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雪女について、今さら聞けない基礎知...(続き2)

私は、この世の空想上のもので物語になっているようなものや妖怪なども、太古の昔、人間が何かしらのエネルギーの一種のようなもののインスピレーションを受信して表わされたものもあるのではないだろうかと思うことがあります。

もちろんそこには人間の単なる願望のようなものもあるかもしれませんが。

実在はしないけれどエネルギーレベルでは存在するようなものなのではないかと思っています。

何カ月も雪に閉ざされる豪雪地帯では、闇、吹雪の風の夜の音などの自然現象への恐怖から幻想が表れ、そこからさまざまな物語が生まれているようです。

いろいろな呼び名が存在する

雪女という呼び名が一般的ですが日本各地ではいろいろな呼び名が存在します。

つらら女

雪女をつらら女と呼んでいる
雪女とつらら女とは混同されるようですが「つらら女」は秋田県などで伝えられている妖怪です。

ある吹雪の夜、一晩泊めて欲しいと色白の女性が老夫婦の家を訪ねて来ました。

老夫婦は快く泊めてやることにしたのですが、結局吹雪の日が続いたのでこの女性は10日間もの間泊ることになりました。

その間にお互い心が通い合うようになったのですが、老夫婦は女性がいくらすすめてもお風呂に入ろうとしないのがとても不思議でした。

しかしあまりに熱心にお風呂をすすめてもらうので女性はとうとう断り切れず、悲しげな表情をしながらお風呂へと入りました。

いつまでたっても風呂場から出てこないことを心配した老夫婦が見に行くと、湯気が凍ってつららとなり天井から何本もぶら下がり、湯船には女性がしていたクシが浮いていたとうお話です。

つらら女が訪ねて泊めてもらった相手が独身の若い男性というパターンもあります。

その場合は、2人は結婚して子どもをもうけるのですが1度もお風呂に入ろうとしない妻でしたがある日とうとうお風呂に入ると2度と出てくることはなく、やはりつららと化していたというお話になります。

雪女郎

地域によっては雪女郎(ゆきじょろう)と呼ばれるところもあるようです。

山形県や滋賀県の昔話で雪女郎を主人公にしたものがみられます。

雪降り婆(ゆきふりばばあ)

長野県諏訪郡に伝わる雪女で、雪が降る日に出没し紐を持って出会った人を縛る妖怪だということです。

この地方由来の物語などが見当たりませんでした。

この地方では雪女とは言わずに雪降り婆と呼んでいるようです。

雪女の由来

雪女の由来を調べてみました。

室町時代から伝承されている

雪女は室町時代末期より伝承されているようです。

各地で語り継がれていますが共通点は、女性、白装束、雪の日に現れるということです。

恐れられる存在ではあるのですが、雪女郎のように人の愛情や優しさを試す存在という一面も持ち合わせている物語も存在します。

雪の性質の冷たく儚げで美しい存在の象徴です。

江戸時代前期の山岡元隣という俳人は物が多く積もるところには必ずその中に生物が現れる、それゆえ、雪女は雪から生まれたのだと言ったそうです。

気が茂って林や森になれば鳥た生じ、水が集まり海になれば魚が泳ぐという考えからだそうです。

宗祇諸国物語

宗祇法師の「宗祇諸国物語」に法師が越後国で雪女を見たという記述あることから室町時代が起源ではないかといわれています。

正確には室町時代にはすでに伝承されていたということです。

雪女の特徴

雪女は各地でどのような呼び方をされても特徴は共通しています。

今みたいに、メールもテレビも、全国版の出版社もなかったであろう時代に日本中にどうして共通する物語が伝承されているのかとても不思議です。

ジワリジワリ広まったのでしょうか?それともあるとき同時にともいえる時期にパッといたるところに現れたのでしょうか?

容姿について

特にその容姿はどの地方でも同じようです。