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態々とはどういう意味?難しい言葉の...(続き3)

「別に来てもらわなくてもよかったのに、なんで来たの!?来なくてもよかったのに!」っていうニュアンスが感じ取れますね。

しなくてもいいことをしてくれるとき、ちょっと迷惑に感じたり、それでイラっとしたりすることもありますよね。

だからこんなこともあるかもしれません。

例えば、嫁姑問題で、嫁の家で何かちょっとしたトラブルがありました。

でも、それは嫁の家での問題であり、姑には直接関係ありません。

でも、姑はその事実を聞き付けて、もういてもたってもいられなくて、すぐに息子と嫁のところに飛んできて、嫁にあーだこーだと騒ぎ立てます。

そんなとき、イライラした嫁がわざと、「わざわざ」という言葉を使って、皮肉的たっぷりに「お母さんが”わざわざ”来てくださらなくても大丈夫だったんですよ~」って言うんです。

どうでしょう?
「来なくてもいいのに、なんで来たのよ!逆に迷惑なのよ!!」っていうのが、伝わりました??
しなくてもいいことをしてきた人に、「わざわざ」って言葉を使うこともある、というお話でした。

ちょっとマイナスイメージ

なので、「わざわざ」ってちょっとマイナスイメージの言葉でもありますね。

相手が労力をつかって、ついでにではなく特別な配慮を払ってしてくれたことへのねぎらいの気持ち、感謝の気持ちを伝えるときに、「わざわざ」と言うのは、それはプラスの意味として使っているでしょう。

でも、しなくてもいいことなのにすること、さらには故意にしている、わざとする、といった意味として使う時は、それはマイナスの印象を与える意味となってしまうわけです。

だれかがあなたに、「わざわざ言わなくてもいいのに~」とか「わざわざ電話をかけてきたよね」と言うなら、それは「しなくてもいいことをあえてしてきた」という受け止め方をしているように受け取れますね。

さらに、その人はあなたの行動を良いものとして受け止めていない、むしろ迷惑に感じている、という印象も与えますよね。

「どうしてわざわざ来たの?」とか言われると、「こなきゃよかったのに!」という意味にも聞こえますもんね。

ということで「わざわざ」は、マイナスのイメージがある言葉なので、使い方にちょっと注意が必要で、あまり考えないで使っちゃうと、相手に誤解やいやみっぽい失礼な印象を与えてしまうこともありそうです。

️態々の語源

「態々」とは、ついでとかではなく、そのことのために特別に行うことを意味していて、故意に行うことであることがわかりました。

それで、ときにしなくてもいいことをすること、を意味することもあり、マイナスなイメージを与える言葉でもありましたね。

わたしたちは、この言葉を”わざわざ”意味を考えて、使うことってあまりないですよね?
もしかしたら、なんとなく使っている言葉の一つではないでしょうか?
そんな「態々」という言葉ですが、語源はどこにあるのでしょうか?
なんで「わざわざ」は「態々」という漢字で表すのでしょうか??
ちょっと調べてみたいと思います。

態=意識的に何かをすること

「わざわざ」とは、漢字で書くと「態」という漢字が2つ並んだ言葉ですね。

この「態」とは、それだけだと物の形や様子、ありさま、さらには振る舞いを意味します。

「態」自体は名詞なのですが、そこに各助詞の「と」がつくとどうなるかというと、「わざと」とよみます。

「わざと」とは、意識的に何かをすることです。

それで、「態」には意識的に何かをするという意味があるようです。

態と=わざと

「わざわざ」が「態々」と書くのは、「わざと」という言葉を感じに変換すると「態と」になることを考えるとすごく納得が行くのではないでしょうか?
さらに、わたしたちはよく故意に何かをしたときに「わざとやった」ということがありますよね。

それは、意識しておこなったことであり、偶然ではありませんね。

偶然ではない、つまりは特別な労力を傾けた、ということです。

そこから態々が生まれた

それで、「態」という漢字には意識的に何かをすること、という意味が含まれ、「わざと」とは「態と」という漢字で表されるとなると、やはり「わざわざ」という言葉が「態々」と書くのは納得できますね。

この「わざわざ」という言葉は、古語に由来していて「態々し」という表現が出てきます。