「同調する」と聞くと、あなたはどんなイメージを抱きますか?
同調すること、それは世渡り上手の処世術のひとつです。

人生は常にあらゆる人や、あらゆるチカラが働いているものですので、いつも自分の思うように行くことばかりではありません。

時には意志にそぐわない苦渋の決断を下さなければいけないこともあれば、あまり好かない相手の意見に同意をしなければいけないこともあります。

こういう時に必要になるのが、“同調する”というスキルです。

これは、人と円滑なコミュニケーションを図る上でこの上なく大切なことです。

「物事をうまく進められるようになりたい」
「人や意見をまとめられるようになりたい」
「自分と言いたいことをうまく伝えたい」
「周囲と良好な関係を築いていきたい」
このような望みを抱えている人。

「人の顔色をうかがうのが苦手」
「人との関係がこじれやすい」
「自分の意見を言うのが怖い」
「人付き合いが不得意」
このような悩みを抱えている人。

こんな人たちに、必要になるのも“同調すること”なのかもしれません。

上手く同調する方法を習得することで円滑に進む人間関係や解決できる問題もあるでしょう。

同調することを学べばさらに、今より人間力を高めるために必要なスキルが得られますよ。

同調が上手い人の特徴を知ろう!

同調するのが上手い人は、人付き合いにおいて、自分の置かれたポジションや、場面に応じた適した判断ができる人だと言えます。

今回は同調が上手い人はどんなテクニックを使っているのか、同調することをどう考えているのかなど、詳しい部分を紐解いていきましょう。

同調するのが苦手な人でも、上手く対応できるようになるコツやメリットも紹介していきますので、自分に取り入れられる部分を引き抜いて活用してみてください。

同調する人の特徴とは?


では実際に、同調することが上手い人や得意な人はどんなタイプの人たちなのでしょうか。

漠然としたイメージ的に、同調するという行為はどこか逃げ腰で弱気な対応だという印象があるかもしれません。

確かに、中には自分の意見を通すことでいざこざや衝突が起きることを避けるために同調する人もいるのは確かです。

同調する人のタイプは大きくわけて2パターンに分かれます。

「ついつい同調してしまう」タイプか「同調を上手く利用する」タイプです。

前者はまるで条件反射や癖のように、考えなしにとりあえずの状態で同調をしていますが、後者は違います。

同調することを自らのスキルとして活用することで、周りの人の心を掌握したりスムーズなコミュニケーションを生むことができるのです。

まずは、ついつい同調することを選んでしまうタイプの人の特徴について紹介します。

自信がない

自分に自信が持てずにいる人は、周りの意見に同調しがちです。

この人の同調は、確かな賛同の意志であることはほとんどなく、その場の空気や大多数派の意見に合わせて同調していることがほとんどです。

この時考えているのは、「トラブルにならないこと」「周りに合わせて大多数の一部でいること」「極力目立たないこと」など弱気なことばかりでしょう。

自信のない人は、仮に発言者や大多数派の意見と自分の意見が違う場合でも、自分の意見を主張したりすることはほぼありません。

なぜかというと、自分に自信がないことから、目立つことを嫌い、消極的な姿勢になっているからです。

意見を主張したところで周りを納得させることができないと、やってみる前から負けを認めていたり、意見を述べることで周りから反感を買ったり、反論されることを怖がっています。

ただ、流されるままに合わせているということは、自ら考えることを放棄しているも同然です。

人に同調していれば、自分に矛先が向くこともなく、その場のは円満に収まると考えているのでしょう。

もちろん、こうした選択をすることは、ときには賢明な判断だという場合もあるでしょう。

しかし自分の意見と反した行動を取って同調し続けていると、気付かぬうちにストレスやフラストレーションが溜まって心が疲弊していきます。

繰り返し繰り返し、願ってもいない同調をしていると自信のなさに拍車がかかり、考える能力や伝える能力がさらに低下していってしまうでしょう。

無責任


もしも、ある決定事項に沿って対応した結果、トラブルが発生した場合、当然のことながら責任問題に発展します。

こうした時に、自分で責任を負いたくない、責任を押し付けられたくないと考える人は、自分から意思決定を下すことをせず、同調という手段を選びます。

なぜなら同調しておけば「私だけで決めたことではない」「あの人も賛同していたでしょう」などといった逃げ道を作ることができます。

こうした無責任な人は、自分の判断で事が進むことを好まないので基本的に周りに合わせて同調することで、責任逃れや連帯責任という状況を作り出します。

この人のようなタイプは、そもそも同調する判断が正しかろうが間違っていようがなんとも思っていません。

考えていることはただ一つ。

「自分が責任を取るわけでは無いから何でも良い」ということです。

無責任な人は、とりあえず目上の人や立場の強い人など権力者の意見に同調しておけば間違いない、と考えている人も多くいます。

このような人は、組織内で信頼を築きにくく出世することもなかなか難しい立場になります。

無関心

無責任と無関心は似ているようで異なるものです。

実は無関心ほど、厄介なものはありません。

無関心というのは、対象となる議論にそもそも興味を示すことをしていない状態です。

関心がなければ、同調することにも躊躇いもなく、ただただ都合のいいように流される存在になります。

無関心な人は、自分の判断により決断が左右されることや責任が発生することさえも深く考えていないので、責任逃れをしようと目論む人よりもタチが悪いと言えます。

こうした人は、大前提として自分の関心の向くもの以外の全てに無頓着ですので、「どうして同調したのか」という答えすら曖昧。

同調するのが大多数か少数派かなどわそんなことさえもどうでも良いという態度です。

確かな意志を持って行動していないため、同調すること自体にも大した意味や考えが無いということもしばしば。

優柔不断

優柔不断で自分の考え上手くまとめることが苦手な人は、自分の意志が固まらないうちに致し方なく同調しているというケースも少なくありません。

優柔不断な人は、無責任な人や無関心な人とは違って、自ら考えようとする意思があることが大きく異なる部分です。

良い結果を出そうと考えてはいるものの、周りから入ってくるあらゆる情報に惑わされて、的確な判断をすることができないのが弱点です。

答えを決めあぐねている間に決断に迫られて、自分の中で決着がつかないままフラリフラリとなんとなくの理由から同調してしまうのです。

しかし、後になって「やっぱり別の方が良かった」なんてことになっても、取り返しがつかないこともあります。

こういうタイプの人は、自分の中の価値観や考え方に一定の基準や判断するラインを設けるとあとあと後悔する結果にならないでしょう。

八方美人

八方美人で、周りにいい顔をしたい、好意にしている相手から良く見られたいと私利私欲ばかりを優先する人は当然のように自分の意見を持たずに同調することを選びます。

八方美人は自分がどうしたいかと言うよりも、周りの人はどうするのか、あの人はどうするのか、という部分に着目して意見を決めるため厳選な投票の場などにおいては大変迷惑で、公平さにかけるジャッジになる可能性もあります。

このようなタイプの人は同調した結果はどう転んでも構わないと考えています。

同調したという事実をバネに、人脈やコネをつくったり、貸し借りをつくったりすることが重要ですので、結果は二の次、三の次というわけです。

あちらこちらに方面にいい顔をして、統一性のない言動ばかりをしている人は、本当に頭が良くて要領のいいタイプでもない限りいつかとばっちりを食らう可能性があるので注意しましょう。

【八方美人については、こちらの記事もチェック!】

依存体質

自分ではない誰かに依存してしまう体質の人は、自分の意志を持って決定することや、意見を発信することができません。

いつも依存対象としている人の考えや助言を求め、その人の言うがままに行動することに慣れてしまっていると自分で考え決定するという状況になった時に判断ができないという状況に陥ります。

ですので、基本は依存対象の意見に同調することになるのです。

依存体質の人は依存から抜け出さない限り、明確に自分の意志を持って行動ができず、1人ではまともな状況判断ができないままなので根本的な解決が必要不可欠です。

依存している時は自分が依存していることに気付かないこともあり、あたかも依存対象の意志が自分の意志のように錯覚することもあります。

周りから「あの人は自分の意見がない」「他人の顔色をうかがってばかりだ」なんて思われている可能性も。

簡単に人の意見に左右される人は心から信用することができないので、周りからの評価もシビアなものになるでしょう。

面倒くさがり

本来考える能力や発言する能力がある人でも、ただ面倒くさいという理由で同調する人もいます。

面倒くさがりな人は「考えることが面倒くさい」「もし意見が割れて拗れてしまったら面倒くさい」など余計なパワーをかけることを極端に嫌うため、とりあえず同調しておこう、というような軽い気持ちで意志を決めてしまうのです。

しかしこうした人は面倒くさがりな人は、どの判断を下すことが結果的に最も効率的で面倒くさくないかを優先させるため頭の回転が良い人が多く、同調の先にある結果が面倒くさいケースの場合は異なる意見を述べたりすることも。

自分主義で厄介ですが、ある意味判断力に優れているとも言えます。

上手く同調を利用する人の特徴

ここまで紹介した例を見てみると、同調することはとても弱気で卑劣な手段のように感じます。

しかし、これはほんの一面に過ぎません。

同調するという手段を上手く利用しながら卒なく世渡りをしている人も大勢いるのです。

周囲に気が使える

見方を変えれば同調するということは、一種の気遣いだとも考えられます。

もし仮に相手が誤った判断をしていたり自分と異なる考えを持っていたとしても、人の意見を頭ごなしに否定したりするのではなくまずは相手に同調することで円滑に話を一歩先へ進めることができます。

こうした気遣いができる人は、まず相手に同調する態度や意思を見せてから、その考えを基にしつつ自分の考えを交えたりしながら意見をブラッシュアップしていくことで、変に対抗意識を見せたり反感を買うことなく丸く互いの意見をまとめることができます。

気遣いが出来る人は言葉の運び方や相手の意見に対する同意の仕方がとても巧みで、人を悪い気分にさせません。

聞き上手な人であるとも言えます。

さらにこういうタイプは、相手を尊重しながらも最終的な決着地点は自分の考えがきちんと反映された納得の行くものになるようにコントロールするよう誘導することにも優れていることが多いのです。

空気が読める

人の意見に合わせて同調するということは、時に必要な判断です。

これがもし、自分が本来望んでいる考えや結論と異なっていたとしてもです。

例えばその場がほぼ満場一致である案を支持していたとして場合、自分の意見がどんなに良い案だと自信があっても、わざわざ場を乱すようなことはするものではありません。

もちろん自分の意見を言うことは大切なことですし、無理な我慢は良くありません。

しかしものにはタイミングと引き際というものが存在します。

その場の空気を読み取り、適した判断を下すことも必要なことなのです。

自分が自分がと、己を押し出すことだけが能力を誇示することではありません。

協調性を持ち、相手の意見を尊重する優しさや余裕があることも、いい大人としての条件です。

周りをよく観察してる

その場の空気を濁さずに、上手く立ち回るために同調するということは、広い視野で周りを見ることが出来ている証拠です。

誰かに同調することは、その場限りの問題ではなく後の人間関係や物事の進み具合などあらゆることに影響を及ぼす判断になります。

普段から、周りをよく観察している人であれば、相手に応じた対応方法や人柄に合わせた話し方や説得の仕方など、あらゆる方面から手立てが考えられるでしょう。

普段から人との付き合いについて真剣に考えている成果が、意外な場面にも役立ってくるのです。

判断力が優れている

同調するべきか、しないべきか。

誰に同調するべきか、どういった形で同調の意を示すか。

自分本位にならず、どういった決断をすることが最もふさわしいのか、誰に同調することが懸命な判断なのか、こうしたことを瞬時に考えることができるのは立派なスキルです。

しかしこの判断力は、一朝一夕に身につくものではありません。

大切な場面で最適な選択をするには普段から敏感にアンテナを立てて周りの意図を汲み取ったり、判断の善し悪しを見極めるなど、自分から積極的に励んでいなければいけません。

思いやりがある

同調することは、人それぞれの個性を大切にして尊重している証拠です。

自分の意見や願望などを述べる時、誰もが自信満々に発言している訳ではありませんよね。

きっと勇気を振り絞って発言をしている人や相手からの反応を気にしている人もいるはずです。

そんな人に対して、真っ向から意見を否定したりするのは良くありません。

気のない行動が人の自信や期待を奪い、やる気を損なってしまいかねません。

そうならないためにも、人の気持ちを思いやる気持ちが大切になります。

否定的な態度の人より、同調してくれる人の方が話しやすいですよね。

「自分の話をいつも真剣に聞いてくれる」「この人なら自分をバカにしたりしない」という相手であれば本心を打ち明けられます。

それに、そういう相手からのアドバイスや意見であればすんなり受け入れることができるようになります。

同調する人のメリットとは?

同調することは、人付き合いを円滑に進めたり、場を丸く収めたりするだけでなく、他にもメリットとなることが幾つかあります。

同調を上手く利用し、その方法が成功している人であれば、自然とついてくるはずです。

好印象を持たれる

上手く同調できる人は、周りを良く見ていて気遣いが行き届いている人だと言えます。

自分を優先するのではなく、人のことを考えた行動ができる人は、とても謙虚で思いやりがあると感じられるため、とても好印象です。

他の人の気持ちを汲み取る優しさだけでなく、その場を納得させる対応力や会話力に長けているということでしょう。

こういう人は周りからも大切にされます。

人から同調してもらうことで、相手としても安心感や満足感を得られるでしょう。

しかし決して押し売りのような優しさや「やってやった」「自分のおかげで」と言うような態度では決していけません。

こうした見返りを求めるような同調は、逆に反感を買ってしまいますので要注意です。

コントロールしやすくなる

同調という手段で、相手を不快にせず説得したり、ことをスムーズに運ぶことは、非常にハイスキルな能力です。

頭の回転が良く、その場その場での察知能力や判断力が伴わなければ上手く同調することはできません。

こうした器用な人は、併せ持つ様々な能力を駆使して、場の流れや人の考えを巧みにコントロールすることも可能です。

まず、同調することで相手は自分の意見に同調してくれる人に対して好印象を抱き、さらに上手く行けば信頼できる人として認識します。

こうした状況を作り出すことができれば、そこからは話術やコミュニケーションによってその場面を上手くコントロールして、自分の考えるプランや方向性へと誘導していけば良いのです。

人から勝ち得た信頼感は、何よりも強い武器となります。

自分の意見に耳を傾けてもらうこと、言葉をきちんと聞き入れてもらうこと、「この人が言うならば」と思わせること。

これらは全て信頼感の上に成り立つものです。

まず討論の土俵に立とうと思ったら、人の心を掌握するコミュニケーション能力や同調力を学ぶことが重要になります。

他者からの評価が高くなる

同調することで上手く立ち回ることができる人は「仕事ができる」「信頼がおける」「気が遣える」など、優れた部分が沢山見られるので評価も自ずと高くなります。

同調し、周囲をまとめていく統率力は、人の上に立つリーダーに必要な素質でもあります。

本当の意味で人から評価を集める人は、ただ仕事で結果を出すだけでなく人望があってこそです。

周りから評価される人になりたいのであれば、人の立場や権力をとわずいろいろな人の意見を聞ける人物になるべきです。

そのうえで自分に求められていること、他人が求めていること、そして自分に求めること、他人に求めることを上手く調整して駆け引きをすることが重要になるのです。

周りとうまく関係を築き、堅実に励んでいれば自然と評価はついてきます。

意中の人・モノを手に入れやすくなる

同調するのが上手な人はものごとをコントロールする主導権を握ることができます。

ただ、大々的に自分がこの場を仕切っているのだとパフォーマンスするわけではなく、あまり表立った行動はせずとも影から上手く人やモノを動かす能力に長けているのです。

ですので、周りが気付かないうちに手綱を握り、自分が考える方向へ導いています。

この能力は単に仕事だけで活きるのではなく、プライベートなどあらゆるシーンで使えるものです。

例えば仕事関係で親密になっておきたい人に対して距離を近づけるように、恋愛で好きな人がいる場合にも上手く同調したり自分へ意識を向けるなど、人の心を掴むテクニックを知っている人だからこそできる方法で相手を惹きこみます。

こういった能力に長けた人は「痒いところに手が届く」タイプが多く、相手がして欲しいこと、自分に求めることなどを的確に捉えて対応していくことが得意なので、人から好かれるのでしょう。

しかし、これは簡単なことではなく、その人本人が普段から培った観察眼や応用力があってこその結果です。

『同調』の基礎知識

同調するということは具体的にどういったことなのか、基礎の部分を振り返ってみましょう。

普段何気なく使っている単語かもしれませんが、もしかすると間違った認識をしてるなんてこともありえます。

意味

『同調』とは、自分以外の他の人に意見や態度を合わせることです。

漢字の組み合わせを見ても分かるとおり、“調子”を“同じ”にするという意味がわかります。

単に口先で相手に賛成することも同調ですし、態度で賛成の意を示すことも同調です。

明確に同調とはこうすべきものなのだ、という決まりはありません。

同調する意図は人によって様々です。

心から賛成の姿勢で他の人の意見に同調し支持している場合もあれば、同調しているのは見せかけだけで実際のところは意見に反対意見を持っているケースもあります。

心情は関係なく、表面上だけでも同調することは可能というわけです。

ですので同調と言っても、すべてが全て純粋な賛同かというとそうではないということを覚えておきましょう。

同意とはすなわち“反対しないこと”だと言うことです。

この他、人だけでなく物のタイミングや波長がピッタリ合致してシンクロしている状態のことも『同調している』と表すことがあります。

使い方

同調というワードの使い方を、いくつかの例文で見てみましょう。

「彼は意見に同調する姿勢を見せた」
「無理に同調させられている」
「私に同調したかのように見えた」
「彼は私に同調していない」

同調すること、しないこと、肯定から否定まで複数の のパターンも用意しました。

どういうシーンで使われるのか想像してみてください。

同調の慣用句

次に、同調という単語が複合された慣用句の例を紹介します。

同調圧力

同調+圧力の2つの単語から成り立つ『同調圧力』、あまり聞き馴染みのない言葉でしょうか。

これは、同調による圧力がかかる状況を指す言葉です。

主に、集団行動において、大多数が同調することで勢力を持ち、少数派の異なる意見を持つ人達を同調させようという圧力のこと。

頭数の多い思想の人たちが同調し、その場の空気を作り出すことで優位に立ち、自然とその他の思想を持つ人たちを強制的に同調させるということなので、いわゆる暗黙の了解というものです。

同調回路

同調+回路の2つの単語で成り立つ『同調回路』、これもまた普段耳にする機会が少ない言葉ではないでしょうか。

ある分野に特化した人であればわかるかもしれません。

実は同調回路というのは、同調圧力のように人の関係や状況を表すようなものではなく、物理や化学といった分野で用いられる電気回路のことです。

コイルやコンデンサーの値を調節することで、特定の周波数に同調できるよう設定されたものなのですが、こう言われても正直なところあまりピンと来ませんね。

同調者

同調+者という2つの要素で成り立つ『同調者』は、字面から分かる通り人を指す言葉です。

これは単に同調する人を指して使うというよりは、特定の思考や運動に精神的、または物理的に賛同・支援する人たちのことを示す言葉です。

このような同調者はシンパサイザーとも呼ばれ、共鳴者と表されることもあります。

根本的な考え方は同じではありますが、私たちが極一般的に用いる同調すること、とは含む意味合いが違います。

自分に誰かが同調してくれたからと言って、その人を同調者だと表現するのは少々意味合いが異なるため注意が必要です。

同調体

同調+体という2つの要素で成り立つ『同調体』は、なんとなく雰囲気で察せるとは思いますが、これも人を指す言葉ではなく物理・科学の分野のものです。

詳しくいうと、原子番号いわゆる陽子の数が異なるものの、中性子の数が同じである核種のことで、同中性子体と呼ぶこともあるらしい。

何がなにやらと言ったところですが、核種の間になにか共通して通ずる部分があるということです。

同調培養

同調+培養の2つの単語で成り立つ『同調培養』は生物学に関する用語です。

これは、微生物や細胞などを培養する際に、発育が均一になるよう培養する条件を調整することで生活周期を同一にすることを表します。

これは、細胞の周期を計測するために用いられる実験法です。

細胞はそれぞれ異なるタイミングで増殖したり分裂を繰り返すので、同時期に実験する対象を特定の周期に留まらせるなどして実験をするとのこと。

同調すなわちシンクロという状態のことなのですね。

同調する時はバランスを考えよう(まとめ)

同調は世の中をうまく渡って行くために、上手に利用すればとても有効な手段となります。

ですが、同調することで自分の本来の意志を後回しにし過ぎてしまうのはいけません。

相手を思う気持ちはもちろん大切ではありますが、それと同じように自分のことも大切にしてあげましょう。

気持ちと行動とのバランスをうまく調整すれば、無理なく周りと調和することができます。

これまで、自分の気持ちをうまく表現できずにフラストレーションを感じていた人、どのように意見を述べれば角が立たないのか考えていた人は、同調することが上手い人の特徴から自分にできそうなことを少しずつ取り入れてみてください。

互いを尊重しあいながら、互いに納得できる結果を出すことが重要です。

今回紹介したような同調するスキルを習得して、上手く活かすことができれば、人付き合いがより充実したものになるでしょう。

余計なトラブルを避けることもできますし、周りとのコミュニケーションもより円滑に進むようになります。

まずは、人の話を最後まできちんと聞く。

聞くときは相手が何を思ってどんな意図で発言しているのか考えてみることが大切になります。

相手としても、真面目に話を聞いてくれる人とそうでない人とでは、話す内容の充実度やその問題に向ける姿勢も変化します。

同調する時は、同調した先の結果まで予測した上で対応する必要がありますので、なにがなんでも賛同していいと言うことではないことを覚えておきましょう。

今回取り上げた例では仕事や重要なお知らせシーンでの同調を主に紹介しましたが、同調するシーンは友人同士や家族同士の日常的な会話などでも頻繁にあります。

ちょっとした場面であっても、相手を思いやり同調する心を持つ事はとても大切な気遣いであり、心遣いです。

仕事でも私生活でも、大切なのは目配りや心配りだと言いますから、よく見ること、知ろうとすることを重視して意識を変化させてみるだけで見える側面や環境が少しずつ変化していきますよ。