これでは違和感を感じますし、そもそも自分を立てるという事自体意味がわかりませんよね。
なので、私は〇〇のように申す、申し上げる、申した、というような使い方をする必要があります。
申すという言葉はビジネスの場でもかなり多く使われる言葉でもありますので、正しく意味を理解するようにしてください。
しかしこの部分に関しても一般的な生活をしていればある程度理解いただけると思いますのでそこまで難しい内容ではありませんので、安心してください。
今がどんな状況で相手と自分の関係はどうなのか、という事をを冷静に考えれば言葉は出てくるはずです。
行く→参る
次にご紹介する基本的な謙譲語は行くという言葉です。
行くという言葉も、ビジネスの場であったり、目上の人と話をするときにはよく使う言葉です。
よくビジネスの場で営業マンが本日の〇〇時に参ります!というような言葉を使っている場面を見かけたことがあると思います。
あれがまさしく行くという言葉を謙譲語に直している場面です。
似ている言葉として、本日〇〇時に伺います!というような言葉で表現されることもありますが、厳密に言えば行くという言葉はうかがう、来るという言葉は参るになります。
どちらも似たような表現でもありますので、混同している人も多いですし、そこまで使われ方にうるさく言われる事はないかと思いますが、知識として覚えておけば問題ありません。
見る→拝見する
次にご紹介する基本的な謙譲語は見るという言葉です。
見ると言う言葉もビジネスの場であったり上司と会話をするときによく用いられる言葉の一つです。
例えば会社の取引先の人と商談をする時に会社の取引先の人が事前に資料を送付してくれていたとします。
当然ながら商談の場において予め送付してくれていたという事は、目を通しておく必要があるということなので取引先の相手に資料を見たということを伝えるべきだと思いますが、その時に単純に資料を見たと伝えるのではなく、資料を拝見いたしました、というような言葉を使って表現されることが多いです。
これが見るという言葉の謙譲語になり、拝見するという使い方が一般的になります。
見るという言葉はかなり頻繁に使う場面が多いので、拝見するという言葉をすぐに連結させてインプットしておかないと、間違った使い方をしてしまう場合がありますので、この言葉くらいはまず初めに覚えておく必要があります。
「です」「ます」を身につける
ここまでは基本的な謙譲語についてご紹介をしました。
尊敬語と謙譲語の基本的な言葉を理解したところで、次に丁寧語についても理解していただく必要がありますが、丁寧語に関しては先ほどご紹介したように相手に対して丁寧に述べる言葉であり、「です」や「ます」を付ける必要があります。
社会人として働いている方であればさすがに、ですとますの付け方がわからないという方はいないと思います。
子供でも分かるようなことなのでいちいち言うことではないかもしれませんが、「です」と「ます」という言葉をしっかりと意識しておかないとタメ口のような口調になってしまったり、しっかりと「です」と「ます」を発音しないと、~す というように体育会系のような話し方になってしまうので、発音などにも気を付ける必要があります。
~です、~ます、ときちんと発音を最後までしっかりと行う事によって同じ丁寧語でもまったく違って聞こえるようになります。
よく語尾がかすれてしまっている人がいますが、きちんとした言葉を遣えなければ社会人として信用してもらえません。
厳しい人を相手にした時には相手が不快感を示す場合もありますので、基本的な使い方、発音を意識して使うようにしてください。
「ご」「お」をつける
敬語について注意していただきたい点の一つとして「ご」や「お」を付けるという事です。
この部分を意識することによってちょっとした言葉を使う時にも綺麗な敬語を使うことができるようになりますので早い段階で自分のものにしていただきたいスキルの一つです。
例えばお客様に対して何かを説明したりするときに、説明させていただくという言葉が基本的な敬語になると思いますが、ただ説明させていただくという言葉を使うのではなく、ご説明~というような言葉に変換するとより丁寧な言葉になると思いませんか?
例えば、メールの返信をした時に、返信申し上げますよりも、ご返信申し上げますの方がより丁寧な印象を与えられます。
このように、接頭語として「ご」「お」を付ける事によってだいぶ印象が変わりますので、付けられるものに関してはつけるようにしてください。
語尾を伸ばさない
敬語を使うときに注意していただきたい点の一つとして語尾を伸ばさないということです。
時々気になるのが敬語を使っている時に語尾を伸ばし気味にして発音する方です。
例えば、こちらですぅ~、おっしゃいましたかぁ~?というような発音を聞いたことがある方も多いと思います。
特に社会人としての経験が少ない方が使い気味ですが、これは相手に対してものすごく失礼ですし、話し方だけ相手をイラつかせてしまうような悪い例です。
語尾を伸ばす事によってだいぶ印象は変わってきます。
言葉は人を移す鏡であり、どんなに優秀な人だったとしても、話し方がきにくわなかったりするだけで嫌われてしまったりします。