その先にまで到達して、初めて自信を得ることができます。
それは自信過剰ではなく、確かな自信となって表れてくれるでしょう。
誰かの役に立つ
建設的な議論を交わした人たちとの間には、独特な信頼感が醸成されます。
信頼によって結ばれた仲間は、異動、転職、独立などの人生の大切な節目にもきっと役立ってくれるでしょう。
人生の大事なことを相談できる関係です。
それは互いにとってかけがえのないものです。
また人の役に立っているという、確かな実感も得られるでしょう。
行動力が高まる
建設的なものの考え方をしていると、確認したいことや確認すべきことが次から次へと湧いてきます。
これらの疑問にひとつひとつ対処していけば、行動範囲は自然に広がっていきます。
やがてそれは習性となり身に付きます。
そして行動力にあふれるパワフルな人と評価されるようになるでしょう。
これは将来への大きな財産となるはずです。
先を見据えられる
建設的な思考は、実践的な役にも立ちます。
かなり以前のことですが、中国・北京の風水師を取り上げたNHKのドキュメンタリー番組がありました。
事業を始めたいと考えている夫婦が吉凶を占ってもらったり、タクシー運転手が仕事の悩みを相談したりしていました。
風水師はその運転手に、街の西側ではなく、東側を流すようにアドバイスをします。
NHKはその後の成行きも取材し、その運転手の売上が大きく上がり、風水師の元へお礼に来るシーンまで放映しました。
それを見たときこれは絶対に当てずっぽうで言ったのではない、と思いました。
風水師の元には相談者が引きも切らず、数々の情報が集まります。
その分析の結果、東側の経済活動が西側より盛んと判断したのでしょう。
そして的確なアドバイスできたのだと思います。
建設的な思考は重ねれば重ねるほど、先を見据えることにもつながっていくことがわかります。
リーダーシップが身につく
リーダーにはビジョンが不可欠です。
実現したいビジョンがあり、それに賛同した人たちが集まってくるというのが自然発生的なリーダーシップです。
会社などの組織では、任命され、権限を与えられてリーダーとなることが一般的です。
どちらにせよ必要な資質は変わりません。
建設的な議論を繰り返すことによって、人を動かすとはどういうことか、頭でも身体でも理解できるはずです。
うまくいかなければアプローチを変えてみましょう。
率先垂範して自分から汗をかく、というのもはじめのうちは有効です。
全体の雰囲気も建設的になる
建設的な議論の絶えない組織は、間違いなく活性化しています。
近いうちに大きな成果を挙げるかも知れません。
最近は自主性を重んじる集団がスポットライトを浴びています。
例えば箱根駅伝で連覇を続ける、青山学院大学陸上部や、大学選手権で連覇を続ける帝京大学ラグビー部などです。
これらのクラブは、マスコミの取材で見る限り、体育会の臭いはありません。
先輩後輩の上下関係がほとんどなく、練習方法から個人の課題まで、部員たちが意見を出し合って、改善を重ねています。