都会は交通の便が良くて何件もコンビニがあっていつでも必要なものを直ぐに手に入れることができる。
病院も多くて何かあっても直ぐに駆け込むことができる。
都会って本当に住むには便利ですよね。
でもそんな便利さを手放してまでも地方での田舎暮らしを望む人も沢山いますよね?
今回は都会人も魅了する地方の魅力に迫ってみたいと思います。
地方の魅力、再発見!
都会には都会のいいところがあるのは確かですが、地方にはやっぱり地方の魅力があります。
それ故に便利な都会暮らしを手放して地方に移り住み、田舎暮らしを始める人もいます。
定年してから終の住処として地方の家屋を購入する人もいますよね。
都会に住んでいるからこそ地方の魅力がわかることもあります。
地方の魅力を再発見して行きましょう。
地方ならではのいいところ15選
地方にないものが都会にはあるように、地方にしかないものもあります。
しかも人工的には作ることができないものが多く、地方ならではのものが沢山。
つまり地方に行かなければ一生手にすることができないかもしれない物なんです。
そう思ったらますます地方ならではのいいところが気になってきませんか?
そこで今回は厳選して15のいいところを選出してきました。
人のあたたかさ
地方は都会に比べて断然不便!コンビニはありませんし、どこに行くのも車が必要。
スーパーで買い物し忘れたものがあったら落ち込んでしまいそうですね。
でもそんな不便さを補ってくれるのが人のあたたかさです。
もし買い物し忘れたものがあったらご近所に借りたり分けてもらったりしに行くのは当たり前。
子連れでも子供を預ける保育所などはありませんからこちらも必要な時にはご近所の方に見ていてもらう人もいます。
都会だったらいくらご近所でも中々気軽に子供を預けることは出来ませんよね。
それに地方は都会に比べて自然が多いとあって気象の影響を受けやすいですから、のんびりしているようで意外にやることも多いんです。
冬には雪かきがありますし、豪雨の時には土砂崩れの対策も必要でしょう。
そういった事態が起こった時には地域の消防団が活躍するのですが、消防団と言っても都会の消防署とは全く違います。
都会の消防署には消防士が所属していますが、地方の消防団には住民がサラリーマンなど他の職業をする傍に消防団員として所属しているのが一般的です。
つまり、何か起こった際にも住民自らが動いているということ。
地方で生活するには住民同士が支え合って生きていく必要があるんですね。
必然的に常に人のあたたかさに触れることになります。
自然とのふれあい
地方といえば自然!都会との一番の違いですね。
最近では都会も意識して屋上庭園などを作ったりして緑を増やしていっていますが、やはり地方の自然には及びません。
長い年月を掛けて守られてきた自然は最高の地方の魅力と言えますね。
川や海がすぐそばに
家を一歩出れば川や海が側に見える。
朝には川のせせらぎが聞こえたり、休みの日にのんびりと防波堤から釣り糸を垂らす。
想像するだけでとてもリラックスできそうですよね。
都会に住んでいる人にとっては川に行ったり海に行くのはレジャーの一つ。
予定を立てていく場所です。
でも地方の人にとってはお馴染みの場所。
ある意味毎日がレジャーと言っても良いかも。
サーフィンやボディボードなどのマリンスポーツや釣りが趣味の人は自宅から歩いて行ける距離に海や川があるのはそれだけで魅力的ですよね。
もし特別そういった趣味がないとしても川のせせらぎや海の波の音など水の音を聞くと脳が休まり、癒されてストレスが解消されるそうです。
地方に住む人に大らかな人が多いのも頷けますね。
山や緑も感じられる
地方にあるのは川や海だけではありません。
山や緑もありますよね。
ビルなどの高い建物もありませんし、田畑が多く遠くまで見渡せます。
見渡した先には山があり、一面全て緑と言っても良いでしょう。
これも都会では味わえない地方ならではの魅力です。
緑は緊張を緩和してリラックスする効果があるんです。
病院のオペでは緑や青の手術着が使用されますが、このリラックス効果がその理由の一つです。
山が多く緑が豊富な地方はリラックスできる最高の場所なんですね。
それに緑は二酸化炭素を吸収し、酸素を排出していますよね。
地方には緑が沢山あるので酸素の量はとても多いはず。
ということはより多くの酸素を体に取り込むことができるということです。
酸素を沢山体に取り込むと脳にまで充分な酸素が行き渡り、脳の活動が活発になります。
脳の働きがよくなれば感情に振り回されることも少なくなり、きっとストレスを感じにくくなるはずです。
脳のアンチエイジングにもつながるかも。
かわいい野生動物
地方に行くと野生動物に遭遇することがあります。
夜になるとタヌキやイタチが現れたり、イノシシや鹿に遭遇することもあります。
野生動物でも人を見慣れていて人間を怖がらず、少しくらい近づいても逃げ出さない野生動物もいるようです。
じっくりと観察できそうですね。
地方で暮らしている人の中には偶々縁側に出たらそこにタヌキが立っていたり、玄関を出るとシカがこちらを覗いていたりすることがあるそうです。
都会では考えられない日常が楽しめそうですね。
特産物や名産品
地方に行って楽しいことの一つはその土地でしか手に入らない特産物や名産品を手に入れることでしょう。
特産物や特産品はその土地の経済を担う重要なものであり、地域民のプライドでもあります。
地域が最も力を入れている部分ですから、各地とも魅力で溢れているはず。
都会では様々なものが手に入る環境ですから、これはここでしか作れない!というものは中々ありませんよね。
でも地方ではこの地域の気候だから、この地域の土壌だから作れる、それ以外の場所では作れないというものがあります。
都会とは大きく異なる点であり、特産物や名産品があるのは地方ならではと言えますね。
とれたて産地直送
一番美味しい農作物の条件は旬である事、そしてとれたてであることです。
実は農作物の旬は地方によって違うこともあります。
例えば玉ねぎは奈良県の玉ねぎは初夏、北海道の玉ねぎは秋が旬です。
これは気候の違いによるところです。
スーパーには様々な産地の農作物が販売されていますからどこの野菜が旬なのか見分けるのは難しいかもしれませんね。
地方に行って購入すれば産地直送。
旬の農作物しか置いていませんし、その日に収穫したとれたてのものを手に入れることもできます。
畑で採れた野菜や果物
地方に行って産地直送の農作物を購入することもできますが、実際にそこに住んでいる場合は畑を耕し、常に旬の農作物を食べることもできますね。
もし自分で畑を持っていない場合でも、ご近所の農家から分けてもらったり、物々交換してもらうこともできます。
畑で収穫された野菜や果物を直ぐに口にできる環境というのは中々ないんです。
スーパーに置いてある野菜や果物は収穫からどのくらいの日にちが経っているかご存知ですか?
午前中に収穫された野菜は午後にはJAなどの集荷場へ行き、それからスーパーなどの販売店へ行きます。
収穫後早くて2〜3日。
都心部のスーパーなら4〜5日かかる場合もあります。
旬の野菜を1番美味しく食べるにはやはり収穫から日が立っていないに越したことはありませんよね。
地方に住んでいたら例えば夕飯前に収穫してそのまま料理するなんてこともできそうです。
とっても贅沢ですよね。
きのこや山菜もとれる
山の多い地方なら、山に登ってきのこや山菜を採ることもできますよね。
春になればふきのとうやギョウジャニンニク、ノビル、つくしなど天ぷらや煮物、おひたしや和え物にして楽しめる山菜をとることができます。
どれもスーパーで見かけることはない食品でしょう。
例えばギョウジャニンニクは早春の山菜の中ではトップクラスの味と言われていますが希少種になってしまっているので、なおさら市場に出回ることはありませんし、地方に行かなければ一生口にすることはない食品かもしれません。
そして秋はきのこですね。
運が良ければ松茸も手に入るかもしれませんよ。
釣ったばかりの魚
山があればもちろん川や海もありますから、魚も獲れますよね。
釣竿と餌さえあれば釣りはできますから、気分転換にもなります。
楽しみながら食材を得られるなんて贅沢ですよね。
地方ならではの楽しみ方の一つでしょう。
市場の魚もどうしても都心部のスーパーでは冷凍物が多かったり高額だったりします。
地方だったら安価で鮮度の高い鮮魚が食べられるのも良い所ですね。
例えばメバルは1匹あたり250円。
都会のスーパーで買うと安くても600円はします。
他にも丸々一本のハマチが500円など驚くような値段で売られているんですよ。
しかも見たことのないような魚を食べることができる機会も多くあります。
水族館で不思議な雰囲気を醸し出しているマンボウ。
あの魚が食べられる魚だと知っていましたか?
都会ではまず食べることはないと思いますが、地域では普通に定食屋さんで唐揚げや丼にして食べられるところもあるんです。
マンボウは鮮度が落ちやすい魚なので絶対に地方で、しかもその中でも水揚げされる場所の近辺でしか食べることができません。
こういった珍しくてその場でしか食べられないような魚を食べることができるのも地方ならではです。
ミルクや卵も新鮮
地方では広い土地を利用した牧場や養鶏所を経営している人もいます。
しぼりたてのミルクやとれたての卵も手に入れることができます。
新鮮なミルクを飲むとスーパーで手に入る牛乳や乳飲料と表記されているパック牛乳が薄く感じられるそうです。
それほどに味に乳製品の濃厚さを感じるそうですよ。
新鮮なミルクと新鮮な卵を使ってスイーツを作ればきっと家族も喜びますよね。
美味しい郷土料理
各地方には伝承されてきた固有の郷土料理があります。
どれもその地域の特産物を使用し、その地域独特の調理法で作られ、代々受け継がれてきた歴史のある料理ですから、実際に現地に行って食べるのが一番美味しく頂けそうですね。
日本の各地にはどんな郷土料理があるのか興味ありませんか?早速見ていきましょう。
秋田県のきりたんぽ
秋田県といえばきりたんぽですよね。
潰したご飯を杉の串に刺して焼き、串を外して適当に切り分けたものをきりたんぽです。
槍の刃をカバーする「たんぽ」から杉の串に潰したご飯を巻きつけた状態のものを「たんぽ」と言い、これを鍋などに入れるために切ったものを「きりたんぽ」と言うのだそう。
きりたんぽは鍋に入れたり、味噌や醤油を塗って焼いたりして食べるのが一般的です。
発祥の地は秋田県の大館・北鹿地方で、その辺りでは家庭料理としてよく食べられています。
もっともポピュラーな食べ方であるきりたんぽ鍋の出汁は比内地鶏や醤油などで作られていて、ゴボウやネギ、色こんにゃく、まいたけなど野菜もたくさんとれていいですね。
鶏ガラのあっさりしたスープをたっぷり含んだきりたんぽは想像するだけで美味しそうですね。
山形県のいも煮
秋田県と同じく東北地方の山形県の郷土料理はいも煮。
牛肉、里芋、こんにゃく、ネギなどを甘辛くすき焼き風の味で煮込んだ料理です。
内陸では醤油ベース、庄内地方では味噌ベースと同じ山形県のいも煮でも多少の違いがあるようです。
山形県では昔から農民の間で親しい仲間がいも煮を持ち寄り会食を楽しむ「いも煮会」という娯楽があったそう。
さすがに郷土料理とあって庶民と密接した歴史を感じますね。
各地域独特の長い歴史を持つ郷土料理は歴史を知ってから食べると何百年前の日本人と同じものを食していることに改めて気づいた時に、また一層郷土料理に対して風情を感じると思いますよ。
山梨県のほうとう
中部地方では山梨県のほうとうが有名ですね。
ほうとうは小麦粉を練って太く平べったいうどんのような状態にした麺を野菜と一緒に味噌で煮込んだ料理です。
信玄が刀で具材を刻んだことで名付けられたという説があり、その場合は「宝刀」と漢字をあてる様です。
武田信玄が語源となった説もロマンがあって素敵ですが、現在広く知られる語源説は中国から禅宗と一緒に伝えられてきたという説です。
渡来時には「ハクタク」と発音されていたものが変化したと言います。
奈良時代の文献に「ハクタク」として記されていて「ほうとう」の歴史がいかに長いものであるかがわかります。
ほうとうの麺は見た目は太く平たいうどんなのですが、うどんと違い麺うちの後のねかし工程がないために煮崩れしやすくなっています。
その煮崩れによって汁にとろみがつくことでほうとう特有の美味しさが出るんです。
山梨県には味噌にこだわりを持ったほうとうのお店、麺にこだわったほうとうのお店など、地元の人も一押しのほうとうのお店が沢山ありますから山梨県に行くときには口コミなどをチェックして行くと良いですね。
広島県のかきめし
広島では現在カキの生産量は全国1位で、広島湾では縄文時代の貝塚からもカキの殻が見つかっていることから、当時から天然のカキが獲れていたことがわかります。
広島では室町時代からはカキの養殖も始めていて、カキの歴史が深い土地です。
そんな広島県の郷土料理はあらかじめ醤油とみりんで煮込んだカキを、煮込んだ出汁で炊いたご飯に混ぜて作るかきめしです。
1800年代に船上でかき料理を提供する「かき船」のメニューにかきめしがあり、その記録からもかきめしは200年以上も前から広島で食べられてきたとわかります。
こうして数字で改めて見ると郷土料理の歴史の深さに驚きますよね。
ぜひ現地で食べてみたいですね。
宮崎県の冷汁
宮城県の冷や汁の歴史の始まりは鎌倉時代です。
忙しい農民が簡単に手早く調理して食べることを目的に生み出された料理でした。
それが今では各家庭で工夫されたことで、すり鉢を使う手間のかかる一品となっているようです。
冷や汁はいりこや鯵などの魚、炙った胡麻、麦味噌をすり鉢に入れてすりこぎで擦ったあと直火で焦げ目がつくまで香ばしく焼き、冷たい出汁を注ぎ入れ豆腐、輪切りのきゅうり、千切りにした大葉、ミョウガなどを混ぜて冷やし、それをお米や麦飯にかけて食べるいわゆる「ぶっかけめし」です。
多くは夏場の食欲が落ちた時の夏バテ防止に好んで食されます。
元々「農民食」や「陣中食」とも呼ばれていたので、ゆっくりと食事できない時に一杯で沢山の栄養が補給できる冷や汁は健康食としての役割も果たしていたのではないでしょうか。
農業で自給自足
海、山、川と自然に溢れた地方では海や川では魚介類が、山では山菜やきのこを採ることが出来ますし、土地も広いため自分の農園を作ることも出来ます。
こんな環境なら食費0円の自給自足生活が出来るんじゃないか?と田舎暮らしに思いをはせる人もいるでしょう。
当然のことながら移動には車が必須ですし光熱費もかかりますので、完全な自給自足生活を送る事は難しいでしょうが、農園で野菜や果物、山で山菜、川や海で魚介類、鶏を飼えるなら卵などある程度の自給自足は可能に思えます。
実際、地方で田舎暮らしを始めてから農業で一部自給自足して食事に関しては買うのはお肉だけという人もいます。
最近広まりつつある農業ブーム
土いじりにはリラックス効果があると言われています。
農作物を育てることで作業中に無になれて、終わった頃には頭がスッキリしている。
植物の成長サイクルが人生の成長サイクルと重なり、自分も芽が出るまで種まきと努力を忘れずに頑張ろうという気になる。
など農業に精神的な安定感を見出している人が今、沢山います。
そういった農業の効果が広まり、都会では農業ブームが起こっています。
平日は会社勤め、週末は農業という週末農業をしている人も若い世代に増えてきています。
レンタル農園という事業も成り立つほどです。
今都会では自然を求める人が増えているんですね。
地方に住んでいれば、週末と言わず毎日だって土いじりの時間をとることが出来ますね。
広い土地がある
都会と地方では同じ広さの土地を購入しても全く値段が違います。
東京での坪単価が約280万に対し、もっとも安い秋田県の坪単価は約6万円です。
つまり地方には余っている土地があるということです。
家を建てれば広い庭つきの家を建てることも出来ます。
そこでプチ農業を始めることもできますし、子供がいる家庭では子供達の遊び場として利用することもできますね。
広い土地で伸び伸びと過ごせるのも地方ならではですね。
電車で必ず座れる
毎日満員で人に押しつぶされたり、痴漢に遭ったりと疲れてしまう電車も地方の電車では満員になることはなく、椅子に座れる確率も高いです。
本数が少ないというデメリットがありますが、それに慣れている住民は逆に急ぐ事がないようです。
選択肢が少ないとそれに合わせるしかないので自然とそうなるのかもしれませんね。
車掌さんも乗客が少ないので、例えば発車時間に駅に着いても大声で叫べば待ってくれる事もあるようです。
満員になる事もほとんどないため電車に乗る前から気合を入れることもないし、ストレスを溜め込む原因になることもありません。
のんびりと読書しながら電車に揺られる。
そんなリラックスした時間を楽しむことが出来そうです。
ストレスのないシンプルさ
地方で暮らすには余計なものはいりません。
と言うよりも余計なものを活用する手段がないとも言えます。
例えば都会では空気清浄機を使用している家庭も多いですが、地方では空気清浄機を必要としない家庭も多いです。
節約上手な都会の主婦なら広告をチェックしたり、ポイントが高く付く曜日だから今日はこのお店と色んな店を使い分けている人もいるかもしれませんが、地方に行くとお店自体が少なく、選択肢がないためにその作業は必要なくなります。
空気の汚染を気にする必要もないし、節約のために躍起になる必要もないので、気持ちが穏やかに過ごせますね。
良いか悪いか、必要か不要かなどの二択や、二択は無理でも選択数を出来るだけ減らす事で脳内は混乱する事がないため、ストレスも感じにくくなります。
沢山の選択肢があると変に悩んでしまったり、難しく考えすぎて何もかも投げ出したくなるような気持ちになってイライラしたり、不安になってしまうこともあります。
何事もシンプルである事が心穏やかに過ごせる秘訣かもしれませんね。
昔ながらの古民家
日本の伝統の建築技術によって建てられていて昭和初期くらいまでに人が住む目的で建てられた民家が古民家です。
何十年と使い込まれた梁や柱は黒光りし、その佇まいは威厳や懐かしさ、温もりを感じられますよね。
シニア世代でもまだ生まれていなかった、もし生まれていたとしても幼児だった頃に建てられた家ですから、自分と同じくらいかそれよりも長く存在して地域を見てきたのだなと思えばなんだかロマンを感じませんか?
それに自然素材が使用されているので現代の家屋のような丈夫さはなく、短期的なメンテナンスが必要になる場合が多いものの、シックハウス症候群などの影響を受けずに健康的に過ごせる家でもあります。
地方にはこういった古民家が多く残っています。
地方の土地家屋は安価で、場所によっては何百坪もある土地付きの家屋を1000万円以下で購入出来る地域もあるんです。
この古民家を購入し、リフォームして田舎暮らしを始めるも最近は増えています。
古民家はどこか懐かしさを感じる佇まいがあります。
畑や田んぼ、山々に囲まれた中に古民家が建っているその風景を見るだけでも歴史の重みや日本独特の味わいを感じることができますね。
受け継がれてきた文化
日本には古くから受け継がれてきた様々な伝統文化があります。
伝統文化とは風習や制度、芸術などの形そのものだけではなく、その中に日本人の思想や精神なども受け継がれており、日本人である限り一度は触れておきたいものでもあります。
地方ではこういった伝統文化を守り受け継いでいる地域がほとんどで、日本の旧暦に沿った各種行事を神社やお寺などが中心になって執り行っている事が多いのです。
お祭りや伝統行事
特にお祭りは秋田のねぶた祭り、秋田県のなまはげなどその土地その土地の特性が生かされた行事です。
現代では花火や屋台を楽しむのがメインになっていたりしますが、元々祭りは豊作や健康を祈ったり、神に感謝をするための行事で、厳かなものです。
春は種まきの時期で、まいた種が見事に実り豊作になるようにと神に祈る意味があり、夏は疫病や台風が多いことから、無病息災や悪霊退散を祈る意味、秋は豊作を神に感謝する意味、冬は穢れを落とす意味、とそれぞれに深い意味を持ち、古くから地域によって受け継がれたやり方があります。
特に地方では神社やお寺でその祭事の為の道具なども受け継がれていることが多く、祭りの際にはその貴重な道具を使用して伝統通りに祭りを執り行う場合もあります。
地方の祭りはその意味を知れば知るほど実際に目にした時の気分も厳かになり、感動も大きくなりますよ。
地域への愛が強い
地方に住む人たちは一般的に地域愛が深い人が多いと言われています。
地方は自然で補っている部分が多くあります。
例えば清浄な空気もその一つで、都会では空気清浄機が必要でも地方では必要なかったり、エアコンも夏場は涼しい場所が多く、ヒーターは使用してもクーラーはあまり使わないという場合も多いです。
食卓に近隣の山で採った山菜を並べたり、海や川で採ってきた魚を並べたりすることもあります。
つまり地域の気候や自然と深く関わり、自然を守り、自然に守られて生きていると言えます。
必然的に地域に感謝し、愛し守っていきたいという気持ちが芽生えるんですね。
都会には都会の良さがありますが、よく似た場所も沢山ありますから、絶対にここという地域愛は芽生えにくいかもしれませんね。
帰りたくなるふるさと感
都会生まれ都会育ちという人でも地方に行って山や川、海など自然に触れるとなんとなく懐かしさを感じることはないですか?
行ったこともないのに懐かしさを感じるなんて不思議ですよね?一体なぜそんな不思議な事が起こるのでしょうか?
人間は自然音を聴くと脳がα波を発してリラックスします。
小鳥のさえずりや川のせせらぎ、葉が擦れ合う音などが入ったCDも販売されていますよね。
海の中や波の音もあります。
こういったα波を発するような自然音は1/fゆらぎという独特のリズムを持っていると言われていますが、その1/fゆらぎを聴くと人間は心地よさや安心感を感じるのです。
1/fゆらぎは音だけでなく、木漏れ日や打ち寄せる波、蛍の光など視覚的なものも含まれます。
山や海が近い地方であれば木漏れ日や打ち寄せる波は日常で目にできる光景ですし、野生の蛍が生息している場合もありますよね。
つまり自然に囲まれた地方は、誰もが深い安心感を得られる条件を備えている場所。
もしそこが生まれ育った場所でなかったとしても、まるで自分の生まれ故郷にいるようにホッとできるという訳です。
のんびりとした生活
都心部に出れば人混みで溢れ、大勢の人の話し声、常に走っている車やバイクの音、あちこちに張り巡らされた線路を走る電車の音、店舗から流れる電子音など至る所で音が鳴っています。
耳が休まることがありませんね。
聴覚だけではありません。
視覚的にも無機質なビルに囲まれ、ビルの壁には巨大なテレビが採光を放ち、夜になれば様々なネオンが光り夜の闇を感じることはありません。
顔を上げれば人や車が行き交っていますし、常に時が流れている感じですよね。
一方で地方に行けば車や人も少なく、川のせせらぎや虫の音、カエルの鳴き声、海の波の寄せる音など、自然の音しか聞こえないことも多いです。
田畑が広がり見晴らしの良い場所が多く、目に見えるのは緑ばかりでしょう。
動くものが少ないので時間が止まったように感じることもあります。
街灯が少なくネオン灯もないので、夜には空の星がはっきり見えるくらいになります。
これだけでも都会と地方の環境の差がわかりますよね。
当然のことながら、余計な音や光が入ってこない地方の方が心も穏やかにのんびりと過ごすことができます。
人間は夜になると、自然に身体を休めようと交感神経から副交感神経に切り替わりリラックス状態になるようになっていますが、光を見ると脳がまだ昼間だと勘違いして副交感神経への切り替えがうまくいかないと言いますので、都会はどうしてもストレスがたまりやすく「のんびり」を感じにくい環境なんですね。
都会の人は24時間活動できる環境ですが、地方は街灯も夜に開いているお店も少ないので、夜間に活動する術がないというのも大きいでしょう。
それに農作業をしている家庭も多いので、朝が早く1日の始まりが早いために日中はのんびりと過ごせる場合が多いように思います。
カラオケボックスやゲームセンターがないところも多く、目的もなく歩き回る事も少ないなので、過ごし方としては自然と戯れたり、本を読んだり、大人は特にのんびりするような事しかできません。
時間の流れ方や環境そのものがゆったりしているんですね。
都会だけでは得られないものがある
都会は病院に行くにも直ぐに行けますし、何か必要なものがあった時にも手に入りやすい、歩いて行ける距離にコンビニなどの夜間に空いているお店があったりととても便利ですよね。
そういった意味では安心感を得られる環境なのかもしれませんが、いつも忙しなく、どこか急いた気分は抜けないでしょう。
地方では都会のような便利さはありませんが、それを補う人の暖かさや自然の恵みが沢山あります。
人やものも少なく時間の流れが緩やかなので、心ものんびりと穏やかになっていきますし、結果的にストレスを感じない生活をすることが出来ます。
都会には都会の良さがありますが、もし都会の忙しなさや激しい競争社会に疲れていたら、思い切ってまずはお試しでしばらく地方に滞在してみるのも良いかもしれませんね。