ミルクや卵も新鮮
地方では広い土地を利用した牧場や養鶏所を経営している人もいます。
しぼりたてのミルクやとれたての卵も手に入れることができます。
新鮮なミルクを飲むとスーパーで手に入る牛乳や乳飲料と表記されているパック牛乳が薄く感じられるそうです。
それほどに味に乳製品の濃厚さを感じるそうですよ。
新鮮なミルクと新鮮な卵を使ってスイーツを作ればきっと家族も喜びますよね。
美味しい郷土料理
各地方には伝承されてきた固有の郷土料理があります。
どれもその地域の特産物を使用し、その地域独特の調理法で作られ、代々受け継がれてきた歴史のある料理ですから、実際に現地に行って食べるのが一番美味しく頂けそうですね。
日本の各地にはどんな郷土料理があるのか興味ありませんか?早速見ていきましょう。
秋田県のきりたんぽ
秋田県といえばきりたんぽですよね。
潰したご飯を杉の串に刺して焼き、串を外して適当に切り分けたものをきりたんぽです。
槍の刃をカバーする「たんぽ」から杉の串に潰したご飯を巻きつけた状態のものを「たんぽ」と言い、これを鍋などに入れるために切ったものを「きりたんぽ」と言うのだそう。
きりたんぽは鍋に入れたり、味噌や醤油を塗って焼いたりして食べるのが一般的です。
発祥の地は秋田県の大館・北鹿地方で、その辺りでは家庭料理としてよく食べられています。
もっともポピュラーな食べ方であるきりたんぽ鍋の出汁は比内地鶏や醤油などで作られていて、ゴボウやネギ、色こんにゃく、まいたけなど野菜もたくさんとれていいですね。
鶏ガラのあっさりしたスープをたっぷり含んだきりたんぽは想像するだけで美味しそうですね。
山形県のいも煮
秋田県と同じく東北地方の山形県の郷土料理はいも煮。
牛肉、里芋、こんにゃく、ネギなどを甘辛くすき焼き風の味で煮込んだ料理です。
内陸では醤油ベース、庄内地方では味噌ベースと同じ山形県のいも煮でも多少の違いがあるようです。
山形県では昔から農民の間で親しい仲間がいも煮を持ち寄り会食を楽しむ「いも煮会」という娯楽があったそう。
さすがに郷土料理とあって庶民と密接した歴史を感じますね。
各地域独特の長い歴史を持つ郷土料理は歴史を知ってから食べると何百年前の日本人と同じものを食していることに改めて気づいた時に、また一層郷土料理に対して風情を感じると思いますよ。
山梨県のほうとう
中部地方では山梨県のほうとうが有名ですね。
ほうとうは小麦粉を練って太く平べったいうどんのような状態にした麺を野菜と一緒に味噌で煮込んだ料理です。
信玄が刀で具材を刻んだことで名付けられたという説があり、その場合は「宝刀」と漢字をあてる様です。
武田信玄が語源となった説もロマンがあって素敵ですが、現在広く知られる語源説は中国から禅宗と一緒に伝えられてきたという説です。
渡来時には「ハクタク」と発音されていたものが変化したと言います。
奈良時代の文献に「ハクタク」として記されていて「ほうとう」の歴史がいかに長いものであるかがわかります。
ほうとうの麺は見た目は太く平たいうどんなのですが、うどんと違い麺うちの後のねかし工程がないために煮崩れしやすくなっています。
その煮崩れによって汁にとろみがつくことでほうとう特有の美味しさが出るんです。
山梨県には味噌にこだわりを持ったほうとうのお店、麺にこだわったほうとうのお店など、地元の人も一押しのほうとうのお店が沢山ありますから山梨県に行くときには口コミなどをチェックして行くと良いですね。
広島県のかきめし
広島では現在カキの生産量は全国1位で、広島湾では縄文時代の貝塚からもカキの殻が見つかっていることから、当時から天然のカキが獲れていたことがわかります。
広島では室町時代からはカキの養殖も始めていて、カキの歴史が深い土地です。
そんな広島県の郷土料理はあらかじめ醤油とみりんで煮込んだカキを、煮込んだ出汁で炊いたご飯に混ぜて作るかきめしです。