やりたいこともらるべきことも、きっと増えているに違いありません。
そうした準備のある人のところには、チャンスが巡ってくるものです。
話し合いがスムーズになる
建設的な議論というものは、重ねるたびに問題点が明瞭になっていきます。
そうして出した結論は、意見を異にする参加者にとっても、納得できるものとなっているはずです。
ただし日本の会議の場合、そうは行かないことも多いものです。
根回しであらかじめ結論が決まっていたり、上司の意向の沿って結論が変わっていくなど、暗黙の了解という文化が、深く根付いている会社もあります。
これでは建設的な議論とはいつまでたっても無縁です。
こういう遅れた組織は、また東芝の話ではありませんが、やがて消えていく方向にあるといって間違いありません。
どんな会議であっても、論理的でスムーズな話し合いを心がけましょう。
失敗を踏み台にできる
建設的な話し合いのあとで起こったことは、簡単に検証ができます。
問題になりそうな点は、ある程度想定されていたはずだからです。
そして失敗を乗り越え、次への踏み台にすることもまた簡単なはずです。
そして次回のプロジェクトで成功する可能性は、飛躍的に高まるでしょう。
普通ならそう考えられます。
ただし東芝のように組織そのものが腐っている場合には、別のアプローチが必要となってきます。
そのような場合の建設的行動には、会社をやめることも選択肢に含まれます。
理解力がつく
問題点のずれやすれ違い、優先順位の違いなど、建設的な議論を重ねるうちに、いろいろなことが深いところまで、わかってきます。
これまで気付かなかったことにも、気が付くようになるでしょう。
理解できなかったことも、ふとした拍子から、急にわかるようになることもあります。
また主要メンバーの個性もよく理解できるようになります。
自分の意見を取り上げてもらうための、悪い意味ではないノウハウやテクニックも身に付くでしょう。
そして自分を理解してくれる人をも増やすことにもつながっていきます。
よりよい人間関係の形成につながるはずです。
有意義な時間が過ごせる
自分のことを理解してくれている人たちと、建設的な意見を戦わせる時間は、充実したものになることでしょう。
至福のときと言い換えていいのかも知れません。
我を忘れる有意義な時間ともいえるでしょうか。
筆者の経験でも、プロジェクト成功に向けて議論を重ねた取引先との思い出は、かけがえのないものとして残っています。
相手に聞いてもこれはまったく同じです。
良好な人間関係は、当時の立場を超えて、その後も続いています。
同志という感覚に近いものです。
どんどん進化する
建設的な議論を重ねていると、メンバーの頭は進化していきます。
そして次々に新しいテーマに立ち向かうことが可能になります。
その都度議論のステージは上がっていきます。
これまで話をすることができなかった人とも自信を持って渡り合えるようになります。
そこでは進化した自分を実感できることでしょう。