白装束を着ている
死をイメージしている白装束を着ています。
現代でも人が亡くなったとき白い着物を着せて見送るのですが室町時代からすでに続いていたと雪女のことからわかります。
実際最後は姿を消して、雪女がいたであろう跡は水でぐっしょり濡れているという結末が多いです。
姿を消すというのはどこかへ行ってしまったというのではなく、解けてなくなる、つまり死を意味しているのですね。
一般的には綺麗な顔立ち
綺麗な顔立ちをしています。
雪の夜に見ず知らずの家にやって来たり、男性の前に現れて心を惑わすからには美しい顔立ちだという設定が必要になります。
老婆の容姿のものもある
ただ、愛媛県や長野県など老婆の容姿として伝わっているところもあります。
美しい容姿だけでなく醜いおばけのような姿として伝承されていることもあるようです。
西洋のシンデレラ姫や白雪姫に出て来る継母や魔法使いのお婆さんのようです。
行動について
雪女はどういったことをする妖怪なのでしょうか?いわゆる障りのようなことをするイメージがあるのですが。
男の精を吸う
男性にとって魅惑的な存在で現れて男の精を吸うのが雪女です。
男の精を吸う女の象徴が雪女として表わされています。
男の精を吸うということは男を幸せにしない、今ある幸せや元気を奪うということです。
ある女性と交際を始めたり、結婚すると急に調子が悪くなったり、反対にとてもツイてくるということが実際にあります。
ちょっと現実的な話になりますが、今現在とても活躍しているあるスポーツ選手がいます。
彼は最初は鳴り物入りでその活躍を期待されていたのですが、トラブルに巻き込まれることもあり、調子はイマイチでした。
それが結婚をしたとたん、目を見張るような活躍ぶりです。
男の精を吸う女と男に息吹を吹きかける女がいることは確かなのです。
誰と付き合おうが、一緒にいようが自分次第なのですが、そんな相手を選んでしまった本人の状態も同じ波長だったに違いありません。
男に冷たい息を吹きかける
「死」を表す白装束の衣裳を身にまとい、凍える息を吐いて相手を凍らせて死に至らしめるのです。
雪女の逸話では物理的な冷たい息を吹きかけていますが、その意味するところは凍えるような利己的な、愛情を微塵も感じさせない冷たい心を持っているという意味なのでしょうね。
雪女の逸話は地域によって数々存在する!?
雪女の逸話は地域によって数々存在しています。
いくつかご紹介します。
新潟県地方の逸話
新潟県小千谷地方に伝わる逸話は吹雪の夜に現れて子どもをさらったり大人の人間を埋めてしまうといわれています。
これは岐阜県に伝わる逸話と類似しています。
雪女が風呂に入る逸話
ある男のところに1人のとても美しい女がやってきました。
この女は男の嫁になることを望んでそれが実現しました。
一緒に住んでいても嫁はなぜかお風呂に入ることを嫌がるのです。
ところがある日、男は嫁を無理やり風呂に入れました。
しかしいっこうに風呂から帰ってこない嫁を心配して見に行くとその姿はなく氷柱だけが湯船に浮かんでいたというお話です。
雪女の敵ともいえる湯。