コントロール欲求の強い人には、強気に出ても弱気に出ても、あまり効果はありません。
強気に出ると「なぜ自分に従わないのか」と怒りを買いますし、弱気に出ると「自分の言うとおりに動く人だ」と満足感を与え、その後何度も同じように欲求を満たすために利用されます。
こうした状況を可能な限り回避していくには、可もなく不可もなくというポジションを作ることです。
決して深く関わるようなことはせず、自分に対する印象を良くも悪くもないその他大勢という認識にさせることが重要です。
自信をつけてあげる
コントロール欲求はとても難儀なものですが、その裏側にある感情が見えてくると、その人の見え方も変わってくると思います。
コンプレックスがあったり、自信がなかったりするということは、他人から十分な愛情を注がれていないということでもあります。
自信をつけてくれるような親しい人が身近にいない、いたとしてもその人の寂しさや虚しさを埋められていないのでしょう。
ですので、一人でどうにか解決するしかない状況となり、コントロール欲求が生まれて自分で自分を慰めるような行為に走っているのです。
先ほども言ったように、できる限り深く関りを持たない方が賢明ですが、そうもいかない状況の人は自信をつけてあげるように努めましょう。
コントロール欲求が強く、支配的な気質のある人は、誰かから認められ支持されたいと感じてるのでその部分にアプローチすると効果的です。
「いつもありがとうございます。
」「●●さんのおかげです。
」「こういうところを尊敬しています。
」「自分も●●さんのようになりたいです。
」などと言葉にして伝える事で、コントロール欲求を満たせる可能性があります。
相手が自分に対して好意的で従順な態度を取っていると感じれば、過剰に威圧的な態度や物言いも減ります。
もしも仮に、あまり良く思っていない相手であっても意識してこうした言葉を使うようにしてみてください。
自信を持つと、人は心に余裕が生まれますので、言動にも変化が現れるでしょう。
受け入れてもらうように説得する
自分を言いなりにさせるためコントロールしようとしている人と出会ったら、頃合いを見て、自らの意見を述べることも大切です。
「こういう理由から、その指示には従えない」というように、きちんと明確な理由と意思を持って伝えることが重要です。
ただ単に、やりたくない、できない、従えないと言うだけでは相手も納得しません。
動機や経緯をあわせて伝えることで納得してもらえるでしょう。
説得するのは労力や勇気のいることですが、相手の機嫌をうかがって、従うような日々が続くと辟易としてしまうので時には思い切った行動も必要です。
他の欲求で満たすことを勧める
人を支配したいと考える人は、いつもどこか満たされず、日常に納得がいっていないという人が多いです。
その隙間を埋める方法はコントロール欲求意外にも沢山あります。
これに気付いていない人には、ぜひ新しい可能性を示してあげるというのもとても有効な手段です。