をやり始めてからでも間に合います。
と、言いますか気付かなければおしまいですけどね。
相手の小さな気持ちの変化や要望を聞付けるから、こちらから動けるのです。
お客様のかゆいところに手が届く存在になれるのです。
でも、このようなスキルはそう簡単には身につきません。
いろんな現場を体験して、失敗したり壁にぶつかったりしながら得ていくものなのです。
なので、接客業にはそういったものが必要なんだ、と割り切って理解する気持ちさえ持っていれば仕事を始めてからでも何とかなるという事ですよ。
諦める事はありませんからね。
3.せっかちである
接客業に向いていない人の特徴の3つ目は「せっかちである」という事です。
つまり周りが見えておらず、常に自分中心で動いてしまうがため、起こしてしまう残念な行動パターンです。
せっかちは一見、よく動いているように見えるのですが、実際にやっている事と言えば大した事はやれていないのが現実です。
それこそ時間の無駄遣い。
効率の悪さといったらないでしょう。
あなたの人件費の事を考えれば時間給並みの仕事はやってもらいたい、と店長が思ってしまうのがせっかちな人の偽らざる評価なのです。
お客さんのペースに合わせる
先程も申しましたように、せっかちな人は一番、肝心なところが全く見えていません。
そう、それはお客さんです。
接客業は何をおいてもお客さんが最優先です。
あなたが今、何かの作業を一心不乱にやっていたとしてもお客さんから呼ばれたら、その作業をストップさせて直ちにそのお客様のところへ駆けつけなければなりません。
それが行えるようになたったら作業を行っている時でも優先して意識を集中させなければならないところがどこか、というのが分かってくるはずです。
とにかく店舗の中ではお客様が最優先。
お客様のペースに合わせる事です。
あなたがせっかちな行動をしてしまうのは優先するべき順序を間違えているからです。
その部分に気付けば、あなたも接客業に参入することは可能です。
今からでも遅くはないですよ。
4.短気で怒りやすい
接客業に向いていない人の特徴の4つ目は「短気で怒りやすい」です。
世の中の人間、虫の居所が悪かったら誰でも短期になるでしょう。
怒りたくなる時もあるでしょう。
しかし、接客業においてお客様の前でそれをやってしまったら「アウト」です。
それほど「怒り」という感情は決してお客様の前でやってはいけない態度なのです。
「なんだ、そんなの客商売だったら常識じゃないか」と思う人が多いかもしれませんね。
ところがいくらお客様最優先の接客業でも、お客様に対して笑顔を見せにくくなってしまう時はあります。
クレームや理不尽な要求をお客様がやってきた時です。
上手くいかないことも多い
いくら大好きな接客業をやっている、とは言っても全てのお客様がこちらの思い通りになるとは限りません。
時にはとんでもない無理難題をふっかけてくるやからのようなお客様も来店します。
こちらがいくらマニュアル通りの接客を行っても全く取り合ってくれず、逆にこちらが悪い事をやっている、というような展開に持っていかれる事もあります。
本当に上手くいかない事が多いのが接客業なのです。
ですが、そのような時にこちらがつられて怒ったり短気になっていてはいけません。
グッとこらえてお客様の要望に対処していかなければならないのです。
顔で笑って心で泣いて…。
接客業は上手くいくことばかりでない、という事も認識しておかなければならないのですよ。
5.価値観を押しつける
接客業に向いていない人の特徴の5つ目は「価値観を押しつける」です。
つまり自分が最優先になっていて、お客様の事を自分よりも2番目、3番目に考えているという事になりますね。
これでは何年、接客業を続けたとしても永遠に本物の成功は収められないでしょう。
前にも少し触れたと思いますが、接客業には優先順位があります。
何をもってきても第一に考えなければならない相手は「お客様」そのものです。
「そんな事、分かってる。分かってる。耳にタコができた」決まって接客が満足に出来ていない人に限ってこう言い切ります。
自分はちゃんとやっていると…。
しかし、接客業はシビアです。
対面販売をするわけですから、個人の数字はハッキリと出てきます。
当然、素晴らしい接客を行えている人の数字は上がります。
反面、自分は誰よりもしっかりやっている、という自負だけが高い人は残念ながら数字が上がりません。
この事実を冷静に客観的に捉え把握出来る人ならば、再浮上するチャンスはまだあるでしょう。
しかし、そういった人に限って人の話が耳に入りません。
自分の価値観が絶対だと頑なに思っているからでしょうね。
みんなそれぞれ異なる考え方である
人間、100人いれば100通りの考え方があります。
まさに千差満別、いや万差臆別と言ってもいいくらい考え方は違うのです。
そして基本的に人間は人の話しを聞かされるより自分の話しを聞いてもらった方が「スカッ」とする性質があると思いませんか?
だからおしゃべり好きな人間は後を絶ちませんし、人の噂話、陰口、悪口の類は永遠になくなりません。
また自慢話もなくなりません。
それだけほとんどの人が自分というものを中心にして物事を考えている、という事になりますね。
そう、人間は誰もがはけ口というかストレスの吐きだせるところを求めているということなのです。
だからと言って、お店の販売員さんがお客様に対して自己の価値観を押しつけて商品を買わせようとするのは言語道断の話しです。
そんな販売員さんは恐らくどこのお店に行っても長続きしていないのでしょう。
接客業というものは、店舗という舞台でお客様を主役にする役目を果たす場所です。
そして我々スタッフは脇役に徹しなければなりません。
脇役が主役より面白かったり目立ったりしてしまったら主役たるお客様はへそを曲げてしまって、もっと気分のよくなるお店へ去っていってしまう事でしょう。
そして当然ながらお客様一人一人、皆異なる考え方をお持ちです。
その考え方をいち早く探りだしてそのお客様が何を最も望んでいるのか。
それを探りだすのが販売員さんの仕事です。
その理屈が分かったならば、あなたは優秀な接客の出来る人間に変われますよ。
今、その能力がなかったとしても、その気さえ持っていれば必ずやその事に気がつけるはずですよ。
6.ストレスに感じやすい人
接客業に向いていない人の特徴の6つ目は「ストレスに感じやすい人」です。
ストレスというものは恐らくどんな人でも感じていると思います。
それをどういう手段で吐き出しているか、溜めないようにしているか。
この手段をしっかりと持っている人は接客業に限らず、どのような業種や職場に行ってもやっていく事はできるでしょう。
しかし、中にはストレスの吐きだし方を全く上手くできない人もいます。
そういった人は大抵、人間付き合いが上手くできない人が多い気がします。
つまり人と人のコミュニケーションによって溜まったストレスを発散できないタイプと言えるでしょう。
ストレスを発散するのに最も簡単な方法は、職場の皆と「飲みにケーション」を計ることです。
そこで日頃の不満や愚痴を気の置けない者同士で言い合えば、翌日はスッキリした気持ちで仕事に励めます。
しかし、全ての人がこの方法で気分転換できるとも限りませんよね。
お客様と話をするのは平気だけど、身内の者と話をするのは苦手、という方もいるかも分かりませんよね。
さてどうすればいいのでしょう?
顔に出るとお客さんが感じとる
そんな時は自分だけが没頭できる趣味の世界に逃げ込むしかないのではないですか?
とにかくお客さんの前で嫌な顔やしんどそうな顔をしないようにすればいいのです。
その為の手段を自分なりに編み出して実行していく事です。
前にも言いましたが、接客業というのは優先順位があります。
お客様の事を何をおいても最優先にして行動しなければなりません。
そういう行動が出来る人ならば、恐らくお客様の前で嫌な顔や仏頂面などは決してしないと思います。
それが接客のプロという事になりますからね。
お客様は敏感です。
もしあなたが嫌な顔つきなどをしようものなら、たちどころにばれます。
一旦、感じてしまった嫌な思いというのは申したくないのが人間の心情。
となると、そのお店にはもう来店してくれなくなるかもしれませんね。
このようにストレスに極端に弱い性質の人は、最初のうちは接客業で苦しむ事になるかもしれません。
しかし、あなたにやる気さえあれば時間をかける事によって克服できるでしょう。
要はあなたの気持ち次第です。
あなたの決心の強さ次第で、接客業というものは恐れるに足らないものになるでしょう。
接客業は人生そのもの!どうせ目指すならプロを目指そう!
いかがだったでしょうか?
接客業で向いている人、向いていない人の特徴を全部で12個、紹介しました。
接客業は様々です。
商品や業界によっては働き方がガラッと変わるところもあります。
一言で接客業と言っても何も商品を並べるお店ばかりが接客業ではありません。
夜の世界の花、クラブやガールズバーの類も立派な接客業です。
ただどのような形態、業種になっても守らなければならないのは「お客様が第一」という鉄則です。
接客はあくまで店舗を運営していくための一つの手段に過ぎないかもしれませんが、お店の規模が大きくなればなるほどプロの接客が出来るスタッフが必要になってくるのです。
もしあなたが何らかの業界で接客の仕事をやってみようと思うのなら、最後まで頑張ってプロを目指してください。
接客が出来なければその先の店長もお店を持つという夢も叶いません。
接客業は人生の縮図を見ているような仕事なんですよ。
山あり谷あり。
だから面白くて楽しいのです。
どんな人でもやる気と根気さえあれば接客業はやれますよ!